着物は「センス」をアピールできるプレゼント♪
昨今、若い人の間でも「和服」に目覚める人が増えてきました。
洋服と違いある程度のマナーや所作が求められるため敬遠する人も多いのですよね。しかし基本のルールさえ押さえておけば、洋服のように自由な着こなしができるものなのです。
季節を先取りした「季節感(6月は梅雨を先取りし紫陽花を連想させる青紫系)」や「素材(夏は涼しく麻や木綿)」、「配色(涼しさは白色・青色系の配色、温かさは赤系の配色)」などを知っていれば、大胆な着こなしも補色の取り合わせもできてしまうのです。
特別な日のプレゼントに「着物」を贈ってみませんか?
女性向け着物おすすめ人気ブランド15選
着物は、「肌襦袢(はだじゅばん)」「裾除け(すそよけ)」などの下着や「帯揚げ(おびあげ)」「腰紐(こしひも)」などの小物を揃えて初めて着ることができます。
今回は着物だけのご紹介ですが、商品によっては「(帯・帯揚げ・帯締めなどが含まれる)セット商品」もありますので、参考にしてみてくださいね♪
■小粋な着物が多い「和遊日(わゆうび)」
振袖や卒業式の袴セットなどでよく見かけ、若い年齢層に人気の高い和遊日。古典柄もモダン柄もあり、色合いも淡いものから華やかなものまで幅広く取り揃えられています。
古典柄を現代風にアレンジするなど小粋なデザインが人気の秘密で、「レトロモダン」という言葉がしっくりくるブランドです。
柔らかい色合いが上品な付下
【和遊日】洗える 付下訪問着
\29,800-【税込】(2017/9/22時点)
用 途:付下(付下訪問着)
仕立て:袷
柄付け:古典柄(雪輪と四季花尽くし)
生 地:ポリエステル100%
「家庭で(洗濯機で)洗える」のがウリの着物です。
ポリエステル100%ですから、正絹に比べて管理は楽ですね。淡い桃色は「上品な色」で「華やかさ」もあります。
染色が難しいため、「色が淡いほど格が高い」と言われれますからこの色はオススメです。
■無骨さと繊細さが同居する「撫松庵(ぶしょうあん)」
事業内容に『独創的和装製品の開発・販売』と明示している通り、和装ながら洋風のデザインを取り入れたりと、他にはない独創的なデザインを発表しているブランドです。
京都の会社なのですが、江戸の「粋(いき)」を体現しているかのような「遊び心満載のデザイン」は若い人だけでなく人気がありますよ。
現代風の小紋は古典との融合
【撫松庵】お仕立て上がり着物(幾何ストライプ)
¥62,640-【税込】(20147/9/22時点)
用 途:小紋
仕立て:袷
柄付け:現代柄( ジオメトリック 青緑)
生 地:ポリエステル100%
色合いは青緑と珍しくはないのですが、模様は「花柄」「チェック」「幾何学模様」と現代的。
個々の柄が小さいので、全体には古典風に見えるという芸術的なデザインです。
マネキンのような「渋い帯」でもいいですし、臙脂などの帯で目を引組み合わせにしても面白いでしょう。
姉妹ブランド「青々庵」は本物志向のものも
【青々庵】夏きもの 正絹絽小紋
¥70,200-【税込】(2017/9/25時点)
用 途:小紋
仕立て:単衣(夏着物【絽】)
柄付け:現代柄(水玉)
生 地:正絹
こちらは撫松庵の姉妹ブランドである「青々庵」の夏着物。
夏着物とは盛夏(7月~8月)に着用する「絽(ろ)」と「紗(しゃ)」のこと。
こちらは夏絽。絹織りながら隙間があり、そこから風が抜けて涼しく着ることができます。
絽の帯やレース模様の帯締めなどと組み合わせれば、見た目にも涼しさが演出できますね。
■女性ならではのデザインセンスが光る「RK(リョウコ・キクチ)」
コンセプトの「さりげない中に、その時々のファッショントレンドを取り入れる」がセンスの良さを光らせるブランドです。
タウン・エレガンスをベースとしているので、普段着られる改まった装いを中心にラインナップされています。
価格控え目で外出ならコレ1枚あれば応用もバッチリ
【リョウコ・キクチ】洗える小紋
¥7,500-【税込】(2017/9/24時点)
用 途:小紋
仕立て:単衣
柄付け:古典柄( 流水 七宝に花菱 菊)
生 地:ポリエステル100%
柄付けが控えめで、価格も控えめ、1枚あると便利な小紋です。
古典柄ですが小さい柄なので、それほど気になりません。
着物は帯の色や柄によって印象がガラッとかわるので、小物で遊ぶのにオススメの色柄ですね。
地模様アリの色無地は多用途に使えてコスパ良し!
