これぞ職人魂。ライオンハートのあるライフスタイルを届けるために

職人さんにオススメのギフトを伺う本連載。今回はちょっと視点を変えて、プロ根性が垣間見える至極のギフトに注目しました。本日お話を聞いたのは、メンズアクセサリー業界を牽引するブランド、「ライオンハート」の藤原勇気さん。時代を超えて永く愛されるブランドに、アクセサリーPRの極意について伺いました。


〈プロフィール〉

株式会社ライオンハート EC課 課長代理
藤原 勇気(ふじわら・ゆうき)


1987年生まれ。株式会社ライオンハートにて、Eコマースの商品企画・開発・広報を担当。ECサイトに掲載する商品撮影や取材も行い、またPRのために、自身がアクセサリーを着用し、モデルを担当することも。新ブランド「LHME」の立ち上げにも積極的に関わる。

アクセサリーにおける職人魂とは?

素材や加工にこだわり、ひとつひとつ丁寧に作った逸品ギフトをご紹介している本連載。今回はちょっと視点を変えて、プロ根性が垣間見える至極のギフトにフィーチャーしました。

株式会社ライオンハートのPR担当者である藤原勇気さんは、アクセサリーへの尋常でない熱い想いから、24時間アクセサリーを身につけているそう。お客さま目線を常に意識した生活をするに至った経緯とは何だったのでしょう? 

業界を牽引するブランドである「ライオンハート」。今回はアクセサリーPRの極意について学びます。

大切な人へ、身につけていたくなるギフトを

※「インゴットリング/シルバー925」¥22,000(税込)

――20年以上愛されるメンズアクセサリーブランド「ライオンハート」を、ギフトとしてご購入される方は多いでしょうか?

藤原勇気さん(以下、藤原):「ライオンハート」のアクセサリーは、ファッショントレンドを反映させたデザインから昔ながらのクラシカルなデザインまで、幅広く揃っている。シンプルなファッションのなかで、存在感を演出してくれます。男性へのプレゼントにオススメですよ。

例えば、僕が今着けているリングは、内側を覗くと「女神イシュタル」が見えるデザイン。「女神イシュタル」とは、メソポタミア神話に伝わる、”ライオン”を従えている女神様のことです。ブランドネームと掛けて、裏側に忍ばせてみました。ほかと被らない個性的なデザインが人気です。

――あまり無いデザインですよね、素敵です。

藤原:表面のデコボコしたデザインにもこだわりました。デザイナーさんと何度も打ち合わせを重ねて商品化した、個人的にも思い入れのある商品なんです。

※「ヴァリアスチェーンブレスレット/サージカルステンレス」¥4,400(税込)

――ブレスレットもカッコイイですね。

藤原:これは、エントリーモデルとしてラインアップされている「LH-1(エルエイチワン)」というコレクションのなかのアクセサリー。トレンドを押さえた太めのチェーンで、発売を開始してからずっと人気のモデルです。プチプラなので、ピアスやリングとセットにして贈る方もいらっしゃいますね。

素材はサージカルステンレスを使用しているため、傷・変色・金属アレルギーに強い。ずっと着けていても劣化しない、金属よりも軽いので疲れないといった点も人気のひとつですね。

――サージカルステンレス、初めて聞きました。どういった素材なのでしょう?

藤原:サージカルステンレスとは、錆びにくく、腐食や酸化・熱に強いなど、優れた特性を持つ特殊なステンレスです。また、ステンレスのなかでもアレルギー性の低い素材で、医療用工具のメスやハサミ、ボディピアスにも使用されています。金属アレルギーを持った方でも安心して着けられるのが特徴です。

――劣化しない上に肌に優しいのは嬉しいですよね。

藤原:そうですね。アクセサリーを選ぶ上で「ずっと着けていられる」という点を重視する人は多いと思います。今紹介したふたつのアクセサリーは僕が実際に1年以上身につけていたもの。金属を使用すると錆びてしまったり、黒く変色してしまいますが、ステンレスは全然変わらないですよね。「大切な人にずっと身につけていてもらうために」プレゼントとして選んでいただくのも良いかもしれませんね。

価値観もアップデートが必要。
多様なファッションにも解け込むアクセサリーを

――新しい商品を手がける際、藤原さんはアクセサリーを四六時中身につけていると聞きましたが、なぜその習慣が身についたのでしょう?

