親しい人が入院!お見舞いに行きたいけど…どうしよう?

友達や親せき、会社の上司や同僚・後輩が入院。そんな時、親しい人であれば、ぜひ元気づけてあげたいと思いますよね。お見舞いに行きたいけど…何を持っていくのが良いの?予算は?そもそもお見舞いに行っても大丈夫?いざとなると、意外とあれこれ迷うものです。
今回は、お見舞いの基本的なマナーと、持っていくと喜ばれるお菓子をご紹介します。
お見舞いのマナー
多くの人にとって、病気や事故は突然のできごと。日常で経験したことがない人が大半です。何がOKで何がNGか、迷うこともきっと多いと思います。体力が落ちて弱っている相手のことを思うと、デリケートにもなりますよね。また、お仕事の関係や目上の方のお見舞いに行くなら、特にマナーは気になるもの。
お見舞いにも知っておくべきマナー、避けるべきタブーがあります。とはいえ、特別に堅苦しいことや難しいことはありません。以下のポイントを押さえておきましょう。
■まず、お見舞いに行くべきか?確認しよう
入院と聞いて、いきなり病院に駆けつけるのではなく、まずは「そもそもお見舞いに行ってよいかどうか」を確認しましょう。
特に入院や手術の直後は体力が落ちて、人に会うのも大変な状態かもしれません。病状によっては医師から面会を制限されていることもあるでしょう。そうでない場合でも、「弱っているところを見せたくない」という方もいらっしゃいます。お見舞いして良いかどうか、あらかじめ、ご本人かご家族に相談するのが確実です。
また、ビジネス関連のお付き合いでお見舞いをする場合は、会社の上司に相談しましょう。特に相手が目上の方であれば、代表者やお見舞いに行く人数など、調整が必要です。
もし、お見舞いができない場合は、手紙やカードにお見舞い品を添えて、ご家族に言づけるのが良いでしょう。可能なら、いつ頃ならお見舞いに行っても差し支えないか聞いてみても良いかもしれません。親しい友人なら、携帯に直接メッセージを送っても良いです。また、1~3日程度の短期入院であれば、病院へお見舞いに行くより、退院後にお祝いをするのが良いでしょう。
■面会時間・訪問のマナー
お見舞いに行く時間帯についても、配慮が必要です。病院が指定している面会時間内に訪問することは大前提ですが、時間内だから大丈夫だろうと突然訪問すると、診察や検査、食事中かもしれません。必ず事前に連絡をし、相手の都合に合わせるようにしましょう。
面会は30分以内で切り上げるようにしましょう。間違っても、長居して相手を疲れさせることのないよう気をつけましょう。
また、小さなお子さんを連れてのお見舞いや、大人数でのお見舞いは避けましょう。ご本人はもちろんですが、特に同室の患者さんがいる場合、周囲への配慮も必要です。外部から風邪などのウィルスの持ち込みのリスクを避けることにもつながります。
■会話にOK・NGってあるの?
会話についても気配りが必要です。一日も早く回復して、日常生活に戻りたいというのは、入院しているご本人が一番強く願っていることです。そのため、入院中は気持ちが焦ったり、落ち込んだりすることもあるものです。そんな時に、気分転換になるような話題や、気持ちが前向きになるような励ましができたら、素敵ですよね。
何よりも相手を思いやり、回復を願う気持ちを伝えましょう。「元気そうで安心したよ」といった前向きな言葉はきっと励ましになるでしょう。ゆっくり静養してほしいということも忘れずに伝えましょう。
とにかく早く元気になってほしいという思いから「頑張って!」と、つい声をかけたくなるかもしれません。でも「頑張って」は却って相手を焦らすことになりかねないのでNGです。会社関係の相手なら、仕事の報告やちょっとした相談をしたくなるかもしれませんが、これも相手の焦りにつながりやすいです。暗い話題や、相手を不安にさせるような話題も避けましょう。病状を根掘り葉掘り聞くのも禁物です。
■お見舞いの品は何がいいの?NGってあるの?

手ぶらでお見舞いのは失礼に当たります。お見舞いの品は必ず準備しましょう。
お見舞いの相手から、具体的なリクエストがあれば、それに応えてあげるのが一番良いですが、そうでない場合は、ちょっと迷いますよね。持っていく品についても、気を付けるポイントがありますので、簡単に解説しますね。
まずは、現金・商品券。気になる金額ですが、3,000~5,000円が相場とされています。相手との関係や地域によっても変わりますが、受け取る側に負担をかけないこの金額が一般的。受け取る方は退院後にお返し(だいたいお見舞い金の半額から1/3程度)をするのが一般的なので、高額すぎない方がよいとされています。また、お見舞いの相手が目上の方の場合、現金をお渡しするのはNGです。
次に定番のお花。最近は感染症予防のため、生花の持ち込みを禁止している病院も多いです。事前に持って行ってよいか確認しましょう。百合など香りが強い花もNGです。シクラメン(語呂が死、苦を連想させる)バラ(赤いバラは血液を連想させる)鉢植え(根付く=寝付くを連想させる)など縁起が悪いとされる花も避けましょう。
食べ物を持っていく場合は、食事制限や糖質制限、アレルギーがないか、事前に確認しましょう。食べ物がOKな場合も、匂いがきついもの、消化の悪いものは避けましょう。日持ちしないものや食べにくいもの、食べきれない量を持っていくのもNGです。
そのほか、親しい間柄の相手なら、入院中に使う小物や時間つぶしになる本・漫画なども喜ばれるでしょう。ただしスリッパやパジャマなどを贈るのは、入院が長引くことを連想させるので、タブーとされています。
■のし(熨斗)は必要?
これも意外と迷うポイントです。
現金・商品券の場合は、のし袋を用意します。お見舞いの品にも、のし紙をつけることが多いです。
のし袋やのし紙にはいくつか種類があり、それぞれ用途がありますので、お見舞いに適したものを使いましょう。主な違いは水引(飾り紐)です。お見舞いには「紅白結び切り」と呼ばれるものを選びます。のし袋は飾りのないシンプルなものでも良いです。間違っても蝶結びや黒白の水引のものを使わないこと。
「結び切り」は簡単にほどけないことから、一度切りであってほしい事柄に使います。逆に「蝶結び」は簡単に結びなおせることから、出産や新築のお祝いなど、何度あっても良いお祝い事に用います。となるとお見舞いは「結び切り」ですよね。
また、のし紙やのし袋の右上の飾り(=熨斗(のし)と呼ばれます)は、地域によってお見舞いに使うのは不適切とされることがあります。心配なら、水引だけのものを使う方が無難です。
いろいろポイントはありますが、いずれも、相手への思いやりをもって、ちょっと気を付ければ、そんなに難しいことではありませんよね。
お見舞いに「お菓子」をあげよう
食事制限や糖質制限がない方なら、お菓子を持って行ってあげると喜んでいただける確率が高いかも。お菓子なら日持ちするものが多く、付き添いの家族の方も食べられるので、おススメです。
■お見舞いのお菓子の相場
やっぱり気になるのは、お見舞いのお菓子の相場ですよね。相場は一般的に3,000円くらいと言われています。あまり相手に負担がかからないことが重要です。3,000円を目安に選ぶと良いでしょう。
■どんなお菓子がいいの?
相手の好みがわかれば、それに合わせられると一番よいですね。
なるべく日持ちがよいものを選びましょう。簡単に開封して小分けして食べられるものがよいでしょう。食欲があまりない方なら、のどごしが良いものや爽やかな風味のものが喜ばれるでしょう。