リンゴや納豆、そしてイカ。バラエティあふれる南部せんべいワールド!
南部せんべいといえば、一般的には塩味かピーナッツ入りの甘いものの二種類が知られているのではないだろうか。しかし巌手屋の「干支セトラ」は、ユニークな味付けの南部せんべいを豊富に揃えた詰め合わせだ。
それぞれのせんべいの表情は、見ているだけで楽しい。画像まん中は、かぼちゃせんべい、時計回りにリンゴ、イカ、定番の塩味、そして抹茶せんべいである。
変わり南部せんべいは、個性を際立たせるために味をしっかり吟味してつくられている。リンゴせんべいはまだ香りが残っているし、さきイカをたっぷりのせて焼いたイカせんべいも濃厚な風味がクセになりそう。せんべいの厚みや焼き加減も種類によってさまざまに変えているという。
パッと目を引くおめでたパッケージ
パッケージは円形でさらに干支のイラスト入りでユニーク! それぞれのせんべいの個包装には特に干支に関した記載はないが、「干支セトラ」は“いい年を迎えてください”という年末年始のギフトや還暦など節目のお祝いギフトに活用できるだろう。
また南部せんべいのメリットは、年齢に関係なく食べられるところ。この詰め合わせケースを囲んで、それぞれ自分好みの味を選んでもらえる。「どんな味だった?」と、味をめぐって皆で話が弾むだろう。1ケースは29枚入りだから、大人数で楽しんで食べられるセットである。
さまざまにアレンジされた南部せんべい
画像は1セットに入っているうち12種類のせんべいである。オーソドックスな塩味のものも含まれているが、「二度焼きごま」や「しょうゆ南部」など新しいアレンジを加えたものもある。
東北銘菓というイメージが強い南部せんべいだが、そもそも多くの家庭でおばあちゃんの手仕事でつくられていたものだという。生地をつくって成形して、それを囲炉裏端で焼いて食べたそうだ。南部せんべいの持つ素朴な風合いは、伝統的な手づくりせんべいであるところから生まれている。
「干支セトラ」をつくる巌手屋は、昭和23年創業。岩手県二戸市にあり、創業者小松シキ氏が奉公先で覚えた南部せんべいをつくって売ったのが始まりであるという。以来巌手屋では、南部せんべいひと筋に研究・新商品の開発を続けてきた。
さらに洋菓子へと発展!
画像はセットにも入っている「割りしみチョコせんべい」。割れた南部せんべいに独自の製法でホワイトチョコレートをしみこませている。せんべい独自の塩味、そこにじんわりとしみこんでいるホワイトチョコが調和して新鮮な味わいだ。
この洋風南部せんべいなら、洋酒や紅茶にも合うだろう。今後も、南部せんべいの進化からは目が離せない。