知るべき「お見舞いにお花」の注意点
病院や自宅療養中の方へ贈るお見舞いのお花。キレイなお花だから、と安易に決めるのは実はとても危険なのです。日本には花言葉や花の意味を語呂合わせなどで昔から使い分ける風習があります。知っておくだけで「マナー違反」を回避できるのです。
お見舞のお花の選び方
お見舞いの花には花言葉や語呂合わせて、贈ってはいけない花があるのはもちろん、相手の状況やシチュエーションにも合わせる必要があります。さっそくお花の選び方についてチェックしてみましょう。
■贈ってはいけない花と理由
一般的にお見舞いのお花には、香りの強いもの、花粉の多いもの、死や苦しみをイメージするものは避けましょう。具体的にはシクラメンは「死・苦」、椿は花ごとポロッと落ちる植物ですので「頭から落ちる」、鉢植えの花は「病気が根付く」をイメージさせます。
またお葬式や仏壇を連想させる菊の花や白一色の花束、咲いたまま色褪せて行くアジサイ、血を思わせる真っ赤なバラ、花びらが散りやすいものも避けた方が無難です。
■元気が出るおすすめのお花たち
お見舞いのお花には華美になり過ぎない明るい雰囲気の花を選びましょう。また相手に負担をかけないよう花器に入ったアレンジメントフラワーや、水をあげる心配のいらないプリザーブドフラワーも手間がかからず人気です。
ただプリザーブドフラワーはとても長持ちしますので、人によっては病気のことを思い起こさせる場合もあります。念の為本人や家族にそれとなく相談してみるのも良いでしょう。
お手入れ不要のプリザーブドフラワー
商品名:FINE(ファイン)プリザーブドフラワー ジューシー
¥5,379 税込 (2017年2月23日時点)
眺めると自然と笑顔になってしまいそうな、生命力に満ちたビタミンカラーが魅力的なプリサーブドフラワーです。おしゃれなグリーンの組み合わせもセンスを感じる一品です。
喜んでいただけました!
お見舞いに。時間をかけて色々探しましたが、こちらのが一番素敵でした!とても喜んでくださり、お花の写真を撮って色んな方へ送っていらしたようです。
■お見舞い花の値段の目安
お見舞いのお花は過剰過ぎず地味過ぎずが理想。明るく前向きになれるようなお花を注文しましょう。生花の花束であればお値段は3,000~4,000円、アレンジメントフラワーであれば5,000円~ほどが相場です。プリザーブドフラワーなどを贈る場合は加工費がかかるので少しお高めですが、こちらも5,000円~が一般的です。
■サイズと本数に気をつけよう
お見舞いのお花には、大きすぎるものは避けましょう。病院の相部屋の場合はスペースも限られており、お花で場所をとってしまうのはありがた迷惑になる可能性も。比較的コンパクトで背丈の低いものを選ぶと良いでしょう。
また花束の場合、4,9,13本の不吉とされる本数は避けておきましょう。
大きさが選べる便利なシステム
商品名:季節の花のアレンジメント
¥3,218 税込 (2017年2月23日時点)
個室には豪華に見えるワンサイドスタイル、相部屋にはコンパクトなラウンドスタイルと使い分けできるフラワーアレンジメントです。
用途と色でオーダーすればお見舞いにも失礼のない季節の花を使い作ってくれます。5000を越えるレビューの数がその満足度を表すお花屋さんです。
かわいくてきれい!