藤原:きっかけは耐久チェックのためでした。そのうち、自分自身が24時間ずっとつけてみることで、使いやすさや快適さ、様々な発見があると気づき、日常的に身につけるようになりました。

例えば、「外れにくさ」も重要なポイント。ブレスレットなら自分の腕を一つの基準として、大きすぎないかどうか考えます。女性が付けたらちょっと大きすぎるかもしれない、逆に体格のいい男性だったら小さいだろう、とか。

アクセサリーは壊れにくく、金属だから丈夫だと思われがちです。実際にチェック無しで世に出るものもあると思います。でもやはり使ってみないとわからないし、ずっとつけていたいと思ったものを使ってほしいじゃないですか。

――素敵な考え方ですね。本当にずっとつけているんですか?お風呂の時も?

藤原:お風呂の時も、寝ている時もつけています。先ほど話に出た、劣化しない素材であるサージカルステンレスだからこそ成せることかもしれませんね。

――商品を世に出す上で大切なデザインや素材など、様々なお話を伺いましたが、藤原さんがアクセサリーにおいて最も重要視する点は何でしょう?

藤原:僕は、いかに「日常に解け込むか」が大切だと思っていて。使いやすいかどうかを意識しています。

例えば最近だと、ユニクロやGUなどのプチプラファッションが人気ですよね。ベーシックなファッションにアクセサリーを合わせた時にどう見えるか、を意識しています。「浮かない・目立ちすぎない」ことは、「使いやすい・日常的につけやすい」とイコールだと思うんです。シンプルな装いにも、はたまた個性的な装いにもマッチするアクセサリーは、現代のファッションニーズにも対応しているのではとも感じています。

新しい世代に向けて。
「LHME」から発信するアクセサリーの魅力

――ところで、先ほどお話にでた「LH-1」のほかにもライオンハートには様々なコレクションがあるんですか?

藤原:実は、「LHME(エルエイチエムイー)」というブランドがスタートしました。立ち上げのきっかけは、今の顧客と、若い世代との価値観の乖離に違和感を感じたこと。ライオンハートは1996年にスタートして今年24周年を迎えました。24年前にライオンハートを買っていた世代は今は40歳を越えているはずなんです。ブランドが長くなればなるほど、お客様も歳をとっていきますよね。そこで、時代の流れに応じてデザインや使いやすさなどを見直す必要性を感じました。

さらに、若い世代ってあまりお金を持っていないですよね。僕もそうでした。だからこそ、気軽に楽しめるアクセサリーを作ってその子たちに向けて情報を発信していこう、といった想いから「LHME」をスタートさせたんです。

実は、僕も開発や企画に携わっていて。新しい世代へ向けたブランドで、どんなスタイルにも自然にフィットするジェンダーレスなデザインが特徴です。

――男性だけでなく女性でも身につけられるデザインなんですね。

藤原:そうですね。男性や女性など性別にとらわれない、多様なファッションを楽しんでほしい。そんな想いから、ブランドではDIVERSITY(多様性)やLINK(繋がり)をテーマにしています。7月1日にサイトもローンチしたので、是非見てみてください。

――どのアイテムもかなり豊富なラインアップなんですね。種類を多くした理由はありますか?

藤原:ここでも、「多様」というキーワードが関わってきています。現代では、メディアしかり、SNSしかり、多様な媒体から情報を発信していくことで、情報を受け取る側もどんどん多様化してきていますよね。「アクセサリーも人それぞれ」という考え方ができると思うんです。

同じテンションのアクセサリーでも、少し形が違ったり、パターンが複数あったり、選択肢を増やすことは、選ぶ側の楽しみも増えます。多様な好みにアプローチできるよう、バリエーションも増やしました。

まず自分が楽しむことでブランドの魅力を伝えたい

――ブランドを立ち上げたり、コレクションを増やしたり……と様々な取り組みをされていて、今後もライオンハートから目が離せませんね! そういえば藤原さんは、PRのためにご自身でモデルもされていますよね。

