京都ならでは!王朝の雅にちなんだあられ
百人一首といえば、誰もが一度はかるた取りで楽しんだことがあるだろう。百首の和歌を集めた百人一首は、平安時代の公卿藤原定家が京都・小倉山の山荘で編纂したといわれている。店名をその小倉山にちなむ小倉山荘では、平安文化をしのばせる風雅なお菓子づくりをしている。
目にも鮮やかな包装紙!
「をぐら山春秋」は、包装紙にも小倉山の四季をイメージしているという。百人一首の貞信公の歌、「小倉山峰のもみじば心あらばいまひとたびのみゆき待たなむ」を意識した個包装のイラストは雅やかで華麗。
さらにあられをのせたプラスチックのトレイにも、百人一首の歌がひとつずつ印刷されている。このような小さな心づくしの部分から、王朝の世界観を一貫して発信しているのだ。
「もみぢ葉」など、優雅な名前のあられたち
個包装の中のあられは八種類。円形のあられには「有明の月」、もみじの形のあられには「もみぢ葉」「散る花」など、いずれも風雅な名前がついている。
ザラメをつけたあられは、きらきら光る霜をイメージさせることから「初霜」と名づけられており趣が深い。
ユニークなのは海苔を巻いた四角いあられ。「墨染めの袖」という名前である。百人一首の札を使って坊主めくりをしたときの記憶が蘇る。そういえば墨染めの袖で涙をぬぐうお坊さんの歌もあったなぁと、心は平安の世に飛んでゆく。
こうして一つひとつの名前を通じて、「をぐら山春秋」のあられたちは、優雅な時間旅行をさせてくれる。
何度もリニューアルを重ねた味づくり
「をぐら山春秋」のあられは、現在の味に落ち着くまでに何度もリニューアルを重ねたという。素材、製法、味付けなど、顧客の声を反映してそのつど試行錯誤を繰り返した。
その甲斐あって、味の完成度は高い。あおさ海苔を使った「もみぢ葉」や黒ごまを散りばめた「ならの葉」なども、海苔やごまなど素材の持ち味が、もち米を使用した生地によく調和している。
このあられセットは季節感のある風流なギフトとして、年配の方へのお遣い物などにもぴったりだ。
また進物用には、通販の購入時に希望すると季節のイラスト入り掛け紙を箱に掛けてくれる。そして小倉百人一首が全首書かれた紙製手提げ袋も同封してもらえる。
包装の姿も見目うるわしい、優雅な味を全国の知り合いに届けたいものである。