天然塩が甘みを引きたてる!
スイカにかける塩、お汁粉にそえた塩昆布のように、甘みを引きたてる塩味がある。「諸江屋 塩どら焼」は、餡を作るとき、由緒ある天然塩を使用している。
使用されている塩は、能登半島珠洲地方の天然塩。珠洲地方では古くから加賀藩の塩蔵に送る塩を精製してきた。珠洲の塩はミネラルと旨みたっぷり。このどら焼きではそれを餡の隠し味に使っている。
米粉が生地の美味しさのきめて
パッケージを開けるとプラスチックのお皿に二分割されたどら焼きが。食べてみると、皮のねばりが印象に残る。このどら焼きの皮には米粉が使われているのだ。このもちもちした食感が満足感を与える。
時間が経過して皮がパサパサに乾燥したどら焼きはぐっと魅力ダウンするものだが、その点この塩どら焼きは時間がたっても餅菓子のようにしっとりしている。
塩味がかもしだす洗練された旨み
塩どら焼きと聞くと餡を食べるとき、つい身構える。「塩味がするのだろうか」と思ってしまうからだ。でも、餡を口に含んでも塩味はしない。「あれ?」と思っていると、奥の方からジワジワと、塩味によって複雑になった甘さが登場してくる。
甘さが塩によってさらに際立っているのだ。なんとも洗練された味わい。ふつうの塩ではこうはいかない、パッケージにもあるように「加賀御用塩」だからこそ、この風味が出せるのだろう。
「諸江屋 塩どら焼」は、お抹茶にも合う洗練された味、大人に送るのにぴったりなどら焼きである。