出産内祝いって知ってる?
今回は、意外と間違えやすい「出産内祝い」について詳しく見ていきましょう!目からウロコの情報があるかもしれませんよ。
内祝いと言えば「お返し」と覚えている方が多いと思います。本当は「内祝いはお返しではない」ことをご存知ですか?
出産内祝いとは何なのかも含めて、一緒に見てみましょう!
出産内祝いとは?
出産したと聞くと、皆さんがお祝いをくださいますよね。
そのお祝いのお返しに翻弄する新米パパ&ママさんも多い事と思います。特に若い年代では、内祝いは「お返し」と認識している方がほとんどではないでしょうか。
本来の意味を知りつつ、「内祝い」を贈れるのがスマートな大人ですよ♪
■親しい人たちで赤ちゃん誕生の「喜びを分かち合う」こと
最近ではあまり見かけなくなりつつありますが、何か貰ったけれど自宅で消化するには量が多い場合、「おすそ分け」として近所に配って歩く習慣がありました。
出産の内祝いも同じ考え方で、「子供が生まれた幸せ(慶び)のお裾分け」なのです。幸せは形がない(目に見えない)ので、わかるように品物に置き換えたのが「内祝い」なのですよ♪
出産の内祝いは、「赤ちゃんが生まれましたよ」という慶びを身内の皆で共有しましょう、ということなのです。
■現代では「いただいた出産祝いのお返し」の意味合いが!
内祝いは2通りの捉え方があり、本来の意味である「幸せのおすそ分け」という意味と、「内々でのお祝い」という意味の捉え方があります。それに加えて現代では「お祝いのお礼(お返し)」という意味も認識されています。
現在では、お祝いを出していないのに内祝いをいただいたからお祝いを催促されているみたい、という意見や、お祝いをいただいてないから内祝いは出さなくていい、と言った意見が聞かれるようになってしまいました。悲しいですね。
■本来は「喜びのお裾分け」という意味
「内祝い」の本来の意味は「幸せをおすそ分けする」こと。
相手からお祝いをいただいたかどうかではなく、「皆さまのところにも幸せが舞い降りますように」という願いを込めて、「幸せという目に見えないものをおすそ分け」していたのです。
ですから、「品物や金額ではなく気持ち」を共有・分け合うということに重点が置かれているのです。
■地域によって出産内祝いの風習には違いあり!
出産の内祝いは地域によって違う場合があります。
一番地域性がでるのは関西や近畿地方で行われる「御為・お多芽(お多芽返し=おため・おためがえし)」「お移り(おうつり)」という風習でしょう。
これは出産に限らず、お祝いを持参された場合に行うもので、一度裏に下がっていただいた金額を確認し、金額の1割を”おため紙”と呼ばれる紙で包み、その場でお返しするんです。
慶び事が周囲にも移りますように、という願いが込められています。
出産内祝いのあれこれを紹介♪
出産を終えたばかりの新米ママにとって、出産内祝いを選んだり発送したりすることは結構大変です。
何せ、赤ちゃんのお世話もしなくてはならないし、自分の体もまだ本調子ではありません。おまけに外出もほぼできませんから、もっぱらインターネットで品物を検索することが多くなるでしょう。
赤ちゃんが生まれる前に店舗へ行って目星をつけておき、パパに発送をお願いするという賢いママさんもいらっしゃるようです♪
■出産内祝いの金額はいただいたお祝いの半額程度が◎
出産内祝いは、いただいた金額の3割~半額程度でお返しをします。
いただいた金額が大きいとお返しもそれなりの金額になりますので、個別にお返しを考えましょう。近い身内であれば品物のほうが喜ばれますが、ご友人や会社関係の方には、食品などの後々まで形の残らないもののほうが良いでしょう。
■「のし紙」は赤白で蝶結びの水引を!
