秋田のお土産は多種多彩!
米どころの秋田。でも秋田は米だけが主役ではありません。山に行けば山菜があり、日本海にはハタハタが取れます。秋田は雪国ですが、そうした環境を生かしたお土産もあります。
いぶりがっこは、言ってみれば「たくあん」の燻製。昔から冬場の保存食として大切にされてきました。ハタハタ寿司も長期保存ができないか、と秋田県民が考えた食材です。畑のキャビアこと、「とんぶり」は栄養満点!
伝統工芸の技も光ります。秋田杉を利用した「曲げわっぱ」は丈夫で長持ち。最近では、環境保護の観点から人工秋田杉の利用を行うなど、変化していく伝統工芸品が多くみられます。そんな秋田のお土産を紹介していきたいと思います。
お店で買いたい、秋田のお土産15選!
秋田に来たら、ぜひ買いたいお土産を15個紹介します。どれを買うか迷ってしまうかも!
1.もろこし
■中国がルーツの「和菓子」
もろこしの歴史は古く、江戸時代から食べられていた和菓子。みちのく小京都・角館の物産です。もろこし自体は全国的に姿かたちを変え、色々なバリュエーションがありますが、秋田の小豆粉で作られたもろこしは特に上質。秋田ならではのお菓子です。
■「生」か、「焼き」か。
もろこしと言っても、「生もろこし」と「焼きもろこし」の2種があります。どちらもおいしいのですが、違う食感が楽しめます。お茶菓子に最適。焼きもろこしの「ぽり」という食感はクセになります。
■みんなの口コミ
■基本情報
店名:唐土庵 本店・見学工場
住所:〒014-0347 秋田県仙北市角館町小勝田下村21
電話:0187-54-3226
営業時間:8:30~17:30
定休日(見学工場):毎週日曜・水曜日
交通手段:
JR角館駅で下車後、駅正面の道を進み「角館郵便局」前で右折。
武家屋敷通りを抜け国道46号線に出た後、「桧木内川」方面に道なりに進む。
2.稲庭うどん
■秋田の麵といったらコレ!
1665年に製法が確立した稲庭うどん。江戸時代末期に佐藤養助に伝授され、今日に至ります。親から子へ受け継がれたのは伝統だけでなく、味もなんですね。
■職人の手作業で生まれる
空気穴をたくさん含む稲庭うどん。実はこの穴、機械では作れません。丹念に練り上げた結果できる穴で、これがコシのある麺につながっています。伝統の味を守るため、手作業にこだわるのにはわけがあります。
■基本情報
店名:佐藤養助 総本店
住所:秋田県湯沢市稲庭町字稲庭80
電話:0183 - 43 - 2911
営業時間:見学 9:00 ~ 16:00
販売 9:00 ~ 17:00
食事 11:00 ~ 17:00
定休日:無休 ※年末年始はお休み
交通手段:
湯沢IC(湯沢横手道路)から車で15分
3.しとぎ菓子
■「粢」
「粢」と書いて「しとぎ」と読みます。餅の原型といわれることも。これに砂糖を加えればお菓子になり、火にかけ固めたものが餅になります。
■しとぎの食文化は全国共通?
実はしとぎの食文化は全国各地にあります。でも、しとぎと名をかんした食べ物は北東北独特。素朴さがウリのしとぎ。飾らない味に、ついつい手が伸びてしまいます。色々種類がありますが、「しとぎ豆がき」が人気です。
■基本情報
店名:一乃穂 本店
電話:018-837-3800
交通手段:
秋田駅前仲小路のアトリオン交差点の角にあります。
4.曲げわっぱ
■質素な芸術
弁当箱で人気の大館曲げわっぱ。そのシンプルなデザインの裏には、軽さと弾力をそなえています。量販品の弁当箱とは違う味わいを感じさせます。
■多様化する弁当箱のデザイン
曲げわっぱはそれ自体に色々な機能があるわけではありません。しかしスリムな曲げわっぱの弁当箱が登場するなど、職人さんたちの伝統の技の進化が見られます。「伝統も、変化がなければ廃れる」。その言葉通りにならないように、今日も職人さんたちが新しい伝統に挑戦しています。
■基本情報
店名:栗久
住所:〒017-0843 秋田県大館市中町38
電話: 0186-42-0514
5.銀線細工
■銀線の美しさ
銀線細工は繊細さが魅力。雪のような白さと輝きを放ちます。銀線細工を体験できる機会もありますので、世界に一つしかないオリジナル作品へ、チャレンジしてみるのもいいのではないでしょうか?