【リョウコ・キクチ】洗える慶事のきもの3点セット(着物・長襦袢・袋帯)【全7色】
各¥16,200-【税込】(2017/9/24時点)
用 途:色無地
仕立て:袷
柄付け:なし( 地模様:紗綾型に花づくし)
生 地:ポリエステル100%
着物に柄がない分、帯を黒系で締めたり金系で華やかにしたりと着回しに幅が出せます。
紗綾型は卍の変形で着る人の身を守る効果もありますから、贈り物としても良いということになりますね。
とりあえず和服の雰囲気だけを手軽に楽しみたいなら「二部式着物」
【リョウコ・キクチ】洗える二部式着物
¥6,264-【税込】(2017/9/24時点)
用 途:小紋
仕立て:袷
柄付け:古典柄( 梅に扇子)
生 地:ポリエステル100%
帯不要、上下セパレートなので洋服に近い着物です。
洋服でいうなら、ロングタイトスカートとオーバーブラウス、といったところでしょうか。
作務衣と同じように作業着としても着られる着物です。
■言わずと知れたハイブランド「ハナエモリ」
デザイナーとしても有名な「森英恵」の着物ブランド。ハイセンスな女性やファンが多いブランドでもありますね。
生地選びにも妥協しない、デザインも手を抜かない。だからこその洗練されたデザインは優美さも兼ね備えているのです。
色が選べる、こだわりの夏塩沢を使った着物
【ハナエモリ】洗える色無地 夏塩沢(全7色)
各¥19,440-【税込】(2017/9/25時点)
用 途:色無地
仕立て:単衣(夏着物)
柄付け:なし
生 地:ポリエステル100%
フォーマルにも着用できる色無地の着物です。
夏塩沢とは、麻織物の技術を使って織られた夏織物のこと。
ポリエステル製ですが裏地なしの単衣仕立て、なおかつ風が抜ける夏着物仕様ですから、夏のシックな装いにオススメです。
誰にでも似合う、定番柄の着物
【ハナエモリ】セミオーダーの洗える着物(単衣仕立て・袷仕立て・羽織)
各¥21,600-【税込】(2017/9/25時点)
用 途:小紋
仕立て:単衣/袷
柄付け:古典柄(黒茶色地に絞り風麻の葉亀甲)
生 地:ポリエステル100%
小紋柄の反物です。ここから自分の体に合わせて仕立ててもらいます。
反物の状態なので、仕立ては単衣・袷・羽織の中から選ぶことができます。
仕立て代は国内縫製&手縫いだと5万円程度しますので、それを考えればかなりお安いお買い物と言えますね。
■実は和服も展開している「組曲」
洋服のイメージが強い「組曲」ですが、実は和服にも力を入れています。
オシャンティーという言葉がよく似合う組曲の「WAの服」は、日本らしさをベースにしながら現代の女性たちに似合う和のデザインを追求しているのですね。
侘び寂が似合う女性になれそうな一着
【組曲】WAの服 おシャレ小紋
¥41,040-【税込】(2017/9/25時点)
用 途:小紋
仕立て:袷
柄付け:古典柄(紫地に菊づくし)
生 地:ポリエステル100%
大正ロマン風の菊づくしの着物です。
菊ひとつひとつが大柄で地色も渋いので、半襟に色襟や刺繍襟を使って大胆にも着こなせますね。
浴衣用の半幅帯を合わせても可愛く着こなせますよ。
■振袖やレンタル着物もオススメな「H・L(アッシュエル)」
アッシュエルはリッチカジュアルを提唱するハイブランド。華やかさは残しつつ、カジュアルダウンを実現するブランドのひとつですね。
どこか清楚で品が良く、けれど格調高くもあるアッシュエルのデザインは、着るだけで気分をアゲてくれる魔法がかかっています。
改まった場は和服が華やかさを添えるもの
【アッシュエル】洗える付下訪問着
¥24,500-【税込】(2017/9/25時点)
用 途:付下(付下訪問着)
仕立て:袷
柄付け:古典柄(四季花と七宝唐花文様)
生 地:ポリエステル100%
淡い色合いに華やかな花づくしで、お祝いの席にはオススメの1枚です。
