意外と知らない結納金のあれこれ!結納金って何のこと?という疑問を解決♪

結婚式の前に行う正式な婚約の儀である結納。その場に欠かせないのが結納金ですが、そもそもの意味はご存知ですか?どれくらいの金額を用意すべきなの?渡し方のマナーは?使い道はみんなどうしてるの?これから結納を行おうと考えている方のために、結納金についてあらかじめ知っておきたいアレコレについて、ご紹介します。

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結納金の意味や使い道って知ってる?

婚約の正式な儀式である結納では、様々な縁起物をそろえる結納品一式とともに、お金を包んで納める「結納金」を贈るのが基本です。そもそも、結納金の意味はご存知ですか?渡す際のマナーは、おさえてますか?使い道は?今回は、結納金に関する気になるアレコレをまとめました。

結納とは?

きちんと結納を行うなら、まずは基礎知識から!そもそも、結納にはどんな意味があるのでしょうか?その由来や歴史は?本題の「結納金」の前に、まずは結納自体について、確認しておきましょう。

婚約したことを公のものにする儀式

結納とは、両家が結婚の約束を正式なものとして祝う儀式。お互いの絆を確かなものにするために、結納金や結納品を取り交わします。いわば、婚約を公にお披露目するためのイベントともいえます。最近では、婚礼自体を簡略化する人も多く、減少傾向にありますが、結婚へのけじめとして重要な意味を持つ儀式なのです。

結納の誕生には中国の「六礼」が関係♪

結納は、もともと皇族の婚礼の儀式である「納采の儀」に由来します。その「納采」は、もともと中国の古代の礼式を定めた「六礼(りくれい)」がルーツと言われています。

六礼は冠婚葬祭を含めた6種類の祭典について定めており、そのうち納采は、婚礼前の男性が女性に贈り物を贈る儀式です。まさに現代まで続く「結納」に近い風習ですね。

「仁徳天皇」の時代から結納は存在していたという声も!

日本で結納のもとになった「納采の儀」が最初に行われたのは4~5世紀ごろ。いわゆる古墳時代にさかのぼります。仁徳天皇の皇太子、のちの履中天皇が妃を迎える際、贈り物を贈ったのが始まりとの説が有力です。結納は古来から続く伝統儀式の中でも、とりわけ古いルーツを持つものと言えるでしょう。

庶民に結納文化が広まったのは「明治時代」

古墳時代から始まったと言われる結納ですが、一般庶民が行うようになったのは意外と最近で、近代になってから。それまでは、貴族や公家、武家を中心に行われており、庶民は結婚式すら挙げることはありませんでした。結納文化は長らく、庶民とは無縁の存在だったのです。

江戸時代に入り、豪商など一部の豊かな町人が、武家をまねて儀式を取り入れたあたりから、徐々に庶民にも広がり、明治に入ってようやく一般化したと言われています。

結納の風習は地域により大きな違いが!

他の冠婚葬祭と同様、結納も地域によって風習が異なります。結納の作法は、室町時代に武家によって整えられましたが、その後、庶民に伝わる過程で様々な地域の風習と結びつき、多様化していきました。結納金や結納品の内容や品数なども地域差があるので要注意です。

例えば、一般的によく知られているのは、関東と関西の違い。関東では結納品やその飾りつけもシンプルですが、関西ではそれに比較すると、豪華で華やかな傾向があります。

両家での事前の打ち合わせが大切

結納は地域による違いがあるのはもちろんですが、家によって独自のしきたりを受け継いでいることも。お互いの出身地が近い場合でも、家によって常識が全く違うこともあり得ると考えておいた方が無難です。従って、両家で認識のずれがないように、事前の入念な打ち合わせが外せません。

せっかく両家の絆を深めるための儀式が、お互いに気まずくなるようでは元も子もありません。特に高額な結納金や結納品が絡むことから、後々までトラブルになりやすいので、ささいなことでも調整しておきましょう。

結納金とはどんなお金?

