結婚祝いをいただいたらお礼状を!気になる書き方やポイントを紹介♪
結婚といえば、人生の中でも華やかなイベントの1つ。お祝いをいただいた場合、どのようにお返しをしたら良いのか知っていますか?
挙式、披露宴をする・しないに関わらず、まずは「お礼を述べる」ことが最重要。そのお礼の述べ方の方法の1つである「お礼状」について考えてみましょう。
お礼状とは?
お礼状は、「何かをもらったり、してもらった行為に対してお礼を述べる書状」のことです。
ありがとうと口頭でお礼を述べるのはもちろんですが、書面にすることでより感謝の気持ちを伝えることができます。
シーン別に、お礼状の詳しい内容を見てみましょう。
■結婚祝いの品をいただいた方に対して「感謝」の気持を書いたもの
結婚のお祝いとして品物やご祝儀をもらった場合は、必ずお礼状を出しましょう。
内容は品物を選んで送ってくれたこと(行為)に対するお礼と、品物を選ぶために時間や手間をかけてくれたことに対する感謝を述べるようにします。
品物を使ってみた(飲食した)感想も伝えるようにすると、「嬉しかったです♪」という気持ちがより伝わりますね。カタログギフトやご祝儀などの実用的な贈り物の際には、そのプレゼントがどのように役立ったかを書き添えると良いでしょう!
■自分の言葉で相手に気持ちを伝えるもの
お礼状は形式があるものの、自分との関係が深い方(両親・親戚・友達など)であれば、多少アレンジしたものでも構いません。
その場合は自分(あるいは自分と配偶者や家族)の気持ちを中心に構成しましょう。ありがとうございます、という言葉でも、日本語にはいくつもの表現があります。数ある表現の中から気持ちに近いものを見つけてみましょう♪
お礼の割合よりそれ以外の比率が大きくならないよう、内容の構成に注意してくださいね。
■お祝いをいただいてからなるべく早くお礼状を出すのが◎
お金であれ品物であれ、頂いたお礼はすぐにするのが礼儀です。
電話であれば受け取った当日に。メールなどの場合も、できれば当日に送っておきましょう。
礼儀作法としては、電話やメールは簡易なもの・略式なものとして扱われ、正式にはお礼状を出すものとされています。ハガキ・便箋は「白色・縦書き・罫線なし」が基本になります。
お礼状は相手方に届くまで数日かかります。受け取った当日~3日以内に投函しましょう!
お礼状の内容には3つのポイントを盛り込んで!
お礼状は「ポイント」さえ押さえてあれば、比較的自由に書くことができます。
結婚のお祝いをいただいた場合、これからご紹介する3つのポイントが盛り込んであれば及第点です♪
まずは基本のお礼状のポイントをしっかり押さえましょう。難しいことはありませんのでご安心くださいね。
■①お礼の気持ちを述べる
何よりもまず伝えるべきは「お礼」ですよね。お手紙冒頭の挨拶が済んだら、早々にお礼を述べましょう。ココを忘れてしまうとお礼状ではなくただのお手紙になってしまいますよ!
お祝いをしてくれてありがとう、わざわざ準備してくれてありがとう、など、内容は様々ありますね。それに合わせて Thanks や お心遣いありがとうございます など、表現も変えると良いでしょう。
■②「夫婦」で喜んでいることを伝える
新郎宛てであっても新婦宛てであっても、「夫婦に対して」のお祝いなのですから、『二人とも嬉しい』という内容を盛り込みましょう。
実用的な商品であれば、「早速●●さんと(妻の●●と)使わせていただいております」といった感想も良いですね。
■③今後ともお付き合いをお願いする言葉を入れる
同僚や友人など気の置ける相手の場合はそこまでかしこまる必要はありませんが、旦那さん関係の知人・目上の方・上司や社長個人などにお礼状を出す場合は、今後もお付き合いをお願いし、指導していただけるようお願いする一文があると良いです。
友人などの場合は「これからもよろしくね」といった軽い文章でも良いでしょう。
お礼状の書き方を紹介♪
内容はわかったけれど、じゃあ実際にはどんな言葉を並べればよいのか、まだ迷っていますよね。
文章の構成と合わせて例文もご紹介しますので、これらを参考に自分なりの「お礼状」を作ってみましょう。ご紹介するものが全てではありませんので、季節や相手に合わせて自由に変更してみてください。
■まずは時候の挨拶を!
