世界初、「R20指定」のどら焼き
なんと、「世界初、子どもお断り!R20指定」のどら焼きがある!虎屋が作る「大人の虎焼き」がそれである。虎屋は広島県福山市の老舗菓子店。「夜の梅」など羊羹で有名な「とらや」とはまた別だが、福山市の虎屋も400年近い歴史を誇る。
特にどら焼き作りの歴史が長く、江戸時代中期、店主が表面を虎の模様に焼きあげた「虎焼き」を考案、それを現在まで作り続けている。
そしてこの虎焼きには驚くべきバージョンがある!大人のために作ったどら焼きである。メーカー自ら「R20指定」をキャッチフレーズにしている。さっそくお取り寄せしてみた。箱を開けると個別包装の色はブラック、表面に「R20」と印刷されている。かなり面構えがハードである。
表面をおおう虎模様
中の虎焼きはプラスチックの白いトレイにのせてある。意外に小さく、薄い。大きさは直径7cmくらいだろうか。
表面には虎の毛皮のようなまだら模様が焼き付けてある。それがいっぷう変わって和モダンな印象である。
大人もうなる美味しさ!
「大人の虎焼き」を食べてみた。適度にしっとりした皮の間に黒い餡がある。皮がすこしほろ苦い。そして餡にも苦みがある。しかしそこが美味しいのだ。上品で深い苦みであり、それがどら焼きの甘さをグレードアップさせている。
「大人の虎焼き」は、餡にコーヒー味を加えている。そして、ブランデーのフレイバーも使用している。それが餡に香気とコクの深さを与えている。厚みも薄くてもたれないから、食欲がない人にも食べやすい。
これは確かに「R20指定」のどら焼き!それは、「子どもに食べさせるともったいない」という意味である。