結婚30年の節目をお祝いしよう♪
イギリスの19世紀に始まり、アメリカなどの風習もからめて広まった結婚記念日は、日本にもすっかり定着したお祝いの日ですね。5年、10年、15年と続く中でも30周年は節目といってもよいほど夫婦にとって特別な記念日。思い出に残る一日にするため、改めて真珠婚式のアレコレについて知ってみましょう。
結婚30年目とは?
人生における30年は、2人にとってさまざまな苦労や嬉しさもあった長い長い年月。その記念すべき30周年目の記念日はどのようにお祝いすれば良いのでしょう。ここでは真珠婚に関するその意味合いを簡単に解説いたします。
■結婚30年目は「真珠婚式」と呼ばれる
欧米からの風習ですっかり定番になった結婚記念日は、それぞれ宝石や鉱物などで意味付けされています。その中でも節目の年になる結婚30周年の記念日は「真珠婚式」と呼ばれます。
他の鉱石などと異なり母なる海から採取される宝石「パール」が選ばれたのはさまざまな意味があり、長い間培われた愛が宝石のように輝く素晴らしい結婚記念日にふさわしいジュエリーです。
■夫婦の信頼と愛を確かめ合う機会
「真珠婚式」は、長きにわたる夫婦の信頼と愛を確認しあう大切で貴重な機会でもあります。お互いにパールのアクセサリーや記念になる贈り物をしたり、食事をしたり家族でパーティーを催したりと、改めて感謝の気持ちを込めて過ごす機会でもありますね。
■長年の幸せに感謝をする日
30年もの月日は夫婦にとってそれぞれ大変な苦労や喜びもあったことでしょう。ここまで無事に共に歩んでこれたことに感謝し、お互いへの労いの気持ちも込めて家族と一緒にお祝いする日にしましょう。
■子どもや孫を交えてお祝いすることも♪
結婚30年にもなると、昨今では夫婦でというよりもむしろ家族が2人をお祝いするというスタイルが定番になってきました。それに家族みんなで集まってお祝いすることはご夫婦にとって一番嬉しい贈り物とも言えますね。
感謝と労い、尊敬と愛情を持って心から2人に楽しく過ごしてもらえるよう素敵なお祝いの席を準備してあげたいものです。
海の宝石「真珠」の意味を知ろう
真珠は、全ての生物の源であり母なる海で長い時間をかけ育まれる貴重な宝石です。はるか古代から多くの物語が語り継がれ、数々の意味をあわせ持つ真珠の意味合いについて調べてみました。
■薬としても使用されてきた真珠には「健康」の意味合いも!
真珠は古代から装飾品としてのみならず薬として使用されてきました。その効果には解毒作用や解熱作用、デトックス効果があると言われ、古代エジプトや中国の古代書にもその記録が残されています。
日本でもシーボルトの書いた「江戸参府紀行」で薬としての使用を薦めており、現代でも漢方薬や化粧品などで利用されます。そういった歴史から真珠には「健康」や「長寿」を願って贈ることもあるようです。
■貴重な宝石の真珠は「富」の象徴
海から生まれる神秘的なイメージ、そのまろやかな光沢から「月のしずく」、「人魚の涙」とも表現される真珠。世界の神話でも数多く語られる宝石ですが、インド神話では「富」の象徴として意味付けされています。
神話の中では、インドで人々から最も愛されるクリシュナ神が深海の怪物と戦った際、勝利の後に海から取ってきた真珠で花嫁を美しく飾ったとあります。そのため今でもインドの結婚式では花嫁の定番の装飾品として扱われているのです。
■真珠には「円満」という意味も含まれていた!