藤原:今回の「LHME」ではブランドモデルがアクセサリーを着用していますが、基本的に自社で何でもやっています(笑)。撮影やモデル、取材も社内でやっていますね。とにかく自分たちが知っているブランドの良さをアピールするために、日々試行錯誤しています。

――素晴らしいです。最後に、今後「LHME」でやりたいことを教えてください。

藤原:実は僕、音楽がすごく好きなんです。今は構想段階ですが、第一線で活躍しているアーティストと何かコラボレーションできたら嬉しいですね。アクセサリーという狭い枠にとらわれず、ファッションも、音楽も一緒に楽しめて、うまく発信していく方法を模索中です。「LHME」をもっとたくさんの人に知ってもらうために、自分自身も楽しみながら伝えていけたらいいなと思いますね。

撮影:栗原大輔(Roaster)
取材・文:天野成実(Roaster)

関連するキーワード


職人の技が光る 匠のギフト

関連する投稿


レザータウン草加が手掛ける一生モノ「HIKER」のレザーインテリア

レザータウン草加が手掛ける一生モノ「HIKER」のレザーインテリア

職人の手仕事が生み出す、日本が誇るべき匠のギフトを紹介していく本連載。今回着目したのは、インドアでもアウトドアでも使えるレザーのインテリアです。レザータウンを標榜するほど実は皮革産業が盛んな埼玉県草加市。この街の職人たちが協業して作り上げるブランド「HIKER」は、長い時間を共に過ごす大切な人へのギフトなどに最適です。


大切なあの人には末広がりの八角箸を。幸せを呼ぶ“ハシ”渡し

大切なあの人には末広がりの八角箸を。幸せを呼ぶ“ハシ”渡し

職人の手仕事が生み出す匠のギフト。今回は、江戸時代から続く老舗漆工芸「漆芸中島」さんの『江戸八角箸』です。八角箸とは名前の通り、八角形の箸のこと。箸のプレゼントは“人と人とのご縁をつなぐ、幸せのハシ(橋)渡し”とも言われる縁起の良い贈り物。大切なあの人に、とっておきの八角箸を贈ってみては?


ユニークなデザイン、匠の技、この道40年の職人が紡ぐ「giraffe」のネクタイ

ユニークなデザイン、匠の技、この道40年の職人が紡ぐ「giraffe」のネクタイ

日本が誇るべき職人が、手作業で一つ一つ時間をかけて作る匠のギフト。今回訪れたのは、東京都渋谷区にあるネクタイ専門店「giraffe(ジラフ)」。環境対策を目的とした“クールビズ”などが定着しつつある日本では、ネクタイを締めたサラリーマンを見る機会も減っている気がします。しかし、そんな時代においても、ユニークなデザインと丁寧な匠の技で、思わずワードローブに加えたくなるような至極の逸品があるのをご存知でしょうか?男性へ贈る定番ギフトであるネクタイ。丹念に作られ、職人技が光るネクタイの魅力に迫りました。


国宝級の逸品。強く美しい江戸切子を贈る

国宝級の逸品。強く美しい江戸切子を贈る

日本が誇るべき職人の手仕事が生み出す匠のギフト。今回は、江戸の伝統工芸として有名な江戸切子です。江戸時代後期、海外から長崎に持ち込まれたカットグラスが江戸へと渡り、「江戸切子」として開花したのがその起源。代表的な矢来・菊・麻などの紋様には、それぞれ意味が込められているため、贈りたい相手にメッセージが込められる粋なギフトとなりそうです。


匠の技を伝えるために生まれた「HARIO Lamp work Factory」のガラスアクセサリー

匠の技を伝えるために生まれた「HARIO Lamp work Factory」のガラスアクセサリー

職人の手仕事が生み出す匠のギフトを紹介していく本連載。今回は、「HARIO Lamp work Factory(ハリオ ランプワーク ファクトリー)」をインタビューしました。ここは「HARIO(ハリオ)」という老舗ガラスメーカーが手がけた、ガラスアクセサリー専門店です。太陽の光に反射してきらきらと輝くガラスアクセサリー。特別な日を彩るギフトとなりそうです。


