意外と知らない結婚式の腕時計のマナー
友人や親族の結婚式のゲストとして招待されると、どんな服装や髪形で参列しようか考えるのも楽しい時間ですよね。しかし、素敵なパーティードレスを着てヘアスタイルをばっちり決めても、何気なくはめたいつもの腕時計が、実はマナー違反かもしれません。
日々の生活では欠かせない腕時計ですが、結婚式の参列時での着用には少し配慮が必要です。なぜ配慮が必要なのか、どんな腕時計ならば着用しても問題ないのかなど、気になる疑問を解決していきましょう。また、腕時計のほかにも結婚式の場で注意すべきアクセサリー類を併せてご紹介します。
結婚式で腕時計に配慮が必要な理由
ビジネスやプライベートの多くの場面で活躍する腕時計ですが、結婚式というフォーマルな場で着用するには少し配慮が必要です。「挙式の集合時間などに遅刻しないよう、腕時計があった方が良いのでは?」と思うかもしれませんが、ここで結婚式におけるマナーを確認してみましょう。
■「時間を忘れてお祝いする」のが結婚式のマナー
結婚式という非日常のお祝い空間では、「時間を忘れてお祝いする」ことが大切とされています。元々、結婚式では挙式や披露宴の各スタート時間以外の進行スケジュールはゲストには伝えられません。新郎新婦にとっては一生に一度の幸せなひと時です。ふたりの気持ちに寄り添い、お祝いするのがマナーと捉えましょう。
腕時計の着用は「時間を気にする行為」と誤解されてしまうことも
新郎新婦の新たな門出をみんなで祝福しながら、腕時計で時間を確認していると「早く披露宴が終わってほしいのかな?」という印象を周囲に抱かせてしまいかねません。時間を気にせず、ふたりを心から祝福することを第一としましょう。
■現代ではシンプルなものならマナー違反にはならないという声も!
一昔前では、“結婚式=腕時計は絶対NG”という風潮もありましたが、最近では少し事情が変わってきているようです。もちろん頻繁に時間を確認するなどはマナー違反ですが、腕時計の着用自体には否定的な意見が少なくなっています。ただし、シンプルなものに限るなどデザインにも注意は必要です。
腕時計を着用するなら会場の雰囲気や主役の2人との関係性を考慮して!
腕時計の着用が習慣になっている人にとっては、外していると落ち着かないことも多いですよね。どうしても結婚式でも腕時計を着用したい場合は、式場の雰囲気や新郎新婦との関係性も考慮しましょう。親族として参列する場合などは、ご年配の親類などからは腕時計を良しとされないこともあるかもしれないので気を付けましょう。
結婚式に腕時計を着用したい男性必見!こんな時計なら大丈夫かも♪
ビジネスマンとして日々働く男性たちにとっては必需品とも言える腕時計。結婚式に参列する場合、男性はスーツを着るケースが多いので、必然といつもの腕時計を身に付けたくなるものですよね。でも、その前にその腕時計がフォーマルの場に馴染むものかいったん考え直してみましょう。
■黒系のレザーベルトならシックなイメージ
結婚式に腕時計を着用するなら、できるだけシックで落ち着いたデザインのものを選びましょう。おすすめは黒系のレザーベルト!目立ちすぎずフォーマルな場にも馴染みやすいため、袖口から見えても自然な印象になりますよ。
■文字盤は白かシルバー系でシンプルに!
時計の文字盤の色も様々ありますが、濃い色味の文字盤だと少し強い印象を与えてしまいます。結婚式に相応しいのは、白やシルバー系のシンプルなものです。数字表示がない文字盤だとよりシンプルで良いですね。
■カジュアルすぎる「ラバーベルト」は控えた方が◎
腕時計の中でも、ラバーベルトはあまり結婚式の場にはそぐわないので注意しましょう。カジュアル過ぎる印象になってしまうため、どんなにお気に入りだとしても式の間は外しておいた方がベターです。その他の腕時計も、あくまで会場の雰囲気や主役2人との関係性を考えて判断してくださいね。
結婚式に腕時計を着用したい女性必見!こんな時計なら大丈夫かも♪
ファッションアイテムのひとつとして、実用的かつおしゃれな腕時計をもつ女性は多いですよね。結婚式に参列する場合、パーティードレスを着てヘアメイクをして「準備は万端!」という時、意外と手元が寂しく感じることがあります。そんな時にいつもの腕時計をしようか迷ったら、結婚式に相応しいかどうかいったん考えてみましょう。
■こぶりのブレストウォッチならスマートな印象♪
女性が結婚式参列時に腕時計をする場合は、ドレスなどの衣装やヘアスタイルとの相性を考えて、時計だけが浮かないようにするのも大切です。おすすめはシンプルでこぶりなブレストウォッチ。目立ちすぎず、アクセサリーのようにコロンとした形がスマートな印象になります。
■文字盤は白かシルバー系でシンプルに!
腕時計の文字盤は、男性同様に白かシルバー系にしましょう。ピンクなど女性らしい腕時計も多くありますが、シンプルさを重視しておいた方が無難です。女性用の腕時計は文字盤が小さめのものが多いので、薄い色味のものであれば許容範囲かもしれません。
■手元が寂しい場合はブレスレットという選択肢も!
パーティードレスは腕が露出していることが多いので、手元が寂しく感じる場合があります。そんな時は、腕時計を着用するよりも、ブレスレットなどのアクセサリー類を選択するのもひとつの方法です。ただし、アクセサリー類も結婚式の場ではマナー違反になってしまうものもあるので、この場合でも会場の雰囲気や新郎新婦との関係性を考慮して判断しましょう。
腕時計は要注意!結婚式で配慮が必要なアクセサリーを紹介
結婚式に着用するかどうか判断が難しいのは、腕時計に限りません。ほかにも挙式や披露宴の間では極力避けた方が良いとされるアクセサリー類がありますので、マナー違反にならないよう、事前によく確認しておきましょう。
■キラキラ輝く光り物は昼間の挙式にはNG
特に昼間の挙式で注意したいのが、ネックレスやブレスレットなどの中でもキラキラ輝く光り物たち。カメラのフラッシュに反射してしまう恐れがあるので、昼間の挙式では避けましょう。特にガーデン挙式など太陽光が当たる場合は要注意です。逆に、夜間の挙式で着用するのは問題ありませんよ。
■大ぶりなアクセサリーや生花は禁止!
パーティードレスを着ると気分も上がり、ついオシャレを思い切り楽しみたくなりますが、大ぶりなアクセサリーや生花をゲストが着用するのはNGです。結婚式の主役はあくまで新郎新婦のふたり。主役より目立ってしまうことは絶対に避けましょう。
■ファー、ワニ革、ヘビ革など殺生を連想させるもの
冬の結婚式などで注意したいのが、ファーなどの着用。殺生を連想させるものを結婚式という祝いの場で着用するのは良しとされません。同様に、ワニ革やヘビ革などの製品もNGです。特に冬場の結婚式では防寒のためにファーを着用することもあるかもしれませんが、挙式・披露宴の最中は着用を避けましょう。
結婚式の腕時計は節度を守って!
毎日の生活に欠かせない腕時計ですが、結婚式という特別な場では”時間を気にせず祝いの席を楽しむ”ことが最優先。できればその場では腕時計は外して、携帯電話で時間を確認するなどの対応ができるといいですね。腕時計やその他のアクセサリーを着用する場合も、節度を守って選び、新郎新婦を心からお祝いしましょう。