お礼状の冒頭は、「頭語(とうご)」と「時候の挨拶」「相手の安否を伺う言葉」を入れます。
拝啓
新緑のまぶしい季節となりましたが、お変わりなくお過ごしでしょうか。
謹啓
「便りの無いのは良い便り」と久しくご無沙汰しております。
といったような、「季節感のある挨拶」と「時節を問わず使える挨拶」があります。
時候の挨拶の書き出し
時候の挨拶 | 意味・使い方 |
---|---|
~の折 | 「~のおり」と読み、意味は「~のところ」「~の季節」「~の時節」。 「~の季節となりましたが」「~へお越しの際は」など、他の言葉でも置き換えが可能 |
~の候 | 「~のこう」と読み、意味は「~の季節に移り変わってきましたが」。「~」の部分に使う時節の言葉は「こう」に合わせてほとんどが音読み。 後ろには安否を気遣う言葉が続く |
~のみぎり | みぎりとは「水限り」のことで、季節の区切り、という意味。「~の候」と同じ意味で使われるが、みぎりのほうが女性らしくやわらかい印象。 「~」の部分も訓読みのほうが落ち着きが良い |
■すっきりとした挨拶文
お礼状ですから、くどくどした表現は避け、すっきりとした挨拶文を心がけましょう。
「六花(ろっか=雪の結晶のこと)」「新緑」「梅雨冷」など季節感のある言葉が入った文章になっていると、「日本語の美しさ」を際立たせることができますよ♪
安否を尋ねる文面として「いかがお過ごしでしょうか」のような「お伺い」形式の挨拶と、「ご活躍の事と存じます」のような「確信している」形式の挨拶があります。
■お礼の言葉を述べる
本文(用件)に入る前には、「さて」や「このたびは」と言った切り替えの言葉を入れ、「これから本題に入りますよ」と知らせます。
ありがとうございましたの前に、「●●をいただきまして」や「心のこもったお心遣いをいただきまして」など、状況を述べるようにすると良いですね。
ありがとうございました。の後に、頂いたものに対する感想を入れても喜ばれるでしょう。
■近況報告を入れると丁寧な印象に♪
お礼状を出すまでの間にしばらく連絡を取ってしていなかった、という場合は、お礼状に近況の報告を入れると丁寧な印象になります。
前回会った(連絡した)時から今までの間の事柄から1つ2つをかいつまんで書き加えると良いですね。
■終わりの挨拶
終わりの挨拶には、今後ともお付き合いやご指導をお願いする文章と、だんだん暑く(寒く)なっていくので、お体を大切に、という相手の健康を願う挨拶文を入れます。
近くに来たときは寄ってください、といったような内容も、終わりの挨拶に入れます。
■結語で締める!
結語(けつご)は、必ず頭語とセットで使います。どちらか1つだけにならないようにしましょう。
また、頭語と結語の組み合わせは決まっています。例えば、頭語に「拝啓」を使った場合の結語は「敬具」になります。間違った組み合わせで使うことのないように気を付けましょう。
女性だけが使う結語「かしこ」は、組み合わせる頭語が「一筆申し上げます」や「謹んで申し上げます」など、表現が異なりますので注意しましょう。
筆記具の色にも配慮を
筆記用具にも配慮できるようになれば「デキる人」になること間違いなしです。
使う筆記用具は「水で滲まない」「普段使いではない」ものがベスト。ボールペンよりは筆ペンや万年筆がベターです。
また、色にも気配りができれば尚良し、です。黒が基本ですが、弔事を思わせる薄墨はNG。季節によっては藍色など青みがかった色や濃臙脂など赤みがかった色を選ぶのも素敵ですね。
お礼状とは別の結婚祝いのお返しって知ってる?
お祝いを頂いたらお礼状を出すのが基本です。
結婚祝いに関してはお礼状を出さずに、別の方法で感謝の気持ちを表す方法もあります。その中で主だったもの3つをご紹介しますね。
もちろん、お礼状を出したうえでこれらの行動を起こせばより丁寧ですよ!
■披露宴へのご招待
披露宴まで日数がある場合、披露宴にゲストとしてお呼びする、という方法があります。
通常は披露宴の受付時にお祝いを渡しますが、お祝いは事前に渡している旨を伝えてください(当日はお祝いを持参しなくて結構です)、とお話ししておけば相手も気を使わなくて済みます。
それでも、もし当日お祝い金を持ってきてもらった場合は内祝いを送るなどの対応も必要です。
■新居へお招き
結婚を機に居住地を変更・お引越しをしている場合は、片付けが終わり次第新居に遊びに来てもらってゆっくり話すこともオススメです。新しい家庭をお披露目し、お互いの友人を繋ぎ合わせるいい機会となりますよ。
ただし自分一人ではなく配偶者や家族も交えて、みんなで盛り上がれるようにしましょうね。
■結婚内祝いを差し上げる♪
遠方のため新居に来ていただくのは難しい、披露宴まで日数がない、という場合は内祝いを送りましょう。お祝いをいただく間柄であれば、嗜好も把握しているはずですから、相手の好きなものをチョイスしてあげたいですね。
近況の報告も兼ねるのであれば、封書のお手紙を送るのがベターです。いづれにせよ、相手の連絡先や贈り先の住所に間違いが無いように細心の注意を払うのをお忘れなく。
結婚祝いのお礼状に感謝の想いをこめて!
お祝いを贈る側はお礼を期待して贈っているものではありませんから、過度なお返しをする必要はありません。
しかし、お礼をもらいながら電話で済ませてしまい、お礼状を書かないのはナンセンスです。どんなに下手でも、自筆(手書き)のものを送りましょう。
お祝いもお礼状も、『気持ちを届けるもの』です。心を込めれば、それはきっと相手に伝わるはずです!
2人の力を合わせて感謝の気持ちが詰まった1枚を、まずは書いてみませんか?