発売と同時に人気をよんだ「ぷりんどら」!
菊屋の「ゆふいん創作菓子 ぷりんどら」は2004年にデビュー、発売と同時に注目をあつめデパートの物産展で42,000個を売り上げた。なにしろプリンを挟んだどら焼きは、当時見かけなかったのである。どら焼きの世界の圧倒的なニューフェースであった。
プリン入りのどら焼きという目新しさもあったが、注目されたのは「味」である。どら焼きの皮とプリンが合体すると新しいユニークな美味しさになった。この「ぷりんどら」を生み出したのは製造元の長い努力であった。
プリンを入れるための試行錯誤
プリンをみずみずしいままどら焼きに挟むために、製造元では試行錯誤を重ねた。製造過程ではプリンを冷凍する必要がある。しかし卵をたっぷり使ったプリンは一度冷凍すると食感や味が損なわれてしまう。試作を何度も繰り返し、ついに冷凍後解凍しても美味しいプリンの製法を開発した。
「ぷりんどら」の製造に使われている牛乳は濃厚な阿蘇山のジャージー乳、さらにメープルシロップもカナダ産を使うなど素材も吟味されている。水は由布市の天然地下湧水をブレンドするなど、素材・製法についてのこだわりが光る。
カラメルシロップの苦みが新鮮!
「ぷりんどら」は、上にカラメルシロップをのせた普通のかたちのプリンをサンドしている。だからふんわりした皮と一緒にプリンの味が楽しめる。印象に残るのは焦げたカラメルシロップの美味しさ!ちょっと焦げていて、大人っぽい苦みを感じる。
解凍したばかりでひんやりした「ぷりんどら」は、その涼しい食感も魅力である。かたち・食感・味と三拍子の魅力がそろったプリンどら焼きは、贈り物にしても大いに喜ばれそうだ。