大島空港にはどんなお土産があるんだろう?
東京でありながら想像を絶する壮大な大自然が広がる伊豆大島。年中温暖な気候と肥沃な大地、透明度の高い海からは計り知れない自然からの恩恵を預かる昨今注目の島でもあります。そんな大島のお土産をゲットして、特別な旅の思い出をお裾分けしてみませんか?
大島空港のあれこれを調査!
東京都の地方管理空港である大島空港は、島民にとってなくてはならない空港。コンパクトな空港ですが、東京へのアクセスの早さや便利さはピカイチで、忙しい方には最適の空港でもあります。ここでは、そんな大島空港の魅力について解説していきましょう。
■コンパクトでアットホームな雰囲気の空港
大島空港には他の地方空港のように総合案内やラウンジなどがなく、コンパクトでアットホームな空港。空港内にはレストランが1件、売店は「杉本売店」と「伊東商店」の2店舗のみが交互に営業しています。3階の無料の展望台からは、伊豆諸島の島々を行き来する日本唯一のヘリ旅客機も眺めることができ子どもたちに人気です。
■調布飛行場まで飛行機で約25分
大島への航空便でのアクセスは東京からは調布飛行場から1日3便のみ。大島~調布飛行場までのフライト時間はたったの25分ほどで到着です。調布は京王線や中央線、中央高速線とのアクセスもよく思い立った時に片道11800円で島への旅を実現できるのが最大の魅力です。
■大島の中心・元町港まではバスが出ている!
大島空港からは元町港まではバスが運行されており、約10分ほどで到着できます。しかし基本的に本数が少ないので、できるだけ時間に余裕を持って計画を。
伊豆大島をバスで移動するには1日フリーきっぷや季節に合わせて発券される観光用フリーきっぷがお勧め。目的に合わせて見所を巡る様々なプランが組まれているのが魅力的です。
大島の魅力とは?
大島はダイナミックな大地と季節の花々に彩られた大自然に囲まれており、ハイキングにダイビング、温泉など魅力的な体験を凝縮して楽しめる島です。そんな大島の魅力を詳しく見ていきましょう。
■「東京都」とは思えない大自然
伊豆大島は東京から120kmほど離れた離島で、活火山を有する伊豆諸島最大の島です。島の地形は海底からそびえ立つ伊豆大島火山の陸上部分にあたり、海洋性気候のため年間を通して温暖な気候が特徴です。その環境がもたらす壮大な自然景観と豊かな生態系は東京都とは思えない驚きの世界が広がっています。
■絶好のダイビングスポットがたくさん♪
黒潮の影響を受ける大島の海は透明度が高く、バラエティ豊かな岩場や海底で豊富な水中生物を観察できるのも大きな魅力。
ダイビングはビーチからのエントリーがメインで、沖に進むと海底が急に深くなるドロップオフと呼ばれるスポットがあったりと様々な起伏に富んでおり、そのため貴重な水中生物を自分の目で見ることも可能。ビギナーからリピーターまで大胆な海の冒険を存分に楽しむことができます。
■実は温泉好きにはおすすめの島
三原山の恩恵を預かる大島にはたくさんの温泉施設や温泉付き宿泊施設があります。単純温泉と塩化物温泉からなる大島の温泉は、ダイビングで冷えた体を温めたり、1日ハイキングで疲れた身体をゆっくりとほぐしてくれます。
特に塩化物温泉の効能はお湯から上がった後でも身体が冷めにくく、冬に楽しめる温泉とも言えます。美しい海を眺めながら浸かる温泉は格別なものがありますよ。
■ハイキングで「火山の島」の体験も!
