大好きな親に親孝行をしたい!
親孝行というと、「改まって何か特別なことをしなくては」と構えてはいませんか?
一番身近で、自分の応援者でもある親に対して、「大好き」「いつもありがとう」という気持ちを表し、敬意を表すのが『親孝行』なのです!
親孝行とは?
「親孝行をしたい」気持ちはあるけれど、「親孝行って何をしたらいいのだろう」と思いますよね。
離れて暮らしているならまだしも、一緒に暮らしていると「気恥ずかしい」という声も聞かれます。
ちょっとした気遣いでできる親孝行について、考えてみましょう。
■親を敬い真心をもって接すること
まず、人間として、人生の先輩として、敬う(尊敬する)ことをしてみましょう。
真心をもって接するというのは比較的簡単にできることでしょう。そして敬うというのは「産んでくれたことに感謝」したり、「助けてもらっている」という謙虚な気持ちを持てれば、行動は後からついてきますよ。
■親に対して感謝や尊敬の心をもつこと
尊敬する、敬うというのは、自分より目上の人だけに限った事ではありません。自分が「すごいなぁ、素晴らしいなぁ」と思えるなら、尊敬に値しますよね。
とかく親は自分に近いため、尊敬するよりも悪いところに目が行きがちです。そういう人は「大きな部屋で、小さなゴミを虫眼鏡で見ている状態」のようなもの。それでは感謝や尊敬の念をもつことが難しいですね。
■自分らしく日々を送ること
親はもっとも身近にいる自分の支援者。支援者にとって最もうれしいのは「その人らしく生きていくこと」ができているのを知ることではないでしょうか。
多少ぐうたらであっても、定職につき、ある程度の収入があり、親から独立して生活できているのであれば、それだけでも十分に「親孝行」になるのです!
■親に余計な心配をかけないように努めること
親にとって、「幾つになっても子供は子供」という方をよく見かけます。つまりそれだけ、子供はいつでも「心配の種」であるということです。
ちゃんと食べているだろか、体調は崩していないだろうかといったことから、子育てなどいろいろと心配のあまり、あれこれ詮索する親もいかもしれませんね。
「孝行のしたい時分に親はなし」の意味は?
俗に「親孝行したいときには親はなし」とも言われる、「孝行のしたい時分に親はなし」。
よく聞く故事ことわざですが、具体的に何を示しているのか、どんな意味なのかはご存知ですか?意味を正しく理解し、自分の場合に当てはめてみましょう。
■親孝行は親が生きているうちにという戒め!
本来の意味は、「親が元気なうちは、(子どもは自分の事ばかりで)親の苦労や有難みになかなか気づくことができない」というもの。
そこから派生して、「自分が親になり親の苦労が分かることには親は亡くなっていることが多く、親に感謝を伝えられないと悔み嘆くこと」という意味になりました。
つまり「親孝行というのは親が生きているうちこそ行うべき」ということなのですね。
実はこの続きがあるらしい?
正しくは、この故事ことわざには続きはありません。しかし、「親への孝行は生きているうちに」という意味を強調するものとして「石に布団は着せられず」と続けることがあります。
「石に布団は着せられず」の「石」というのは墓石のこと。墓石に布団は掛けられないことから、「死んでしまってからでは遅い」という意味で使われます。
■英語でも似た意味のことわざがあった!
海外では、子供は成人すれば「親とは別人格」とされ、日本のようにいつまでも「親の責任」と言われることはないようで、親子に関することわざはありません。
海外では、同じような意味で「You never miss the water till the well runs dry(井戸がかれるまでは、水のありがたさは分からない)」ということわざがあります。
親孝行は「親の幸せ」を考えること♪ 今からできる5つの方法!
親孝行は自分の親だけでなく、配偶者の親に対しても同じこと。親代わりをしてくれている目上の方(親のように慕っている人)に対して行うのも良いですね。
相手の幸せを考えること、これは親に限らず大切なこと。では、具体的にどんな事が親孝行に当たるのか見てみましょう。
■まめに電話をして世間話を♪
え、電話して世間話?そんなことが親孝行なの?