■秋田市の無形文化財
江戸時代からの歴史がある金銀細工。それが銀線細工となりました。今も昔も職人が作るという点では変わらず、伝統が受け継がれています。
■基本情報
店名:竹谷本店
住所:秋田市中通2丁目4-3
電話:018-835-1331
定休日:火曜日
交通手段:
JR秋田駅西口を出て、広小路を西に向かう。
徒歩で5分ほど。
6.川連漆器
■あつい味噌汁でも大丈夫。
川連漆器の特徴として、使いやすさがあります。例えば味噌汁を飲むとき、川連漆器と普通の食器を比べるとその差は一目瞭然。
まず熱い味噌汁が入っていても熱くない。そして冷めにくい。これは川連漆器の大きな特徴です。すらりとしたお椀にも、保温性を持たせています。
■大物も
漆器といってもお椀のような小物から座卓まで、大きさは様々。お土産にピッタリな箸もあります。漆器づくりに必要な漆。それを集める「漆かき」の方々の技も伝統です。2つの伝統が融合しているのですね。
■基本情報
店名:湯沢市川連漆器伝統工芸館
住所:〒012-0105 秋田県湯沢市川連町大舘中野142‐1
電話:0183-42-2410
営業時間:9;00~17;00
7.樺細工
■世界に広がる
最近では樺細工に限らず、日本の伝統工芸品の海外進出が活発になってきました。その中でも人気を誇るのがこの樺細工。茶筒一つとっても、蓋と筒がぴったりと合わさる瞬間というのは、何度やっても面白いです。逆にこのピッタリ感は、職人の技でしか作れないとか。
■樺細工の体験も
職人の世界と思われがちな樺細工。でも後継者の減少は伝統工芸の世界でも例外ではありません。そこで登場したのが「体験工房」。茶筒だけが樺細工ではありません。板に桜の樹皮を押し当ててできたものも立派な樺細工。伝統は、伝わってこそ伝統です。
■基本情報
店名:角館 伝四郎本店
住所:〒014-0315 秋田県仙北市角館町下新町45番地
電話:0187-54-1151
営業時間:10:00~17:00
定休日:水曜日(祝日の場合は翌日休み)
8.あんごまもち
■もちとあんごまの悦妙なバランス
あんごまもちは甘すぎず、かといって食べ過ぎることのないそんな一品。一人で食べるには少し多い気がしますが、独り占めしたくなるような味が特徴。ごまが食感を良くし、食欲を掻き立てます。
■やみつきの味
リピーターの多さも、「あんごまもち」ならでは。飽きの来ない味が評判を呼び、今では全国に知られるようになりました。正月はこれがなくてはお祝いができない、という家も。
■基本情報
店名:畠栄菓子舗
住所:秋田県南秋田郡八郎潟町中田8-1
電話:018-875-2719
営業時間:8:00~19:00(売り切れの場合、閉店時間が早まる場合がある)
定休日:火曜日
9.納豆
■秋田名物?
秋田県民なら知っているあの歌、「秋田名物八森ハタハタ、男鹿でおがブリコ、能代春慶、檜山納豆、大館曲げわっぱ~」でも納豆は登場します。でも今回は、この福治郎の納豆を紹介します。
■日本一高い納豆
日本一で一躍脚光を浴びるようになった福治郎の納豆。その味は本物です。納豆好きのあの人に食べてほしい・・・そんな思いのある方は、ぜひ福治郎の納豆で驚かせてください。
■基本情報
店名:二代目 福治郎
住所:〒010-0921 秋田県秋田市大町1-3-3
電話:018-863-2926
営業時間:10:00~18:00
定休日:第3日曜日
交通手段:
JR秋田駅から徒歩10分ほど。
10.ハタハタ寿司
■ハタハタが乗った寿司?