伊豆大島は4~5万年前に始まった海底火山からなる火山島で、繰り返される噴火が海水によって冷まされ独特な地形を形成しています。そのため内地ではなかなか見ることのできない稀有な景色は一見の価値有りです。
さまざなコースプランがありますが、いまだ活火山である三原山火口から温泉へのトレッキングコースは多くの観光客に人気です。
大島空港ならこれ!おすすめのお土産10選
大島への期待が高まったところで、体験した旅の思い出をお土産として持ち帰るのも忘れてはなりませんね。大島ならではの特産品をぜひ買って帰りましょう。ここでは帰りの空港で購入できる人気の大島土産をピックアップしていきます。
■1. ミルキーでサクサク「牛乳せんべい」
かつて酪農の盛んな島からできた復活のお菓子
伊豆大島はかつてホルスタイン牛の酪農が盛んな島で、そのため「ホルスタイン島」とも呼ばれていました。牛乳の産地として知られた島でしたが、時代とともに酪農は衰退。しかし島の酪農を復活させるべく地元の人々が集まり商品開発に挑んだのが「牛乳せんべい」で、今では大島の看板土産として不動の人気を誇ります。
凝縮したミルキーな味わい
新鮮な大島産牛乳をふんだんに使用し、水や化学調味料を一切使わずバター・砂糖・卵で作られた牛乳せんべいは、せんべいというよりもむしろ歯ごたえのあるクッキーのような味わい。噛むごとにミルクの凝縮した味わいが口にじわっと広がります。
基本情報
販売店名: 杉本売店
場所:空港内2F中央部
電話:04992-2-1007
営業時間:8:00~16:00
※その他伊東商店でもお買い求めいただけます。
■2. 全身に使える美容オイル「椿油」
歴史のある伊豆大島の椿油
約300万本の椿が自生する大島にとって椿は、島の象徴的な存在。古来から島の人々に寄り添ってきた椿は、食用や化粧品、薬品似加工され、太平洋戦争の頃にはゼロ戦の燃料にも使われるなどさまざまな形で島の人々を支えてきました。
椿油の歴史は平安時代初期に書かれた続日本紀にも記されているほど古く、日本の気候に生きる日本人女性に合うオイルとして長く愛されてきたと言えるでしょう。
女性へのお土産にぴったり
椿油はオレイン酸をたっぷり含み、酸化しにくい油として美容と健康にぴったりの美容オイルです。お肌や髪への浸透性が高くベタつかないので、髪やお肌の潤いを閉じ込めしっとりとさせてくれる効果が絶大。特に伊豆大島産の椿は純度が高いことで評価が高く、女性へのお土産にはぜひ買って帰りたい一品です。
基本情報
製造元:株式会社大島椿製油所
住所:東京都大島町元町2-19-7
電話:04992-2-2511
営業時間:9:00~17:00
定休日:火・水曜日
※椿まつり期間中(1月末~3月末)は水曜日も営業
■3. 伊豆大島の特産品を使った「あしたばパイ」
島野菜の明日葉をお菓子で
伊豆諸島で多く取れる明日葉(あしたば)は、海辺に自生するセリ科の植物。伊豆諸島ではポピュラーな葉野菜で、現地では炒めてご飯に混ぜたり、お漬物にしたり天ぷらで楽しんだりと、様々な調理法で食べられています。
そんな栄養価が高いことで知られる明日葉をパイの中に練りこんだ美味しいパイはお土産に人気。味自体にあしたばの風味はなく、あっさり食べやすいお菓子です。
明日葉の元気パワー
明日葉は20数種類のビタミンとミネラルを含み、その中でも「造血ビタミン」と言われるビタミンB12を豊富に含んだ成分を持っています。その他食物繊維も豊富で便秘や肥満に効果的。健康と美容を気にする友人や家族へのお土産にぴったりですね。
基本情報
販売店名: 杉本売店
場所:空港内2F中央部
電話:04992-2-1007
営業時間:8:00~16:00
※その他日によって伊東商店でもお買い求めいただけます。
■4. 辛さがあと引く「べっこう醤油」
伊豆諸島の郷土料理に欠かせない調味料
「べっこう」とは伊豆諸島の郷土料理で魚の切り身を唐辛子の利いた醤油に漬けこみ、酢飯に乗せたもの。その艶と色合いがべっ甲に似ていることからそう呼ばれるようになりました。
甘めの酢飯とピリッと辛い醤油のバランスが絶妙に美味しいこのお料理は、大島でだけでなく自宅でも作ってみたいお料理。お魚好きの方へはぴったりのお土産になりますね。
他のアレンジにも使えるお醤油
切り身魚を飴色に輝くおいしいおかずにしてくれるべっこう醤油は、お寿司だけでなく他のアレンジも無限大。いつもの中華サラダのタレに加えたり、和風パスタなどにもお好みで。ピリッと辛味の効いたおいしい一品になりそうです。
基本情報
販売元:公益財団法人東京都島しょ振興公社
住所:東京都港区海岸1-4-15 島嶼会館2F
電話番号:03-5472-6546
問い合わせ時間:平日9:00~17:00
定休日:土日
■5. 島随一の作り酒屋の焼酎「御神火」
3代目のこだわりを感じる焼酎
島で唯一の作り酒屋である谷口酒造の焼酎「御神火(ごじんか)」は、大島と言えば有名なお酒。昔ながらの製法にこだわり三原山の湧き水を使い、発酵させる過程で麹にモーツアルトを聞かせるという3代目の焼酎への情熱を感じずにはいられない味わい深い焼酎です。
島時間を思い出す甘く柔らかな焼酎
御神火には芋焼酎と麦焼酎の2種類があり、芋焼酎はサツマイモの甘い香りと独特な奥行きのある味、麦焼酎はすっきりと切れ味が良いけど円やかな優しい味わいが特徴です。
