歴史ある文明堂のカステラ
1900年(明治33年)、中川安五郎によって長崎で誕生した文明堂。文明堂東京は、1922年(大正11年)にに安五郎の実弟・宮﨑甚左衛門の東京進出から始まりました。カステラの実演販売を日本で初めて行ったり、革新的な販売を続けた文明堂は、1957年(昭和32年)に開始した『カステラ1番、電話は2番』というCMで、一気に全国区に。そんな文明堂のカステラは、小麦粉と砂糖に徹底してこだわり、熟練の職人の技によって作られています。
■高級感あふれる佇まい
文明堂のお馴染みの差し掛け傘のオランダ人のイラストが入った紙袋。中から、高貴な紫の包装紙に包まれた本品が入っています。「文明堂」のロゴが歴史を感じさせます。
■桐箱のような清楚なパッケージ
包みを開くと、エンボス加工されたパッケージの南蛮船が目に飛び込んできます。はるか海をこえてカステラが渡来してきた室町時代を思い起こさせますね。
■1品1品製造者名が入っているのは自信の証
南蛮船の箱をを開くと、中から白い箱が出てきます。留められている部分には「吟匠」のロゴと注意書き。そして、製造者の名前が記されていました。職人が1本1本丁寧に作り上げている、そんな自信を感じさせます。
きめ細やかな生地は弾力もあり。口溶けも最高
白い箱を開くと、美しいカステラがお目見えです。穏やかな甘い香りがただよってきて、食欲がわきます。柔らかそうで、うまく切れるか心配になるほど繊細な仕上がり。うまく切れるか心配だったのですが、説明書にあるように包丁を濡れ布巾で湿らせ、2、3回往復するときれいにカットできました。ナイフを入れると、刃先に一瞬伝わる抵抗感。生地がみっしりと詰まったものであることを感じさせてくれます。切り出してみると、新鮮な卵黄を思わせる鮮やかな山吹色が美しいです。上下両面の濃い焼きつけはしっとりと潤っていて、その味に期待が高まります。
■しっとりとした生地は口の中でとろける
口に運ぶと、みっしりと目の詰まった弾力のある生地の歯ごたえを感じます。しかし弾力があるだけでなく、しっとりとした潤いのある生地は、口の中でほろほろと解けていくのです。その口溶けとともに、しっかりと感じられるはちみつの香りと品の良い甘さが、しみじみとした安らぎを与えてくれました。妥協のない材料選びを感じさせる質の高い味わいでありながら決して華美でなく、一日の終わりにほっとした心の安らぎを与えてくれる、密やかな贅沢が詰まった逸品ですね。
格の高いものを贈りたい時に
特撰ハニーカステラ 吟匠は、そのパッケージ、味わいなど最高級のものを贈りたいときにピッタリのご進物です。内祝いはもちろん、父の日、母の日などお世話になった方へ心からの感謝を伝えたいときに最適でしょう。普通のカステラだと思ったら全く違う、これ本気のカステラなのだと唸ること請け合いです。0.5K号サイズでしたら、2、3日に分けてお一人で食べられる量。賞味期限は12日間あるので、ゆっくり楽しむことができます。
文明堂の極み。カステラの最高峰
文明堂の最高級カステラは、まさに味も最高峰でした。今回購入した0.5K号(163×126×74mm)は、1人〜2人向けとしておすすめです。それ以上の大きさになると、底からは桐箱入りか化粧箱入りか選ぶことができます。1本(302×110×80mm)、2本入りとありますので、先方にあった量のものを選べますね。しっかり背筋を延ばしていただく甘味として、またちょっとしたコーヒーブレイクに、最高のカステラを楽しめるなんて、嬉しいことですね。