結婚式の挨拶は大切な役割♪
恋人が夫婦になるスタートライン、それが結婚式の大きな役割です。お互いが夫婦生活への想いを確かなものにするのと同時に周囲の方へ理解を求める、祝福を得るのにも最適の場。そんな重大なイベントである結婚式ですが、その流れの中で欠かせないのが「挨拶」でしょう。様々な人が様々なタイミングで行う結婚式の挨拶、あなたはしっかり理解できていますか?
結婚式とは?
改めて、結婚式とは何かを考えてみましょう。なぜ結婚式を行うのか、そこにはどんな意味や目的があるのでしょうか。ただの自己満足で終わってしまわないよう、結婚式の本当の意味をしっかりと認識しておいて。ここをおさえておけば、新郎新婦はもちろん出席したすべての人が幸せな気分になれるはずですよ。
■今後の人生を支えてくれる方への「けじめ」の場
結婚式は、パートナー同士が今後支え合って生きていくためのけじめを表明する儀式といえます。また、夫婦としてお世話になる周りの人々へのけじめも表すことができるでしょう。出席者は、それに祝福を持って応えてくれるのです。楽しい、美しい、素敵な結婚式にすることも大事ですが、この一点は忘れないようにしたいですね。
■両親にこれまでの「感謝の気持ち」を伝える場
結婚式で定番のイベントとして、新婦や新郎の両親を交えるものがあります。手紙であったり、花束であったり。結婚式ごとに形は違っても、両親に対する感謝を伝えたい、という意味合いは共通なのです。これまでお世話になったお礼とともに、今後は一人前の大人として、夫婦としても頑張る。そんな決意を両親にしっかり示しましょう!
■人生の門出を大好きな人たちに祝福してもらえる日♪
友達や親戚、同僚や上司。結婚式に招待する人たちは、今後あなたの人生にとってなくてはならない存在になります。そんな大切な人たちに、自分たちを祝福してもらえるのが結婚式。この日だけは素直に「おめでとう!」の気持ちを受け取れる、人生で最大のイベントでもあるのです。大切な人たちに囲まれて、人生最高の素敵な結婚式にしたいですね。
結婚式の始まりは新郎のウェルカムスピーチで♪
挨拶ごとが多い結婚式の中でも、新郎の役目は大きいもの。特にウェルカムスピーチという大役は、結婚式の滑り出しを好調にする重要なポイントです。ただでさえ緊張する新郎という立場ですが、ここはもう一踏ん張り! 自分たちの結婚式を成功させるためにも、しっかりとウェルカムスピーチの準備をしておいてください。
■ゲストへのおもてなしの心をスピーチにこめて♪
まずは会場に足を運んでくれたゲストの方々へ、感謝とおもてなしの言葉を届けましょう。来てくれたことに対する素直な「ありがとう」の想いと、この時間をぜひ楽しんでほしいという気持ちを込めます。雨の日など天候が優れない場合は、「お足元の悪い中…」という冒頭が定番。とにかく周囲の方への配慮や気遣いを見せるのがポイントです。
■会場の雰囲気を和ませる役目も!
初めから堅い雰囲気で始まると、ゲストもちょっと息苦しいかも。主役である新郎だからこそ、会場をふんわりと和ませることができるはずです。あまり難しい言葉を並べず、失礼のない程度で柔らかな言葉使いが良いでしょう。お料理や会場の売り、もてなしポイントをアピールするのも◎。ゲストがワクワクするようなウェルカムスピーチを披露して!
■スピーチの長さは2分前後が理想的
これから結婚式が始まります、というイベントであるウェルカムスピーチ。そこで新郎が長々挨拶してしまうと、「いつ始まるの……」というガッカリ感を招きかねません。感謝やおもてなしの言葉はしっかり伝えるとともに、簡潔にまとめるのがgood。約2分を目安とし、新郎らしい堂々としたスピーチを成功させてくださいね。
主賓の挨拶のポイントは?
「主賓(しゅひん)」とは、結婚式のゲストの中でもメインとされる招待客、また、格が高いゲストのことを指します。一般的には仕事場の上司や、学生時代の恩師など。新郎新婦よりも目上のゲストであり、テーブルの位置も新郎新婦に最も近い席になります。もしも主賓の挨拶を依頼されたら、次のようなことを意識して文例を考えてみてください。
■誰が聞いても「好感」の持てる内容を意識!
新郎新婦よりも目上の立場となる主賓ですが、それを全面に押し出すような挨拶は避けて。主賓らしい振る舞いを心がけるならば、正しい言葉使いや新郎新婦へのはなむけなど好感が持てる内容で挨拶文を構成します。間違っても説教じみたり、見下すような文章はダメ! 主賓の立場として、新郎新婦を祝福するしっかりとした挨拶を意識してください。
■具体的なエピソードを盛り込んで♪
新郎または新婦との関わりを挨拶文に加えると、主賓の人となりもなんとなく伝わります。仕事場でのエピソード、新郎新婦が頑張ってくれていること。具体的な出来事を交えた挨拶にすれば、普段から新郎新婦とどのような関係を築けているか自然に伝えることができますね。主賓からの思いがけない言葉に、新郎新婦の嬉しさも倍増するでしょう。
■ダラダラはNG!5分以内におさめよう
結婚式であるあるなのが、主賓の挨拶が長すぎてうんざりする……というもの。つい会社の紹介や自慢話、宣伝などを盛り込んでしまい、必要以上に長い挨拶になってはいませんか? あくまでも主役は新郎新婦。主賓という立場にあぐらをかかないよう、節度のある挨拶にしましょう。長くても5分以内に収めるのが目安です。
乾杯の挨拶のポイントは?
