大事な取引先との接待で喜ばれる手土産とは
挨拶や商談、お詫びやお祝いなど、取引先には手土産を持参する機会というのは多いものです。大切な取引先には、ただ持っていけば良いというものでもなく、相手に喜ばれる手土産を選びたいもの。定番なら無難だけど、ちょっと他社とは差をつけたい…そんな時は特に、何を選んだら良いか迷いますよね。今回は接待や挨拶で持っていくと喜ばれる手土産を選ぶポイントや、おすすめの品をご紹介します。
絶対に選んではいけないNGな手土産
良かれと思って持参した手土産が、実は受け取った側には大不評!ということがまれにあります。会社同士のお付き合いですから、直接指摘されることはまずないかも知れませんが、せっかくの手土産も、これでは台無し。喜ばれる手土産を選ぶなら、NGを押さえておくことも重要なポイントです。ここでは、やってしまいがちな失敗例をご紹介します。
■切り分ける必要があるケーキ類
ケーキや果物などは喜ばれる手土産の定番ではありますが、切り分けが必要なものは取引先に持っていくには不向きです。忙しいのに誰かの手を煩わせることになるので、よほど評判が高く入手困難など、特別なものでない限り、評価はイマイチ。相手への気遣いに欠けると思われてしまう可能性大です。また、個包装であっても陶器やガラスなど処分に手間がかかるものも避けましょう。
■今流行のスイーツ
流行のスイーツなら、きっと喜ばれるだろうと思いがちですが、これも実は避けた方が無難。流行ものは、結構かぶってしまうケースがあります。同じものをいくつももらってしまい、正直うんざり…ということは意外と多いんです。せっかく喜ばれる手土産を持って行ったつもりでも、これでは逆効果。
状況によっては絶対NGという訳ではないですが、挨拶訪問が多い年度替わりや年末年始の時期や、取引先が多く、手土産を受け取る機会が多い相手の場合は要注意です。
■賞味期限が近い物、余った時に冷蔵・冷凍が必要な物
あらかじめ、先方の人数が分かっていれば良いですが、そうとも限りません。余ってしまう可能性も考慮した方がよいでしょう。また、外出や出張で不在がちな人が多いケースもあるでしょう。お菓子などを持っていく場合、すぐに食べてもらえない可能性があります。
こうしたケースでは、手土産には消費期限が近いものは好ましくありません。また、会社によっては冷蔵庫を常設しているとは限らないので、冷蔵や冷凍が必要な物も避けた方が無難でしょう。喜ばれる手土産を持って行ったつもりが「余ってしまって、処分に困る…」ということになりかねません。
■取引先の近くで購入したもの
時間がないと、ついやってしまいがちですが、取引先の近くでの手土産購入は避けるべきです。いかにも準備不足で間に合わせな印象を与えてしまいます。大事な取引先に喜ばれる手土産を選びたいなら、事前に十分な準備をしておきましょう。
取引先の方に喜ばれる手土産とは?
それでは、どんな手土産なら喜んでもらえるでしょうか?相手の好みが分かっていれば、それに越したことはありませんが、そうでない場合は、なかなか難しいものです。また、いつも定番の手土産ばかりで、ちょっとマンネリ化しているかも?ということもありがち。ここでは、喜ばれる手土産を選ぶポイントをご紹介します。
■小分けに包装されていてすぐに食べられるもの
取引先へ持っていくなら小分けしやすく、すぐ食べられるものを選びましょう。個人宅への手土産と違い、様々な人が出入りする会社では、配りやすく、デスクで食べやすいものにするのが、喜ばれる手土産を選ぶ重要なポイントです。また、個包装であっても、ガラスや陶器の器など、後で処分がしにくいものは避けましょう。
■季節感に配慮したもの
季節にあったものを選ぶのは、喜ばれる手土産を選ぶポイントの1つです。季節限定のスイーツはもちろんですが、定番ものであっても、季節に配慮するだけで「ちょうどそんなものが食べたかった」と思う人が多く、ぐっと好感度が上がります。
■地域限定、期間限定など特別感があるもの
頻繁に訪問する取引先なら、定番だけでなく、特別感のあるものを選ぶと、喜ばれる手土産になりえます。毎回は難しくても、ここぞという時に趣向を凝らしてみてはいかがでしょう。遠方の取引先なら、自社の近辺でしか買えないもの、並ばないと買えないスイーツ、期間限定ものなどもおすすめ。受け取った先でも話題になりやすく、好感度も高いです。
意外と知らない?手土産を渡す時のマナー
ビジネスシーンで手土産を渡すなら、マナーも押さえておきましょう。せっかく品物選びを工夫して、喜ばれる手土産を選んでも、渡す際に失敗しているようでは、もったいないです!ちょっと自信がない…という方のために、ここで簡単に解説しておきます。
■手土産を渡すタイミングは?