ハタハタは秋田では有名な魚ですが、他県の方は以外にも食べる機会がないとのこと。秋田県民も冬の時期しか食べることができず、一時期は漁獲制限がかかったほど。
そんなハタハタを使ったのが、「ハタハタ寿司」。ハタハタの切り身がシャリの上に乗っかっている、そんなイメージを持ってしまいそうですが、実はこれ、発酵寿司なんです。
■江戸時代は民衆に人気だった
江戸時代で、貴人にはあまり人気がなかったものの民衆の間では大人気だったハタハタ。なんといっても安いことと、その加工方法にあります。ハタハタ寿司は庶民の間の発酵技術によって生まれた、大衆の味なんですね。
■基本情報
店名:有限会社 三浦米太郎商店
住所:〒018-0402 秋田県にかほ市平沢字上町49
電話:0184-35-3609
営業時間:8:30~17:00
定休日:ほぼ無休
11.しょっつる
■魚醤(しょっつる)
魚に醤と書いてしょっつる。秋田のしょっつるは、実はハタハタからできています。秋田の味をぎゅっと凝縮。
■コラボが楽しい
焼きそばとも相性がいいしょっつる。その他にもしょっつるを使ったレシピは数多く出ており、料理を際立たせる存在です。
■基本情報
店名:株式会社 諸井醸造
住所:〒010-0511 男鹿市船川港船川字化世沢176
電話:0185-24-3597
定休日:第2・4土曜・日曜・祝祭日
交通手段:
JR男鹿線男鹿駅より徒歩10分ほど。
男鹿駅を出て左方向に伸びる道路を、線路沿いにまっすぐ歩いた突き当たりの角にある。
12.ジュンサイ
■桶に乗って
ニュースで桶に乗った人を見ると「あ、ジュンサイ取りだな」と思ってしまうのは秋田県身だけでしょうか。ジュンサイの摘み取りは風物詩。桶でとるのが伝統的。
■つるんとした食感
食べてみるとそのみずみずしい食感に驚き。ジュンサイの周りにもう一層水の層があるような、そんな感じです。世の中には不思議な食べ物があるなと感じます。
■基本情報
店名:じゅんさいの館
住所:〒018-2303 秋田県山本郡三種町森岳字東二ツ森97番地
電話:0185-72-4355
13.山吹饅頭
■お土産にピッタリ
饅頭のなかでもこの「山吹まんじゅう」はおいしいことで有名。これに緑茶があれば、お茶の時間はもう何もいりません。
■秋田県民は何気なく食べているが・・・
余りに身近なためどこのお菓子かわからない秋田県民もいるとのこと。もう秋田の生活に溶け込んでいるのですね。それだけに買える店も多いです。
■基本情報
店名:山吹まんじゅう本舗 宮伝
住所:〒018-4401 秋田県北秋田郡上小阿仁村沖田面字屋布89-1
電話:0186-77-2509
営業時間:火~土曜日は7:00~18:00、日曜日は7:00~17:00。
定休日:月曜日
14.あつみのかりんとう
■早く食べたい
かりんとうは湿気やすいのですが、この「あつみのかりんとう」はすぐに食べきらないとべたべたになります。でもその心配は無用。あまりのおいしさに手が止まらなくなり完食、というのはよくある話。
■甘すぎない
ちょっとした甘みと、かりんとう独特の味が特徴。お茶菓子にピッタリです。まとめ買いしてしまうほどのおいしさです。
■基本情報
店名:(有)渥美菓子店
住所:秋田県にかほ市金浦字高森115番地1
電話:0184-38-2233
営業時間:9:00~16:30
定休日:土日祝日
交通手段:
金浦駅から1,518m
15.翁飴
■知っている人は少ない
やわらかい飴、といった食感。パクパク食べるのもいいけれど、翁飴を研究しながら食べるという方法も。キャンディでもなければ水あめでもないこの不思議な食感。気になることがたくさんあるお菓子です。
■食べすぎに注意
おなかがすいていると、あっという間に食べてしまいそうな軽い口当たり。でも飴です。糖分の取りすぎには注意。でもおいしいのでついつい手が止まらない。
■基本情報
店名:桔梗屋
住所:〒016-0821 秋田県能代市畠町6-8
電話:0185-52-5853
営業時間:9:00~18:30
定休日:日曜日
通販で買える、秋田のお土産5選
秋田といってもその面積は広大なもの。駅でお土産を買い忘れた、そんな方におすすめなのが通販での買い物。通販でも秋田の魅力を発見しましょう。