最新の投稿


[2024年お歳暮]"オシャレでセンス抜群”もらって嬉しい贈り物30選

[2024年お歳暮]"オシャレでセンス抜群”もらって嬉しい贈り物30選

毎年やって来るお歳暮の季節。今年は”お洒落でセンスの良い品”を贈ってみませんか?「相手の好みが分からないから」「毎年のことでネタ切れで」…なんて結局無難な定番を選んでしまうあなた。本当に”もらって嬉しい贈り物”をMEMOCOがご紹介します。一風変わった、ちょっと珍しいギフトアイテムもおすすめですよ。「これ誰から?」と話題になるような、印象的なお歳暮になりますように、厳選した逸品ばかりです。誰にも喜ばれるグルメギフト、華やかなスイーツ、ジュースやお酒などの飲み物類、実用品と様々。最後までチェックしてくださいね。


予算500円前後のプレゼント!子供なら誰もがもらって嬉しい25選

予算500円前後のプレゼント!子供なら誰もがもらって嬉しい25選

お誕生日会やクリスマス会、ご近所のママ友同士での子供会などちょっとしたプレゼントを贈るシーンは多いもの。シチュエーションによっては参加者の性別や趣味がわからないことや、ばらまき用の景品を大量に選ぶシーンもありますよね。そこで本記事では、幼児から小学生までを対象とした予算500円のプチギフトをラインアップ!子どもに喜ばれる実用品や雑貨小物だけを厳選しているので、欲しいプレゼントにきっと出会えるはずです。「男女共通」「イベントのお菓子」「ベビー」「男の子向け」「女の子向け」と全5つのカテゴリーの中から、用途にぴったりなギフトがきっと見つかります。


1万円前後の男性向けプレゼント!高級感が伝わるおしゃれギフト27選

1万円前後の男性向けプレゼント!高級感が伝わるおしゃれギフト27選

予算1万円で買える男性向けプレゼントをご紹介。身近な男性へ送る節目のお祝い、クリスマスプレゼントなどにぴったりのアイテムを幅広く揃えました。彼氏や旦那様、お父さん、おじいちゃんなど、さまざまな年代やシーンに合うギフトを見つけられますよ。1万円で満足感のある商品を見つけるポイントや、男性へのプレゼント選びのコツも解説。予算が足りず困ったときに助かる低予算のギフトアイデアもあります。ぜひ参考にしてみてくださいね。


12月生まれの誕生日プレゼント|想像の斜め上をいく特別なギフト14選

12月生まれの誕生日プレゼント|想像の斜め上をいく特別なギフト14選

12月に誕生日を迎える方へのプレゼントは、どんなものが喜ばれるのでしょう。この月はクリスマスや大晦日など、楽しいイベントが盛りだくさん。それだけに「子どもの頃はクリスマスと誕生日のプレゼントが一緒だった...」なんて、ちょっぴりせつない思い出を持つ方も少なくないのだとか。でも大丈夫です。本記事では単品ではもちろん、誕生日&クリスマスを組み合わせた2倍嬉しくなりそうなプレゼントを男女別にご紹介。誕生石やカラー、お花など12月ならではのギフトや、クリスマス要素を含んだ華やかグッズ、寒さや乾燥対策の美容&あったかグッズなどを集めました。後半は今年最後の笑い納めやサプライズ体験が叶うギフトもご提案しますので、どうぞお楽しみに。


プレゼントに贈りたいフェイスパック|高級・プチプラおすすめ17選

プレゼントに贈りたいフェイスパック|高級・プチプラおすすめ17選

女性へのプレゼントにおすすめのフェイスパックをご紹介!プチギフトに最適なプチプラ商品から、誕生日・クリスマスに選びたい高級アイテムまで、もらって嬉しいフェイスパックを厳選しました。デパコスブランド、韓国コスメブランドなどが次々と新商品を発売していることで、近年フェイスパックは品揃えが大充実。プレゼントには何が選べばいいのかわからない方もいるでしょう。本記事を読めばそんなお悩みも解決!女友達や彼女、奥様、お母さんなど、お相手にぴったりのギフトが見つかりますよ。ぜひチェックしてみてくださいね!