渡すタイミングも、喜ばれる手土産の重要なポイントです。
取引先へ訪問して渡す場合は、応接室などに通されて一通り挨拶が済んだ後に渡すのがベストです。ただし、商談の場合は、商談前に渡すのはマナー違反と受け取られることがあります。特に相手がビジネスマナーに厳しい方であれば、要件が済んだあとに、時間を割いていただいた感謝の意を込めて渡すのが良いでしょう。
接待等で渡す場合は、会食前に渡すと邪魔になってしまう可能性があります。会食が済んで、相手をお見送りする時に渡すのが良いでしょう。
■渡し方にも気を付けて!
手土産を渡す時は、先方の上席の方にお渡しします。上司が同行している場合は、上司から渡してもらいましょう。
持ち歩き用の外袋は汚れている可能性もあるので、外して渡すのがマナーです。正面を相手に向けて渡しましょう。ただし、会食後など、会社の外で渡す場合は、外袋があった方が先方にとっても便利なので、そのまま渡して構いません。その場合は「袋のまま失礼します」などとひと声そえましょう。
「つまらないものですが」の決まり文句は、謙遜と分かっていても、現代のビジネスシーンでは良い印象を与えません。せっかく喜ばれる手土産を選んだのですから「心ばかりの品ですが」「みなさんで召し上がってください」といったフレーズの方がよいでしょう。
取引先への手土産におすすめしたい品物 [洋菓子編]
特に女性が多い取引先なら、洋菓子を選ぶのも良いでしょう。喜ばれる手土産を選ぶには、鮮やかな見た目のもの、素材にこだわりのあるものなど、ちょっと趣向を凝らすのがポイントです。スイーツ好きなお客様も唸る手土産を持っていけば、印象アップ間違いなしです。
取引先への手土産におすすめしたい洋菓子 ■センスが光る|ユヌの「cacaosic」
cacaosic/カカオシック
cacaosic pistachio 8個セット
美味しさはもちろん、手土産の第一印象を左右するパッケージにもとことんこだわったのが、こちらの「cacaosic」。コスメをイメージしたBOXは、シックなカラーに輝く箔が印象的。大人の女性だけでなく、男性へもおすすめしたい落ち着きがあります。
個装箱の中に入っているのは、ピスタチオ風味のチョコレートをサンドしたクッキー。厚みからは想像できない軽やかな食感で、目新しさも贈れます。
取引先への手土産におすすめしたい洋菓子 ■お花のように贈りたい|KINEELの「ルフル」
KINEEL/キニール
ルフル16個入(バニラ×8個、抹茶×8個)
京都の老舗和菓子店がプロデュースした、洋菓子ブランド「KINEEL(キニール)」。伝統と新しさを融合させたスイーツを展開しています。“可愛い手土産”をお探しならチェック必至!
一番人気は、花びらのような繊細な形が特徴のクッキー「ルフル」。ひとつひとつ丁寧に成形し、ふんわりクリームをトッピングした姿に、受け取った方も笑顔に。限定フレーバーも豊富なので、季節に合わせて選べます。
取引先への手土産におすすめしたい洋菓子 ■ワンランク上の焼き菓子|DEL'IMMOの「ティグレ」
DEL'IMMO/デリーモ
ティグレアソート10個セット
東京ミッドタウン日比谷などに店舗を展開する「DEL'IMMO(デリーモ)」。ショコラティエが作り出す美しい洋菓子は、オープン当初からスイーツ好きの心を掴んで離しません。
そんな知る人ぞ知る人気店からおすすめするのは、ケーキのような華やかトッピングが魅力の“ティグレ”。ただの焼き菓子にとどまらない見た目にキュン。常温での持ち運びも可能で、パッケージもハイセンス。
取引先への手土産におすすめしたい洋菓子 ■気持ち華やぐパッケージ|GODIVAの「サブレショコラ」
GODIVA/ゴディバ
サブレショコラ(16個入)
言わずと知れた、高級チョコレート「GODIVA」。素材にこだわった味はもちろん、パッケージも含めて一瞬で伝わる高級感は格別。何にも代えがたい雰囲気をまといます。
こちらは、専門店ならではのショコラを厚みのあるサブレでサンドした人気スイーツ。コンパクトながら食べ応えもしっかり。ゴールドが華やかなギフトBOXでお届けです。
取引先への手土産におすすめしたい洋菓子 ■後引く美味しさ|シーキューブの「焼きティラミス」
C3/シーキューブ
焼きティラミス 12個入り
程よくボリュームもあって喜ばれるのが焼き菓子。日持ちも比較的長く個装になっているものが多いので、困った時にも頼りになりますね。おすすめは、シーキューブの看板商品「焼きティラミス」。
ほろ苦いコーヒーシロップと、マスカルポーネチーズのコクが絶妙なバランスの大人気スイーツ。珈琲との相性も良く、食べやすいサイズ感は休憩中の糖分補給にもぴったり。
取引先への手土産におすすめしたい洋菓子 ■愛されお菓子の限定品|アンリシャルパンティエの「お濃茶フィナンシェ」