ここからは、結納金の基本について解説します。そもそも、結納金にはどんな意味があるのでしょうか?一般的な相場は?結納金について気になるアレコレをまとめました。

結納金は結婚のための「支度金」

結納金は、結婚のための「支度金」として、迎える側から嫁ぐ側に贈られます。もともと、結納の際には現金を包むのではなく、婚礼のための帯地や着物地を贈るのが習わしでした。それが大正時代頃から「これで好きな帯(あるいは着物)を買ってください」という意味で、現物ではなくお金を包むようになりました。

現在でも結納金は「小袖料」や「御帯料」と呼ばれることが多いのは、そうした背景の名残です。単なるお祝い金だったり、ましてや嫁ぐことの代償ではなく、支度金という意味のお金なのです。

結納金の平均相場は100万円

気になる結納金の平均相場ですが、統計では100万円と言われています。これも地域や家によって違いがあり、一般的には関西地方の方が高額の「西高東低」の傾向です。もちろん、決まりがある訳ではないので、金額はそれぞれの家庭で決めるしかありません。キリの良い金額や奇数、縁起の良い数字を選ぶ人が多いようです。

結納金を出すのは新郎側が一般的

結納金は、迎える側が嫁ぐ側へ贈るのが一般的です。したがって、新郎側から新婦側へ渡すケースが多くなります。男性が養子に入る場合は、新婦側から「御袴料」として結納金を贈ることも。なお、結納金を新郎自身が用意するか、両親が用意するかは、ケースバイケースで、各々の家庭で決めてOKです。

最近では「結納金なし」のスタイルも!

高額になりがちな結納金。地域によっては、受け取った側も相応の結納返しが必要になるなど、お互い負担が大きいものです。そうした背景から、最近は婚約記念品の交換だけで「結納金なし」というケースも増えています。もともと結納は、現金ではなく、婚礼に必要な品物を贈る儀式ですから、本来のスタイルに近いと言えるかもしれません。

一方で、縁起物をそろえる結納品を省略し、結納金だけを贈るという方法もあります。いずれも、あまり形式にこだわる必要がない家庭が増えたことの表れでしょう。両家で合意がとれれば、こうした略式の結納の方法も合理的と言えます。

結納金の渡し方のポイント

結納金を渡す時に注意しなければいけないのが、渡し方のマナー。もちろん、現金をそのまま渡すと言う人はいないと思いますが、念のためポイントを押さえておきましょう。

まずは銀行に行って新券の準備を!

結納金は新券で渡すのがマナーです。銀行で新券に両替しておきましょう。銀行によっては、両替の枚数に制限があることがあります。そうした場合は、何度か窓口に足を運ばなければなりません。結納の日が間近になってからあわてて銀行へ駆け込んでも、間に合わないこともあり得ます。事前にきちんと確認し、余裕をもって準備しましょう。

結納金は「結納金封」に包んで

結納金は「結納金封」に包みます。金封は晴れの日にふさわしい華やかな水引が付いたものを選んでも良いでしょう。現金を中包みで包み、さらに外包に入れます。持参する時には、そのままではなく、風呂敷などに包みます

「白木」や「塗りの台」に結納金封を載せて渡す

結納金を金封ごと直接相手に渡すのは「手盆」と呼ばれる失礼な行為です。「白木」や「塗りの台」に載せて渡しましょう。この時、金封の上に袱紗をかけると、さらに丁寧な印象になります。金封を乗せた台を時計回りに回し、相手の正面に向くようにして渡します。渡す相手は、一般的に新婦の父親です。

結納金の使い道を紹介

新郎から新婦に贈られる結納金ですが、受け取った側だけのものというよりは、2人で有効活用するというカップルが多いようです。気になるその使い道について、調べてみました。

結婚式の費用として

結婚式を盛大に行いたい!というカップルは、結納金を挙式のための費用として使うというケースが多いようです。両親から挙式費用の援助をしてもらう代わりに結納金を出してもらい、それをそのまま活用するという人も。

新婚旅行の旅費に

新婚旅行の旅費に充てるのもアリです。挙式費用は何とか頑張ったけれど、ハネムーンまでは無理だった…とか、新婚旅行は近場であきらめるしかない…と思っていたカップルも、結納金を旅費の足しにできた!というエピソードは多いようです。両親が結納金を出してくれた場合は、戻った時に報告とお土産の持参をお忘れなく。

新生活の準備金

結納金は新生活の準備金に充てるというカップルも多いです。1人暮らしや同棲生活をしていたカップルなら、あまりコストもかからないかもしれませんが、イチから家財道具をそろえたり、引っ越しが必要な場合は、何かとお金がかかるもの。そんな場合は、結納金を活用しない手はないですね。

結納金の存在は心強い!

結婚に対する考え方が多様化した現代では、結納金の在り方も、個人や家庭によって様々です。結婚で新たな生活をスタートする2人にとっては、どのような使いみちをするにせよ、とても心強いもの。両家で納得のいく準備と有効活用を心がけることをおすすめします!

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