七宝模様は縁起の良い紋様ですし、四季の花が描かれているので着用する季節を選びません。
パステル調の帯があれば、全体の雰囲気を柔らかく保つことができますよ。
懐かしさを誘う柄デザインの「kimonomachi(キモノマチ)」
こんなデザインが自分の若い時にもあったら、もっと着物に興味があったかもしれない。そんな声が聞こえてきそうな可愛らしいデザインを紹介するkimonomachi。
どこか懐かしい、それでいて可愛いデザインは「なでしこ女子」を演出するのに最高の素材かもしれません。
今時メイクや赤リップが映える木綿の着物
【kimonomachi】洗える木綿着物(全20柄)
¥13,060-【税込】(2017/9/25時点)
用 途:小紋
仕立て:単衣
柄付け:古典柄/現代柄
生 地:綿100%
吸湿性も良いですし、価格もお手頃。何より気兼ねなく洗濯機でじゃぶじゃぶ洗えるのは嬉しい点です。
シックな色合いの着物なら、合わせる帯は地味なものも派手なものもOKなので、コーディネートが楽しくなりますよ!
超正統派!渋い小紋
【kimonomachi】夏の正絹紗小紋【未仕立て】
¥31,885-【税込】(2017/9/25時点)
用 途:小紋
仕立て:単衣(夏着物/紗紬)
柄付け:古典柄(縞に絣)
生 地:正絹
着られる期間は盛夏とされていますが、温暖化が進んでいる昨今では「暑くなったら着る」という人もいます。正絹で3万円はお安いですよ!
柄だけ見るとかなり地味ですが、年代を問わず着られる柄なので帯なども一緒にプレゼントしては?
自分の体に合わせた着物こそ綺麗に見える!
【kimonomachi】訪問着(仮絵羽)
¥83,000-【税込】(20147/9/25時点)
用 途:訪問着
仕立て:袷
柄付け:古典柄(霞に吉祥草花)
生 地:正絹(丹後ちりめん)
古典柄・正絹の訪問着でこのお値段は破格とも言えます。
裾の部分は柄が一周していて華やか。上前の菊の花など一部には金糸刺繍も施されており、亀甲などのおめでたい紋様も入っていますよ。
年代に合わせて帯でTPO調節ができる
【kimonomachi】泥染め正絹大島紬(7マルキ)
¥164,571-【税込】(2017/9/25時点)
用 途:紬
仕立て:単衣
柄付け:古典柄(藍色に丸亀甲)
生 地:正絹
濃藍色がシックな紬の着物です。
7マルキというと、1240本ある経糸に対して576本の緯糸で織る反物。それを「手織り(人の手で織る)」するのですから、柄を織り出すのは大変な手間です。
糸が交差して織り出される模様が十字になっているものよりも、T字になっている方が手間が倍かかるのでより高価になります。
日本家屋とはいからさんが似合いそうな「h.m.(ナカノヒロミチ)」
大胆な柄付けを得意とし、古くて良いものを積極的に取り入れたデザインを紹介しているナカノヒロミチはレトロポップという表現がしっくりくるかもしれません。
洋服であれば「この色(柄)は私には若くて」ということがありますが、和服はそんなことはありません。今まで挑戦したことのない色にも挑戦してみたくなるラインナップですよ。
現代柄でも合わせ方で粋にできます
【ナカノヒロミチ】洗える袷着物【小紋】(全11柄)
各¥8,200-【税込】(2017/9/25時点)
用 途:小紋
仕立て:袷
柄付け:現代柄
生 地:ポリエステル100%
カラフルでポップな着物柄です。
花づくしに近い古典柄や、矢絣のようなストライプ柄もありますが、全体に大柄で原色に近い色合いとなっています。
帯などを組み合わせた「セット商品」、現代柄の着物に猫柄の帯や猫柄の半幅襟など「猫づくし」商品もあります。
着物の予算や選び方
全般的に、着物は洋服よりも高いです。着物を購入する際の予算は、万単位で考えましょう。素材がポリエステルのものであれば1万円くらいから、正絹のものであれば10万円以上かかることが多いですね。