赤ちゃんが生まれるのは「喜ばしい事」ですから水引は赤白、また人生に何度もあって良い事なので結びは蝶結びのものを使います。
お祝い事ですから熨斗もお忘れなく。
出産内祝いの場合は、「ベビー仕様」と呼ばれる、従来のものとは異なった可愛らしい絵柄が付いている出産内祝い用ののし紙もありますよ♪
■表書きは「内祝」や「出産内祝」がベター
出産祝いをいただいた方へのお返しであれば「出産内祝」とすれば、お祝い返しなのだということが一目でわかりますね。
お祝いをいただいていないけれど届けたい場合は「内祝」のほうが良いでしょう。「内祝」とする場合は「何の内祝いなのか」がわからないので、メッセージカードなどを付けて差し上げると親切ですね。
■水引の下に「こどもの名前」を
水引の下に書く名前(下書き)は「子供の下の名前」で。山田太郎くんなら「太郎」で出します。顔写真つきのメッセージカードを添えることも多くなりました。
のし紙の名前は「子供の名前のお披露目」でもあるので、子供の名前で出すのが一般的です。最近では「キラキラネーム」と呼ばれる当て字や読み仮名が難しい名前が増えてきたので、読み方がわかるように「ふりがな」を付けて贈る事が多いですね。
■内祝いを贈る時期は「お宮参り」を目安に
出産内祝いは、赤ちゃんの外出が可能となる「お宮参り」のころを目安に贈りましょう。時期とすれば、だいたい生後1ヶ月くらいですね。
出産祝いは大体生後1ヶ月くらいまでにいただくことが多いですから、内祝いは「お祝いをいただいたらなるべく早めに」贈るのがベターです。
内祝いを出すまでに、赤ちゃんの可愛い顔を撮影しておくこともお忘れなく♪
■郵送で贈る場合は宅配伝票に「内祝」と記入
自分で発送する場合、伝票の「品名」の欄には、ぜひ「内祝」と記入しましょう!
沢山の宅配物を扱う業者さんであればなおのこと「内祝」と書いておけばいつもより丁寧に扱ってくれるはずですし、相手の方も受け取った時点で(包みを開けなくとも)すぐに内祝いなのだとわかります。
■内祝いにメッセージや子どもの写真を添えると喜ばれる
遠方の友人など、直接赤ちゃんの顔を見せられない人には「顔写真つき」のメッセージカードや写真を添えると喜ばれます。
「目は●●ちゃんに似てる」「顔立ちは●●くんにそっくり」といった会話で盛り上がるでしょう!
手書きのメッセージを添えることができれば、より温かみのある内祝いにできますね。
喜ばれる出産内祝いのポイントとは?
内祝いを出す場合、意外と悩むのが「何をどのくらい贈ればいいのか」ということ。結婚の内祝いのように全員に同じもので良い、というわけではありません。
失敗しないためにも、事前に相手の嗜好をリサーチしておけば、何を贈るか迷うことも少なくなりますよ。
■金額に見合った内祝いを!
出産内祝いは「半返し」が基本。(実際は3割~5割で返します)
いただいた額の半額以上のお返しや、お祝い金以上のお返しをすると、関係がぎくしゃくしてしまう原因になるだけでなく、「お金の感覚がおかしい」「常識を知らない」と思われてしまいかねません。
そういった誤解を招かないためにも、頂いた出産祝いの金額は事前に確認して、金額に見合った内祝いを出せるように準備しておきましょう♪
出産祝いは「相手の負担にならない程度の金額」が相場とされていますから、内祝いも「相手が気を使わない品物」を選びましょう。
■目上の方には「金券」ではなく「金券も選べるカタログギフト」を
目上の方から出産祝いをいただいている場合、出産内祝いは何にするかとても迷いますよね。一見、相手が用途を選べる「金券」を贈るのが良いかな、と思いますが、そこには落とし穴が!
お祝いのお返しに「自分より目上の方に現金や(金額がハッキリわかる)金券を贈るのは本来NG」なのです。金券は現金と同じ扱いになり、目上の人に現金を渡すことは「懐事情を心配している」という印象を与えてしまうためです。
最近では「気にしない」という方もいますが、どうしても渡したい場合はひと言添えるか、「金券も選べるカタログギフト」を贈り、相手に金券を選んでもらうようにしましょう。
■相手の趣味に合ったもの
これは大切なポイントですね。自分が受け取る側になったことを考えたらわかりやすいでしょう。趣味の合わないお皿や使わない家具などをいただいても置き場に困るだけですよね。
出産祝いをいただく間柄であれば、相手の趣味嗜好もある程度わかっているはずです。相手の好きなものを内祝いにしましょう!
■お菓子など家族で楽しめるもの
お祝いをくださったおうちでお子様がいたり親御さんと同居しているなら、食品の詰め合わせなど「家族全員が楽しめるもの」を贈りましょう。
お付き合いがあるのはご本人だけだったとしても、「家族の事も配慮してくれている」とあなた方の株が上がるかもしれません!(笑)
出産内祝いは「相手に喜んでもらえること」が1番大切♪
いろいろな出産内祝いの品が登場していますので、相手に合わせてそれぞれ違う品を贈れるようになっています。見ているだけでも心がウキウキしてきますよね。
出産内祝いは自分のセンスも試されます。包みを開けたときの相手の顔を想像しながら出産内祝いを選ぶと、案外すんなり決まることもあるようです。
ご夫婦でよく相談し、納得のうえで品物を選んでくださいね!