HENRI CHARPENTIER/アンリ・シャルパンティエ
お濃茶フィナンシェ詰合せ
多くのデパ地下でも目にする人気ブランド「アンリシャルパンティエ」。ロングセラーのフィナンシェが有名ですが、事前に準備できるなら、オンラインショップで購入できる限定品も喜ばれるでしょう。
初摘み抹茶を使用したフィナンシェが期間限定でオンラインに登場。フィナンシェに合う宇治抹茶を厳選したというこだわりの一品です。グリーンのパッケージも爽やか。定番のフィナンシェとのアソートも嬉しい。
取引先への手土産におすすめしたい品物 [和菓子編]
和菓子はシーンに合わせて、様々な商品が選べるため、取引先に喜ばれる手土産として重宝します。誰もが知っている堂々の老舗で定番を選ぶもよし、地域や季節にあわせた変わり種を選ぶもよし。最近では外国からのお客様に贈る品としても人気です。
取引先への手土産におすすめしたい和菓子 ■サクサクの洋風“おせんべい”|鼓月の「千寿せんべい」
鼓月
千寿せんべい
創業は昭和38年。半世紀以上の歴史ある京菓子處「鼓月」。ヴァッフェル生地と呼ばれる波のような形が印象的な「千寿せんべい」でおなじみのブランドです。
サクッとした食感にやさしい甘さのシュガークリームをサンド。“せんべい”という名前ながら洋菓子の味わいを持つので、幅広い世代に喜んでもらえるでしょう。しっかりとした化粧箱入りで、大切な場面にもふさわしいお菓子です。
取引先への手土産におすすめしたい和菓子 ■甘いものが苦手な方にも|SHIMAHIDE「クアトロえびチーズ」
志満秀/SHIMAHIDE
クアトロえびチーズ
香川県観音寺市に本店を置く、海老せんの老舗メーカー「SHIMAHIDE」。ブランドを代表する「クアトロえびチーズ」は、モッツアレラやチェダーなどチーズをサンドした薄焼きの海老せんです。
海老の風味とチーズの塩味の相性はいわずもがな。お酒にも合わせたくなるおしゃれな一品で、見た目もカラフルで華やかなので、年代性別問わず喜んでいただけるでしょう。見た目以上に食べ応えもあり、1枚の満足度も高め。
取引先への手土産におすすめしたい和菓子 ■老舗店のロングセラー|抹茶菓子
祇園辻利
つじりの里・ぎおんの里
創業は1860年、老舗の宇治茶専門店「京都辻利」からご紹介するのは、数ある商品の中で人気ナンバーワンとされる抹茶菓子「つじりの里・ぎおんの里」です。
抹茶クリームとホワイトクリームのアソートタイプなので、選ぶ楽しみや2種味わえる嬉しさもありますね。着色料や保存料を使用せず、抹茶本来の風味を堪能できます。パッケージにも品があり、かしこまり過ぎない手土産として好印象を持たれるはず。
取引先への手土産におすすめしたい和菓子 ■和菓子をスマートに楽しむ|HIGASHIYAの「最中」
HIGASHIYA/ヒガシヤ
最中3種
東京 銀座のHIGASHIYAは伝統的な和の素材や季節感を現代的に進化させた和菓子店。どのお菓子もスタイリッシュで目にも楽しいものばかりです。
取引先への手土産なら最中がおすすめ。味は5種類で、餡と最中が別包装になっています。
取引先への手土産におすすめしたい和菓子 ■越前和紙に包まれて|大心堂の「特選おこし古代」
大心堂
特選おこし 古代
雷おこしと言えば東京土産の定番ですが、大心堂の古代は、そのイメージを一新させる美味しさです。
あっさりした味わいの白と黒糖の甘みを感じる黒の2種類で、サクサクした歯ざわりが特徴。ひと味違う雷おこしは、ちょっとした話のネタにもできますよ。
取引先への手土産におすすめしたい和菓子 ■150年愛されている|山田屋まんじゅう
山田屋まんじゅう
化粧箱入り(10個入)
創業慶応3年、愛媛の老舗和菓子店 山田屋まんじゅう。梅鉢紋様が入った包み紙に見覚えがある、という方も多いかもしれません。
秘伝の製法で造られるまんじゅうは、シンプルだからこそ、素材の良さと仕事の丁寧さをうかがい知ることができます。海外のお客様からも好評です。
取引先への手土産におすすめしたい和菓子 ■栗好きが喜ぶゴロッと感|小布施堂の「栗鹿ノ子」
小布施堂
栗鹿ノ子ミニ9個入
長野県の小布施町は栗の産地として有名です。そんな小布施町で栗菓子専門店を営む小布施堂の栗鹿ノ子は、ゴロゴロとした栗が丸ごと入った贅沢なお菓子。
箱個装なのでより丁寧な印象を受け、持ち帰りもしやすいがポイント。一缶あたり3粒の栗が入っていて、まさに栗好きのための逸品です。
さまざまなビジネスシーンに合った適切な手土産を
ビジネスシーンにおける手土産は、コミュニケーションの潤滑油として使えます。選ぶものによっては、印象を左右することもあれば、それを発端に会話が盛り上がることもあるでしょう。「とりあえず何か持っていけばいいよね」と軽く考えず、贈る相手やシーンによって、喜ばれる手土産を選ぶ工夫をしてみてはいかがでしょうか。ぜひ参考にしてみてくださいね。