紹介文の中には「着物用語」がいくつも出てきましたので、「コレは何だろう」と思われませんでしたか?基本知識として必要な用語をいくつかご説明します。
着物を選ぶポイントは「柄」「生地」「用途」です。
柄は大きく分けて「古典柄」と呼ばれる昔からある絵柄と、「モダン柄」と呼ばれる、現代的なデザイン柄の2つに分けられます。
生地は、冠婚葬祭用のものは「正絹(しょうけん=シルク100%)」が一般的です。最近では手軽に着られるように高級ポリエステル製のものや洗いやすい木綿製のものなどもあります。
用途については着物によって異なるので下記を参照してくださいね。
着物の用途
名称 | 着用する場面 |
---|---|
訪問着【ほうもんぎ】 | 生地を裁断し、仮縫いしたうえで絵付けを行った反物から作られる着物。 紋(もん=家紋のこと)が5つ紋ないし3つ紋の場合は結婚式などのお呼ばれに着ていく『礼装(正装)』、1つ紋あるいは紋なしの場合は入学・卒業式や茶会などに着ていくレベルの『第二礼装(盛装)』となります。 着物を広げたとき、柄が一続きになっていることと、八掛が共布でワンポイント付きのことが多いのが特徴です |
付下げ【つけさげ】 | 仮縫いせず絵付けをした反物から作られる着物です。 店頭では仮絵羽(出来上がりをイメージして仮縫した状態)で展示になっていることも多いです。「付下げ訪問着」となっている場合は「仮縫いせず、天地が逆にならないよう計算して絵付けをした反物から仕立てられたもので、絵柄は訪問着と同様になる着物」のこと。 着物を広げたとき柄は独立していることが多く、八掛は別布であることがほとんどです |
色無地【いろむじ】 | 色無地は「(黒以外の)色付きだが柄のない着物」のこと。 柄がない代わりに「地模様(じもよう)」と呼ばれる、反物自体に模様がある生地を使うことが多いです。 素材や地模様、帯などの合わせ方によっては準礼装に近い着方をすることができます |
小紋【こもん】 | 絵付けだけをした反物から作られる着物。 小紋は「反物全体に同じ模様が描かれていて、柄は一方向に繰り返されている」ものです。 付下げとのおおきな違いは、柄の大きさと仕立て上がりの状態で柄の天地がひっくり返る場所があるかどうか、だけ。 柄が細かければ細かいほど遠目には色無地のように見えます。また、小紋の中でも柄が細かいものを特に「江戸小紋」と呼びます |
紬【つむぎ】 | そのままでは絹糸を取れない「くず繭」を潰して真綿にしてから糸を縒り出した絹織物から作られる着物。 縒り合わせて糸を作るため、縒り合わせた際にコブができたり、糸の太さが一定でないことや、もともとは野良着であったことから正式な場にはNGとされてきました。 通常の絹糸よりも反物に仕上げるまでに非常に手間がかかるのと、昨今では着物愛好家がこぞって着るのも手伝って、かなり高い値段で取引されているものもあります |
ハマると奥が深い「和服」
冠婚葬祭のような特別な機会だけでなく、普段の外出にも和服を着る機会が増えるといろいろと欲しくなってしまうもの。ある意味、「コレクション」や「中毒性」がある、とも言えます。
日本人ですから、最低限の着物の知識は持っておきたいものです。
蛇足ですが、和服の数え方もここでご紹介しておきますね。
着物だけを数える際は「1枚」ですが、反物の状態であれば「1反(いったん)」、帯などとセット(一揃い)で数えるときは「1着(または1揃)」。帯は「1本・1筋(すじ)・1条(じょう)」などと数えます。
モノによって数え方の単位(助数詞)が変わるので、日本語ってムズカシイと言われてしまうのかもしれません(笑)
そんな豆知識も交えつつ、着物を贈れるインテリジェンスな大人になりたいものですね。