そんな声が聞こえてきそうですが、「そんなこと」こそ親孝行の一歩。敢えて構えなくても、普段からよく連絡を取り、近況を報告したり他愛もない雑談をしたりすることでも、親は嬉しいものなのです。
■お土産やプレゼントなどを贈る
別居(離れて暮らしている)していれば、実家に帰るたびにお土産は持って行っていることでしょう。ここではそれとは別に持っていく品になります。
誕生日・父の日・母の日・敬老の日(コチラは「年寄りみたいでイヤ」と言われてしまうかもしれませんが(笑))など、Specialなプレゼントをする機会は沢山ありますよね。
■なるべくたくさん会いに行く!
「便りがないのは無事な証拠だから」などと無精して会いに行くのを後回しにしていませんか。
そんなことを繰り返しているうちに、「あの時会いに行っていれば・・・」という後悔、自責の念に責められる日が来るかもしれません。
何もなくても、数時間の滞在でも、顔を合わせることで通じ合うこともあるのです。子どもが生まれたら、「孫の顔を見せに行く」という名目でちょっと訪問するのでも良いですね。
■旅行に連れて行く!
こちらはちょっとハードルが上がりますが、「一緒にお出かけ」をしてみましょう。泊りがけでなくとも、日帰りの旅行なら誘いやすいかもしれません。
子供が独立したのち、自分の人生を歩める親と自分の人生を歩めない親がいます。子ども第一で人生を歩んで来た親は、自分だけのために時間を使うのが下手です。その場合はいつもと違う空間・時間を体験させるのが良いかもしれませんね。
■直接感謝の気持を伝える
最も簡単にできる親孝行が「感謝を伝える」ことでしょう。
これは大きな準備も必要ありませんし、極端に言えば「思い立ったらすぐできる親孝行」でもあります。「いつも気にかけてくれてありがとう」という一言だけでも、親はジーンとなるものです。
親から聞き出すのも大事な親孝行♪ 意外と知らない自分のルーツを探れ!
成人してから、「生まれたときの事」や「子どものころのこと」はなかなか話す機会がありませんよね。
親の記憶に残っていることは何度も聞かされますが、自分が知りたいことは「聞かないと話してもらえない」ものではないでしょうか。
親孝行のついでに、「自分のルーツ」についても聞いてみてはいかがでしょうか。
■自分が生まれた日のこと
自分の記憶にはない、「生まれた日」のこと。これは親に聞く以外に、その日の状況を知ることはできませんよね。
その日の天候や、生まれるまでの事など、できる限り詳しく聞いてみましょう。親も、話しているうちに幾つもの想い出が蘇り、今まで聞いたことの無いエピソードが聞けるかもしれません!
■自分の名前の由来
筆者は小学校の課題で、自分の名前の由来についての作文を課されたことがあります。
自分の名前はどうやって付けられたのか、どんな意味を込めたものなのか、知らないという人も多いかもしれませんね。
親から子への、最初のプレゼントである「名前」。そこに秘められた想いを知ることは大切ですよ。
■子育て中に思ったこと
もしあなたが子育て中なら、親は良き相談相手となるでしょう。何せ、アナタを育てた張本人なのですから。
自分を育てるうえでどんなことで悩んだり困ったりしたのかを知ることは、あなた自身にとっても為になることが多いはずですよ。
■自分を育ててる中で1番嬉しかったこと
あなたが育っていく中で、親がどんなことに喜びを感じ、嬉しく思っていたのかは案外気づかなかったり知らなかったりするものです。
あなた自身の思い出を振り返っても、「褒められた」「親が嬉しそうだった」という記憶より、「叱られた」「怒られた」記憶のほうが鮮明に残っていませんか?
■自分と親との1番の思い出
自分が「親との思い出」で1番の事と、親が「自分との思い出」で1番の事というのを比べてみても面白いでしょう。(たぶん)重なるところはほとんどないはずです。
「そんなことあったっけ?」「そうだっけ?」という事にこそ、忘れがたい思い出が刻まれるのかもしれませんよ。
感謝の気持が最大の親孝行♪
人間は、「されたこと・してもらったこと・経験したこと」しか後世に伝えることができません。あなたが親にしてもらったことというのは、「親が両親にしてもらったこと」でもあるのです。
あなたが親に敬意を表し、親孝行をしている背中は、子供たちが見ています。アナタも親孝行をしてもらえるよう、思い立ったらすぐに親孝行を実行しましょう。