水割りやお湯割で香りを楽しむも良し、またはガツンとロックで楽しむもよし。爽やかで甘い香りの御神火が島でのゆったりとした時間を思い起こさせてくれます。
基本情報
製造元:谷口酒造
住所:東京都大島町野増字ワダ167
電話番号:0499221726
営業時間:9:00~16:00
定休日:土日・祝日不定休(電話にて要確認)
■6. 椿油で揚げたお菓子「椿あげ」
全国菓子大博覧会大臣賞受賞
伊豆大島の特産椿油で揚げたおかき「椿あげ」は、大島で人気のお土産のひとつです。どこか懐かしいデザインのパッケージには、大きめおかきが3本入って個包装されているのがお土産にぴったり。
椿油を使っているだけあって軽くサクサクした味わいは、第19回全国菓子大博覧会大臣賞も受賞している名実ともに実力派のおかきなのです。
椿のパッケージが大島土産らしい
椿あげは定番の塩味の他に大島特産の明日葉を練りこんだものや、カレー味、しょうゆ味も販売されています。軽くて小分けされて持ち帰りやすく、椿のパッケージも可愛らしくてお土産にちょうど良いサイズ感が人気の理由。
椿油でカリッと揚げた「おかき」がたまりません
「おかき」って、油っぽい風味があって、ダメな人はダメですよねぇ。
ですが、このお店の「おかき」、椿油で揚げているだけあって、軽い口当たり。
あっさり、さっくりしていて、とても美味しいです。
基本情報
製造元:島の煎餅
住所:東京都大島町元町3-1-1
電話番号 04992-2-3831
営業時間:9:00~18:00
定休日:火曜
■7. ごはんが止まらない「あしたば漬け」
ピリッと辛いごはんのお供
明日葉を島唐辛子と一緒に漬けた、ピリッと辛いお漬物はごはんのお供にお酒の肴にぴったりの一品。セリ科のあしたばは、爽やかな苦味に独特なクセが特徴ですが、茎の部分はそれがなくシャキシャキとした歯ごたえで食べやすいのが特徴。辛さでごはんが止まらない美味しさです。
あしたば漬けのアレンジも
ピリッとした味わいが特徴のあしたば漬けは、お酒のおつまみにはもちろんアレンジも色々。辛さを生かして御茶漬けやぺペロンチーノのようにパスタにもグッド。アイデアしだいでレシピのレパートリーが増えそうです。
基本情報
販売店名: 杉本売店
場所:空港内2F中央部
電話:04992-2-1007
営業時間:8:00~16:00
※その他日によって伊東商店でもお買い求めいただけます。
■8. 好きな人には喜ばれる「くさや」
日本酒に合うつまみに
好き嫌いが分かれるお土産ですが、伊豆諸島の特産品であり定番のお土産に「くさや」があります。くさやは魚をお醤油のような発酵液につけて天日干しした干物で、独特の匂いが特徴的な一品。日本酒に合う珍味はお酒好きの方にぜひお勧め。
江戸から続く歴史ある加工食品
臭いのあまりのキツさから付けられたという「くさや」という名には諸説ありますが、江戸時代には献上品としても扱われたれっきとした歴史ある食品。
塩の名産地であった伊豆諸島の島人たちはかつて魚を保存するために塩を使用しましたが、当時高級品だった塩をなるべく使わないよう塩水につけてから魚を干すことから始まったとか。そんな物語にも思いを馳せ、お酒と一緒にいただくのも良いのでは。
基本情報
製造元:くさやのやまよ
住所:東京都大島町波浮港1
電話番号: 04992-4-0024
■9. 円やかな味「大島の塩」
ミネラルたっぷりの天然塩
黒潮が流れこむ伊豆大島は古来から塩の生産が盛んな場所でした。澄んだ海水と太陽、風など工程も自然の恵みのみで作られた天然塩はお土産品として定番のひとつ。大島の塩の特徴はマグネシウムやカルシウムなどのミネラル成分が多く、まろやかなこと。さまざまな料理をおいしくしてくれます。
食べてわかる目からウロコのおいしさ
古来から人間になくてはならない塩ですが、同じ摂るなら身体に良いものを摂りたいものですね。大島の塩の味わいにはシャープなしょっぱさはなく、ほのかな甘みと旨みを感じらる優しい味。まずは塩おにぎりや冷奴、お造りなどで塩本来の味わいをじっくりと味わってみて。
基本情報
製造元:海の精株式会社
住所: 東京都新宿区西新宿7-22-9
電話番号:03-3227-5601
■10. そのまま食べてもおいしい「島のり」
日本人にはたまらない磯の香り
黒潮の流れる伊豆大島では海苔の生産も盛ん。豊かな磯の香りがたまらない島のりは、お酒の肴にそのまま頂いても、お味噌汁やラーメンなどのトッピングにたっぷり乗せても日本人にはたまらない風味がたっぷり。お土産に頂くととても喜ばれる一品です。
島海苔のアレンジはいろいろ
そのまま頂いても充分美味しい島のりですが、アレンジするのも楽しみです。そばやそうめん、パスタなどの麺類に絡めてももちろん卵料理やおもちに、朝ごはんのチーズトーストにのせても栄養価アップでき最高においしいですよ。
基本情報
製造元:黒潮商会
住所:東京都神津島村1604-2
電話番号:04992-8-1001
お問い合わせ時間:平日9:30~19:00、土曜9:30~18:00
定休日:日祝祭日
大島の魅力がつまったお土産を見つけよう!
大島には自然からの恵みで豊富な特産品があり、お土産選びにも迷ってしまいますね。しかし贈る相手によって選ぶお土産選びも旅の最期をしめくくる楽しい作業のひとつ。お土産だけでなく、あなたの旅のお話も携えて家族や友人と楽しい時間を過ごしてくださいね。