本格的な披露宴開始の合図ともなる、乾杯の挨拶。乾杯の挨拶を頼まれたはいいけれど、どんな風に挨拶すればいいの!? まずは落ち着いて、乾杯の挨拶の基本となるポイントを掴んでおきましょう。上司や同僚、友達など立場によっても乾杯の挨拶文は少しずつ違ってきます。自分の立場もしっかり理解して、スムーズな乾杯を実現!
■簡潔で具体的なエピソードは◎
乾杯の挨拶で大事なのは、簡潔であること。グラスを用意させたまま長文の挨拶すると、披露宴に微妙な空気が流れる危険性があります。手短でも盛り上げるためには、具体的なエピソードを少しだけ取り入れるのがコツ。ほんの少しだけ場を和ませて、楽しく食事が始められるような乾杯の挨拶だと理想的ですね。
■乾杯のタイミングが分かりやすい挨拶を!
一同があなたの挨拶を機に乾杯を行うわけですから、わかりやすいキッカケ作りは重要。なんの脈絡もなくいきなり「乾杯!」と言ってしまうと、グダグダになる恐れも……。「それでは…2人の幸せを祈念いたしまして、乾杯!」というように、「乾杯」の言葉が来るな、と思わせる文章運びを意識しましょう。新郎新婦もゲストも気持ちよく乾杯ができる挨拶が◎。
■とにかく簡潔に♪3分以内がベスト!
上述の通り、乾杯の挨拶に長さは不要です。どうしても長くなる場合でも3分以内、通常なら1分程度で十分でしょう。乾杯の挨拶で重要なのは、簡潔にお祝いの言葉を届けることと、スムーズに食事が始められること。長々と語ってしまうことは失礼になる危険性が高いので、いらない文章は削ってすっきりとした挨拶を目指してください。
友人の挨拶のポイントは?
大切な親友である新郎、または新婦から友人としての挨拶を頼まれた! とても名誉なことであると同時に、これまでにない緊張の場面にもなるはずです。友人としての結婚式の挨拶って、何をどう伝えれば良いのだろう。大事な友達だからこそ悩む友人代表の挨拶は、次の3つの項目を基準にじっくり考えていきましょう。
■自分にしか語れないエピソードを♪
あなただからこそ分かる新郎の気持ち、あたなだからこそ言える新婦への言葉。友達目線でないと語ることのできない、とっておきのエピソードを盛り込んでみてください。忘れられない思い出、楽しかった日々、新郎新婦がこれまでどんなに頑張ってきたか。具体的な内容をしっかり挨拶文にすることで、新郎新婦にも友達としての言葉がダイレクトに伝わります。
■常識の範囲内でのジョークを心がけて!
主賓の挨拶と違い、友人の挨拶は新郎新婦にとって肩の力を抜いて聞けるイベントです。友人ならではの気心知れた関係を活かさない手はありませんよ。結婚式でもNGとならない、常識の範囲でのジョークであれば挨拶文にとり入れてもOK!場の空気が和み、会場全体がリラックスして結婚式を楽しむことができるでしょう。
■長くとも3分以内におさえよう
たくさんの思い出がある友達同士だと、つい色んなエピソードを盛り込みたくなりますね。でも、そこはグッと我慢。新郎新婦を魅力的にみせ、しっかり祝福できる言葉を込められたら長すぎる必要はありません。目安は3分以内くらい。積もる話は結婚式の後にとっておき、空気を壊さないように挨拶を済ませてくださいね。
結婚式のラストを飾る新郎の父からの挨拶
結婚式もいよいよ大詰め。新婦が両親への手紙を読み、感動は最高潮に達しています。そんなクライマックスにやってくるのが、新郎の父が行う挨拶。父親して、息子やお嫁さんへ立派な姿を見せる大事な役割を担います。ここぞというときに焦らないよう、父親らしい挨拶文を準備しておいてください。
■ゲストへの感謝の気持ちを述べて!
まず忘れてはならないのが、出席してくれたゲストへのお礼です。父親の挨拶文では、この感謝の気持ちを真っ先に述べるのがスタンダードとなるでしょう。正しい言葉使いで、きちっとしたお礼を伝えます。父親ではなく母親が挨拶する場合も同じく、来てくれた方への感謝を欠かさず添えてください。
■短く簡潔に!感傷的にならないよう気を付けて
最後の最後の挨拶なので、あまりダラダラと長引かせるのはNG。自己紹介とゲストへの挨拶や感謝、新婦新婦への祝福や激励、そして締めくくりという流れで十分です。ここで注意したいのが、寂しい、辛いといった感傷的な文章にならないこと。子供が旅立つことは親として寂しいものですが、結婚式の挨拶ではグッとこらえてくださいね。
■4分以内の挨拶を意識して!
繰り返しになりますが、新郎新婦の親の挨拶は長すぎず簡潔に済ませます。時間にして4分以内で、多く盛り込みすぎないようにしましょう。せっかくのフィナーレですから、美しくスマートな流れで進行できるように打ち合わせを。親の見せ場でもあるので、しっかり振舞ってくださいね!
結婚式の挨拶を大成功させよう♪
結婚式にまつわる様々な挨拶。挨拶を行う人、立場、タイミングによっても適切な内容や長さが違ってきます。失礼のない挨拶を叶えるためには、事前の準備が鉄則。その場に応じた挨拶を正しく行い、素敵な結婚式を実現させてください。