贅沢な旨みを凝縮したえびせんべい
「本家佳長 九条ねぎ 京えびせんべい」は、よくあるえびせんとはひと味違う。
まず特筆すべきは材料の贅沢さ。えびは東シナ海の鷹爪えびで殻は堅く身に甘みがあるという。そのえびの身をゆっくりペースト状にして九条ねぎと合わせる。
九条ねぎはJA全農京都が推奨する京の伝統野菜であり、他のねぎにはないぬめりを持つ。このぬめりの中には香りと甘さがあるという。
これらの材料を2度熟成させ、それから焼く工程に入る。
11日間かけて完成
えびせんべいはその後、2度焼きされる。「本家佳長」では、せんべい作りにえびのペーストから始めて11日間かけるという。
さらにえびせんの生地となる米づくりへのこだわりも深い。「佳長ファーム」を設け、米を自家栽培。田んぼの土にはえび殻からとれるキトサンや竹チップを発酵させたものを加えて、米の改良に励んでいるという。
サクサクした風合いが心地よい♪
これだけのこだわりで作られたえびせんべい、重厚な味わいなのかと思いきや、サクサク軽い口あたりだ。
最初食べたときにはえびの味だけが広がり、ねぎは入っていないかのようである。
しかし食べ進んだとき、フッと香るのはねぎの香りと風味。そしてこれがえびの味とうまく調和しているのだ。一見サクサク軽いが、これまで味わったことがない旨みの深いえびせんべいだ。
またえびせんべいは持ち歩くにも軽くて便利。手土産に持参すると歓迎されそうな逸品である。