とても素敵でかわいらしくて、元気になってもらえるようなお花にしていただきよかったです。
同僚からはかわいくて綺麗なお花が届いたこと、気持ちが落ち込んでいたので元気がでて、とても嬉しかったことなど、嬉しいメッセージでした。
■お花に付ける「掛け紙のマナー」
掛け紙には、必ず2度と繰り返さないことを意味する「結び切り」のものを選択します。表書きには一般的には「御見舞」、上司や目上の方には「祈 御全快」などと書いて贈りましょう。
またあまり堅苦しくしたくない場合や親しい間柄では、結びきりのない「短冊」という略式の掛け紙やメッセージカードでも充分。種類をお花屋さんに相談してみましょう。
■相手を元気づける「花の種類と色」
お花の色は元気になれるイエローやオレンジ、優しく癒されるピンクなどのパステルカラーがおすすめです。
花の種類ではたとえば「希望」という花言葉を持つガーベラやデイジー、「ほのかな喜び」のスイートピー、「思いやり」のチューリップなど、柔らかな色とグリーンをほどよくアレンジするとナチュラルで優しいイメージになります。年齢や性別をお花屋さんに伝え季節の新鮮な花を相談しながら作ってもらいましょう。
季節の花を使ったビタミンカラーが魅力
商品名:日比谷花壇 そのまま飾れるブーケ「フレッシュオレンジ」
¥4,104 税込 (2017年2月23日時点)
そのまま立てれるようアレンジしたコンパクトなブーケ。元気なビタミンカラーは男女ともに贈れるカラーでお見舞いには最適。
イメージはそのままに季節の旬な花だけをセレクトしてくれるので、元気に長持ちしてくれそうです。
お見舞いで注意したい5つのポイント
お見舞いに伺うマナーはお花だけではなく、時間帯や人数などさまざまなことを考慮をしなければなりませんが、基本的なマナーを知っていれば、後で後悔したり人前で恥をかくこともありません。まずは代表的な5つのマナーを知っておきましょう。
またお見舞いに行く前にはできるだけ相手の様子を家族や知人に状況を確認し、了承をいただいてから尋ねるようにしましょう。
■1. 「生花の持ち込み」はOKか病院側に確認
昨今では生花の持込を禁止する病院が6割にもなると言われています。花や鉢植えの土に含まれる微量な細菌に術後や免疫力の低下した患者さんに感染することを防ぐためと、患者さんの家族や病院スタッフの負担を軽減することも理由のひとつです。
しかし花には人の心を癒しリラックス効果を高めますし、今でも病院内にはお花屋さんを営むところも少なくはありません。まずは生花の持込が可能かどうかお見舞い先の病院に確認を取ってみましょう。
■2. お見舞いは「時期と時間帯」に注意
お見舞いに伺うタイミングは、病院の場合入院や手術を終えて1週間前後が一般的。また入院中は、午前中は検査などが行われることが多く、意外とバタバタしがちです。時間は昼食を終えて落ち着いた2時から3時くらいが良いでしょう。基本はそれぞれの病院に準じた時間帯を守り、事前に相手に連絡を入れた上で見舞うようにしましょう。
また長い滞在は相手も疲れますので、少なくとも20分前後で切り上げるよう配慮しましょう。
■3. 大人数での面会は控える
お見舞いにうかがう際には、できれば一人で行くようにしましょう。相部屋の場合特に、数人で行くと同室の方にも迷惑がかかる場合もあります。
数人でいく場合は、親しい間柄で相手の体調がゆるせば病院ロビーで顔を合わせるなど、事前に本人や家族に連絡を取っておくのも良いでしょう。
■4. 基本的に子供連れでの面会は控える
患者さんがどうしても子どもに会いたいなど、特別な理由がない限り基本的には子連れでのお見舞いは避けましょう。
小さなお子さんは基本的に幼稚園や学校での集団生活で風邪のウィルスや感染症を持ち込む可能性が高く、お見舞い相手だけでなく周りの免疫力の低下した患者さんにも影響を及ぼすことも考えられます。また相手を疲れさせてしまう原因にもなるので、特別な場合は看護婦さんに事前に相談するなどの配慮が必要でしょう。
■5. 会話の内容に気をつけよう
入院中は体調だけでなく、気分さえ下降気味になるものです。お見舞いの際の会話には充分気をつけることが大人のマナー。
仕事の詳細な話や不安になる内容は相手を焦らせ、病気の詳細を尋ねるのも内容によっては嫌がる方もいます。また相手の見た目に対して痩せたね、顔色が悪いねなどを口にするのもタブーです。
「お加減はいかがですか?」「この機会にしっかり体を休めてくださいね。」など、できるだけ安心感を与え、優しくいたわりのある言葉をかけるようにしましょう。
気持ちをお花で贈りましょう
お見舞いのお花のマナーや注意点をあげてみましたが、お花を贈るのはなにもお見舞いだけではありません。短期入院などであれば、お花はむしろ「退院祝い」として贈る方が良いときもあります。上手にタイミングとマナーを守ってあなたの気持ちを贈ってみてくださいね。