創業百二十八年の歴史を誇るえびせんべい
えびせんべいと聞くと、「ゆかり」をイメージする人も多いのではないだろうか。製造元の愛知県・坂角総本舗は創業百二十八年。えびせんべいを「ゆかり」と名付け販売を開始してから五十周年である。
「ゆかり」の魅力は、やはりいきいきとしたえびの味、そしていかにもカルシウムたっぷりといった綿密でしっかりした食感である。
これらは、創業より受け継ぐ伝統の技を使い、せんべいを丁寧に二度焼きすることなどから実現されている。
「慶ノ箱」はお祝いにふさわしいギフトセット
発売されている「ゆかり」には、バリエーションがいくつかあるが、中でも「ゆかり 慶ノ箱」は慶び事のお祝いを意識してつくられたセットである。
このように、外装のひもの掛け方も洗練されスッキリと美しい。
華やかでおめでたい市松模様
外箱は、市松模様にえびをあしらったデザイン。えびはそもそも縁起のいい魚類とされ、そこに市松模様をかけあわせている。市松模様も永遠に継続する縁起のいい柄とされている。
また箱の赤色が、晴れやかで美しくお祝いの贈り物にはことさらぴったりだ。
人の手による丹念な製造ライン
通常の「ゆかり」は、個包装では白を基調としたパッケージだが、「ゆかり 慶ノ箱」は、赤い円がぐるりと囲むおめでたいデザイン。
老舗で大量生産されているえびせんべいとあって、製造工程にはオートメーション化が進んでいるのだろうとイメージしていたが、そうではなかった。
原料のえびは三河湾やニューギニア湾から工場に運ばれ、すぐに手作業に入る。1尾1尾のえびの頭を丁寧に手作業で取り除き、その後、殻をむく。
身だけになったえびは、調合され種生地になる。それを機械にかけて2枚の鉄板ではさみ焼きをする。それを乾燥したものを今度は1枚1枚目視で検査する。
その後、炭火に近い遠赤外線網焼き器を使ってまた目視の下に二度焼きする。このように「ゆかり」の工程には、多くの人の手が関わっている。
お祝い事を寿ぐギフト
たとえば還暦や喜寿などの節目のお祝いや、就職や結婚など内祝いのギフトに「ゆかり 慶ノ箱」は重宝する。そもそもえびはおめでたい食品とされている上に、外箱や商品の個包装が慶事にあわせてデザインされているからだ。「ゆかり 慶ノ箱」は、もらう人だけでなく贈る側も弾んだ楽しい気分になれるギフトセットである。