わずかな異物を体内で包み込み、自ら分泌するカルシウムなどの成分で少しずつあの丸い形を作る真珠。その神秘的な誕生の工程からか、昔から「悪霊から身を守る」「母性や貞節を育む」または「安産」の宝石として扱われています。
全てを愛で包み込み、幸せに導いてくれる存在であることから「円満」という意味合いとしても捉えられているのですね。
■希少価値の高い真珠は「愛情」の象徴
真珠はその美しい曲線を描くエターナルな形状や内側から輝く優しい光から家族や友人、恋人に対する「愛情」を表わします。
たとえば欧米の習慣で結婚式に母から贈られるジュエリーとして、真珠のネックレスが多くあげられるように大切な相手を守る「愛情」や「母性」の象徴としての宝石であると言えるでしょう。
■悲しみから守ってくれる真珠は「涙」の象徴
真珠は古くは船乗りや漁師を海での事故から守るお守りとしても使用されていました。そうしたイメージからか、いつしか悲しみから守ってくれる宝石とも言われます。
葬儀の際に真珠を身につけるようになった始まりは、ある国の女王が葬儀の際に真珠を使用したことで上流階級に広まったことからだと言われています。いずれにしても「人魚の涙」とも表現される真珠は、美しい人の涙を表わすような可憐さが魅力的なのかもしれませんね。
結婚30年のお祝いあれこれをリサーチ♪
真珠婚と言われる結婚30年のお祝い。相手の方に、または両親のためにお祝いをとお考えの方に参考になる基本情報をリサーチしてみました。ぜひ結婚記念日の参考にしてみてくださいね。
■平均予算は5万円前後
年を重ねて比較的なんでも持っていることが多く贈る側も悩みどころですが、真珠婚式のお祝いの予算は平均して5万円前後が相場のようです。
子どもたちも成人し夫婦で穏やかな暮らしをする年代なので、むしろ周りの親しい間柄の方や子どもから食事や旅行などでお祝いをしてもらうことが主流のようですね。
■長く使えるペアの贈り物も定番
真珠婚には夫婦で使えるお揃いのプレゼントもおすすめです。たとえばタイピンとブローチ、カフスとイヤリングなどのアクセサリーは贈り物としても特別感があり人気です。
どちらも種類が豊富で慶び事やちょっとしたパーティーでも上品でどんな服装にも合わせやすく、またその年代ならではの品格も保てます。きっと重宝してもらえるプレゼントになることでしょう。
■子どもや孫からの「手紙」は最高のプレゼント!
家族でお祝いをすると決めたなら、ぜひ心からのおめでとうを伝えられる子どもや孫からの「お手紙」を添えてみてはいかがでしょうか。
ご夫婦にとっての30年とは、懸命に子育てや家族のことを思い過ごした時間でもあったはず。家族みんなの優しい感謝の気持ちが何よりも嬉しいプレゼントだと思いませんか?
■プレゼントに真珠のアクセサリーは少しの注意を
さまざまなシーンに使える真珠ですので、リングをはじめアクセサリーはご夫婦同士で贈ることも多いジュエリーです。
そうしたことを考慮すると真珠のアクセサリーをプレゼントする場合は持っているものとかぶってしまう可能性もあり、できれば事前にさりげなく確認するなどちょっとした注意を払ってから品選びをすることをおすすめします。
結婚30年のお祝いは豪華に!オススメのお祝いを紹介♪
せっかくの記念すべき結婚記念日です。「素敵な日をありがとう。」と感じてもらえ思い出に残るひと時にしたいものですね。定番の真珠ももちろん素敵ですが、ここでは変化球の真珠以外の「体験型プレゼント」を提案。素敵な時を贈りましょう。
■豪華なディナーでロマンチックな夜を♪
真珠婚式を迎える夫婦は子育てや暮らしも比較的落ち着いた年代の方が多いですね。そんな両親にちょっとゴージャスな2人だけの時間をプレゼントするのはいかがでしょう。
思い切ってロマンチックで背伸びしたレストランも「お祝い」だからこそ贅沢に。話題のお店やホテルのレストランなど落ち着いた大人の雰囲気が楽しめるお店を選んであげるのもいいかもしれません。
■30年前には行けなかった豪華な旅行はいかが?
子どもたち成人し、夫婦だけの時間が自由に取れるようになった今だからこそ贈れるものに「旅行」のプレゼントがあります。
少し予算は高額にはなりますが、30年前には行けなかった憧れの地で過ごす旅行のプレゼントは、親孝行の意味も含めて贈る方が増えています。がんばってきた2人に「非日常」を贈り、いつまでも心に残る思い出を作ってもらうのも最高のプレゼントとなることでしょう。
■家族皆で自宅でワイワイお祝いしよう♪
ご両親をお祝いするなら、自宅でのパーティーも安心感あって良いものです。みんなでおいしいものを自宅でゆっくりといただく時間は、両親にとって最も幸せな時間と言っても過言ではないでしょう。
花束やお手紙、プレゼント、写真をたくさん撮るなどみんなで協力して心温まる素敵なパーティーを計画してみてはいかがでしょう。
いつまでも続く愛に感謝の気持を添えよう!
夫婦にとってさまざまな楽しいことや悲しいこと全てひっくるめて乗り越えてきた30年です。色々あってもお互いを思いやりここまで来た尊敬するお二人には、まだまだ楽しいことがたくさん待っているはず。これからもずっと変わらない感謝と愛情を持って節目の日をお祝いしてみてくださいね。