押さえておきたい「病院見舞いでの言葉の使い方」

家族、友人、親しい人などが病気やけがで入院したらお見舞いに行きたいですよね。もちろん来てくれるだけでもありがたいことですが、お見舞いにもマナーやルールがあります。病院という特殊な空間になりますので、失礼のないようマナーを守ってお見舞いしましょう。
お見舞いで使ってはいけない言葉とは?
お見舞いに行った時や、お見舞いの手紙を出す時などに、使ってはいけない言葉や、好ましくない表現があります。相手を想って言ったつもりでも失礼にあたることもありますので、注意しましょう。
■使ってはいけない「忌み言葉」
療養中の人にとっては、1日でも早く病気やけがから回復したいと思っていることでしょう。病気やけがが長引いたり、また繰り返しを連想させる言葉は忌み言葉として嫌がられます。「続く、重ねて、重ねがさね、繰り返す、度々、またまた」などの表現は避けるようにしましょう。
体にとってマイナスなイメージの「弱る、衰える、終わる、消える、失う」なども嫌がられます。死を連想させる四、苦と読める九などの使用にも注意してください。
■病気の種類や症状によっては避けたい「励ましの言葉」
一般的に「頑張って!」という言葉は励ましの言葉ですが、もともと頑張りすぎて体や精神に支障をきたしてしまった人に対しては禁句となります。また重い病気の方に「早く良くなってね!」というのも酷な表現となってしまいます。「大事にしてね」と声をかけるのが良いでしょう。
■使ってはいけない「プレッシャーを与える言葉」
会社を休んで療養中の方に「早く職場に戻ってね」という言葉はプレッシャーになってしまいます。寂しいから…あなたが必要だから…という気持ちはわかりますが、「ゆっくり養生してください」と声をかけてあげましょう。またリハビリを頑張っている方に「頑張って」や、「1日も早く」という表現も、プレッシャーを感じてしまう可能性がありますので注意しましょう。
かけてあげたい「言葉」の数々とは?
療養中の方にかけてあげてたい言葉をご紹介します。プレッシャーを与えることなく、治療や回復に専念にしてほしいという気持ちを伝えられるようにしましょう。また、付き添っている方に対しても、かけてあげたい素敵な言葉を併せてご紹介していきます。
■お見舞いで相手を励ます「言葉」
・顔色がずいぶん良くなりましたね!
・回復が順調なようで安心しました。
・どうぞ、お大事になさってください。
・あせらずにご療養くださいね。
・この機会に体を休めて、十分ご静養なさってください。
■退院間近や症状が回復に向かってきた時にかける「言葉」
・もうすぐ退院と聞いて安心しました!
・さすがお若いだけあって回復が早いですね!
・〇〇さんを迎える準備をして待っていますね。
・もうすぐで家に帰ってゆっくりできますね♪
・全快も近いご様子でなによりです。
■お見舞い相手に付き添っている人にかける「言葉」
・ご看病のお疲れが出ませんよう、ご自愛ください。
・ご家族様も無理なさらぬようくれぐれもお体には気をつけてください。
・毎日の付き添い、本当にお疲れさまです。
・○○さんまで体調を崩してしまわぬよう、しっかり休息してくださいね。
・ご心労も大変なものでしょう。無理なされず看護にあたられてください。
手紙やメールに添えたい言葉の数々とは?
時間がなかったり遠方だったり、またお見舞い自体を禁止されていたり…といった理由で、直接病院にお見舞いに行けない場合があります。そのような場合は、お見舞いの手紙やメールを出して励ましてあげましょう!お見舞いの文章で使いたい言葉やメッセージをご紹介します。
■手紙やメールに入れたい3つの言葉とその使い方
お見舞いの手紙やメールを出す時に、使いたい言葉があります。「お大事に」「静養」「十分」という表現はぜひ文中に入れるようにしてください。
「ご無理なさらず、どうぞお大事になさってください。」
「くれぐれもご静養なさってください。」
「全快まで十分な治療に努められ、全快なされますように。」
というふうに使います。
■手紙の中で「相手側親族」を指す言葉とは
入院している相手の親族を指す言葉がありますので、ご紹介します。
父親→父上様、ご尊父様、父君
母親→母上様、ご母堂様、母君
妻→奥様、ご令室、ご内室
夫→ご主人様、夫君、
息子→ご子息様、ご令息
娘→お嬢様、ご令嬢
お見舞いの手紙以外にも使えるので、ぜひ参考にしてください。
■病気見舞いの手紙の表書きの言葉
手紙の表書きは宛名面のことを指します。まず入院中の患者さんに対して手紙を送って良いか、病院側に確認してから出すようにしましょう。表書きを書く順番は以下の通りになります。
①入院先の病院の住所
②病院名
③科や病棟名
④入院中の部屋番号
⑤相手氏名
■病気療養を励ますメッセージに使える一言
病気で療養中の方を励ます一言メッセージをご紹介します。お見舞いのお花や品に添えるメッセージカードや、みんなで書く寄せ書きにも使えますので、ぜひ参考にしてください♪
・全快を心よりお祈り申し上げます
・十分静養して元気なお顔を見せてくださいね
・留守は守りますので安心して静養してください。
・あせらずじっくり治して下さい。
・頑張り屋のあなたのこと、1度ゆっくり休めということですよ!