16.いぶりがっこ
■冬場の環境が生んだ食材
「がっこ」は秋田弁でたくあんのこと。「いぶり」は燻る、からきています。直訳すれば、燻したたくあん。秋田の環境が生んだ名産です。
■色々な食べ方が広がる
そのままポリポリ食べてももちろん美味。でもネット上では色々な食べ方が広がっています。なかでもチーズとの相性はバツグン。秋田県民も驚きです。
■基本情報
店名:有限会社 奥州食品
住所:〒019-2521 秋田県大仙市協和稲沢字稲沢16
電話:018-894-2455
17.とんぶり
■畑のキャビア
その姿かたちから、畑のキャビアと称されることも多いとんぶり。栄養価も高く、健康志向のかたにもおすすめ。
■ごはんとの相性が良い
そのままごはんのお供に、どうぞ。プチプチとした食感がたまらない。まとめ買いしてしまいそうです。
■基本情報
店名:あいしてあきた
住所:〒017-0044 秋田県大館市御成町2丁目9-2
電話:070-5320-8987
18.ババヘラアイス
■ババ=おばあちゃん、ヘラ=へら。
ババヘラアイスという名前に疑問を持つ方も。これは秋田弁なのか、という答えにたどりいた方もいるはず。秋田ではおばあちゃんのことを、「ババ」と呼ぶこともあります。最も、最近の子供たちはババという言葉を知らないということの方が多い気がします。
その「ババ」が「ヘラ」を使ってアイスを盛るからババヘラアイス。上の写真では、きれいなバラの花が咲いているように見えます。実はこれ、「バラ盛り」と呼びます。かなりの技術がいるそうで、その技術を持つ売り子は年々減ってきているとか。
■ババヘラの謎
祝日に多く見られる「ババヘラ」。でも謎が多い存在です。どこから登場するのか、なぜおばあちゃんでないといけないのか等々。最近では若い子が売り子をしている「アネヘラ」(アネ=お姉ちゃん)も登場しているという情報も。
その中でも「ジジヘラ」は超レアらしいです。ジジとは・・・想像にお任せします。
■基本情報
店名:有限会社 進藤冷菓
住所:〒010-0422 秋田県男鹿市角間崎字下屋長根12-1
電話:0185-46-2066
19.バター餅
■名前の通りだけれど・・・。
餅にバターを混ぜてバター餅。そのまんまですが、これが意外とおいしいんです。バターが入ることによって味がまろやかになります。
■新聞にも登場する機会が多い
秋田の新聞でですが、バター餅の元祖としてたびたび登場します。最強のバター餅を決めるイベントもあるなど、その勢いはいつ弱まるのか知りません。
■基本情報
店名:秋林商店
住所:秋田県北秋田市阿仁比立内字堂ノ向34-1
電話:0186-84-2016
営業時間:7;00~20;00
定休日:不定休
20.金萬
■秋田銘菓といったらコレ
秋田のお土産といったら、なんといっても金萬。山吹まんじゅうもおいしいけれど、金萬は手軽さが持ち味。
■なぜ「28個」なのか?
金萬を語るうえで欠かせないのが、「28個」の謎。他県に行って、「金萬って、なんで28個食べないとだめなの?」と聞いても通じません。秋田県民ですらその理由は不明なのですから。
そもそも、この「28個」とは金萬のセットの個数ではなく、CMで外国人が言ったセリフが由来です。CMの序盤は「金萬大好き!」「金萬おいしい!」などと言っていてごく普通のCMの流れです。しかし、最後のフレーズで外国人が親指を立ててグーを作りながら、「28コ、タベマシタ!」。これが秋田最大の謎に。
金萬はそれほど大きくはないのですが、28個はちょっと。そもそも28個って誰が決めたの?あの外国人は何者?謎は尽きません。
■基本情報
店名:秋田県物産振興会楽天市場店
秋田のお土産は奥が深い?
帰りに時間がないからお土産ショップでお土産をまとめ買い……というのももちろんありです!でもせっかく秋田のお土産を知ったのですから、秋田に来た際はぜひ「これぞ秋田!」というものを買いたいですね!
紹介させていただいた、とんぶりやハタハタ寿司などの食べ物は実はお互いに相性がいいんです。味がケンカしないんですね。伝統工芸も同じで、繊細かつ丈夫な点が共通しています。秋田の名産をそろえるという楽しみ方もありますよ。