押さえておきたい「お見舞いで使う英語のフレーズの数々」とは?
日本でも海外でも、病気やケガに対する「お見舞いの言葉」というのはあまり大差がありません。
「早く良くなってほしい」「あなたが居なくて寂しい」といった気持ちをストレートに伝えることが多いようです。いざという時に使えるフレーズを、いくつか覚えておきましょう!
最初に押さえる「お見舞いで使う基本的な英語のフレーズ」とは!
英語でのお見舞いの表現は、比較的短いものが多いです。あれこれと説明せず、要点だけをズバリ言うスタイルが一般的なためでしょう。
逆にそのフレーズだけを覚えておけば、あれこれと悩まなくても良い、ということでもありますね。
■「気分が良くなるといいですね」の英語フレーズとその使い方
身体の調子が悪いと、気分も塞ぎ込みがちですよね。そんな時に使えるのがこのフレーズです。
表現としては、「It is a good feel better.」や「You'll feel better soon.(すぐに良くなるよ)」などがあります。
また、「How are you feeling?(ご気分はいかがですか?/気分はどう?)」と尋ねるのも良いでしょう。
■「早く良くなって下さいね」の英語フレーズとその文例
これは「(自分が)~を希望します」という表現のことが多いフレーズです。
「I hope you'll get well soon.(すぐに良くなるよう願っています)」や「I wish you a quick recovery.(すぐに治癒する事を願います)」、くだけた表現では「Get well soon.」などがオススメです。
日本語と違い、英語の表現は「自分が」という主語で語られる事が多いもの。日本では主語は表現されないことが多いため、「I」で始まる文章は若干抵抗があるという方もいるかもしれませんね。
■ 「大事にして下さいね」の英語フレーズとその使い方
さまざまな言い回しがありますが、良く使われるのは「Take care!」でしょう。
take=持っている、care=注意する、となり、直訳すると「注意力をもって!」ということ。転じて(様々なことに)注意を払ってね、という意味になります。お見舞いの時は「病気やケガの治癒に注意を払ってね」といったところでしょうか。
お見舞いだけでなく、「気を付けてね」という軽い意味でも使われるフレーズです。
親しい友人や大事な家族に使える英語のフレーズとは?
親しくしている人ならば、お見舞いの言葉だけでなく何か一言、自分の気持ちを追加して伝えたいものですよね。
そんな時はこれからご紹介するフレーズを付け加えてみてはどうでしょうか。どれも慈愛に満ちた言葉なので、言われた方は嬉しい気持ちになりますよ。
■「傍にいるよ」の英語フレーズとその文例とは
シンプルな表現ですが、「I'm here for you(私はあなたのためにここにいるよ)」はいかがでしょうか。ほかにも「I'll be with you」や「Always stand by you」という表現もあります。
standは日本では「立つ」と習うことが多いので「?」となる方もいるかもしれません。standには「支持する(supportに近いニュアンス)」という意味が含まれます。
名曲「Stand By Me」は「私の側に立つ」ではなく「私を支持して(転じて、一人にしないでというニュアンスを含む)」という意味になるのです。
■「君を思っているよ」の英語フレーズとその使い方
こちらも、シンプルに「I'm always thinking of you.」という表現がしっくりくるでしょう。
使う場面によっては、お見舞いなどの激励だけでなく恋愛のにおいても有効です。thinkingを使うことで、常に考えているよ、というニュアンスも伝わりますね。
feelも「想う」という意味がありますが、thinkが「自分が考える(能動的)」という意味なのに対してfeelは「感じ取る(受動的)」という意味が含まれるので、ちょっとニュアンスが変わってしまいますからご注意を。
■「会えなくてとても寂しいよ」の英語フレーズとその使い方とは
恋愛の場面でもよく使われる「I miss you」という表現がピンとくる方は多いでしょう。
missには「恋しい」というニュアンスがあるのですが、友人や家族を含め自分が大切に思う相手に使うものです。家族や友人になら「会いたいなー♪」という気軽なニュアンスに、恋人なら「逢えなくて死んじゃいそう!」といった意味になったりします。
意味の範囲がとても広いので、使う場面を間違うとかなり険悪な空気を招くことにもなりかねないことを覚えておきましょう!
■「必要なものある?」の英語フレーズとその使い方とは
日本語の意味とは少し異なりますが、「Let me know if you need something.」や「Let me know if there's anything I can do.」という表現が良いでしょう。
Let me know~で「~の事を教えてね」となり、if~で「もし~なら」、you need somethingで「あなたが必要な何か」という訳になります。
somethingではなくanythingでも同じような意味だよね?と感じた方、それはある意味正解です。しかしsomethingは肯定的なこと、あるいはYesという返事を前提(期待)した文脈に使われるのに対して、anythingは否定的なこと、あるいはYesという返事の確信がない場合の文脈に使われるという違いがあります。
ですから、例文の場合、somethingは何かを頼まれることを想定した内容、anythingは頼まれることがあるかどうか分からない、あるいは「気持だけで十分だよ」と断られることを前提とした内容ということになります。
■「シッカリと直してね」の英語フレーズとその使い方
直してね、という意味を含む広義の言葉として、「take a rest(休息をとる)」というものがあります。要するに、「ゆっくり休んで完治してね」という感じですね。
同じような意味合いの言葉として「Take a break(休憩をとる)」や「Take it easy(気負わないで) 」「have a good rest(良い休息を)」などという表現もあります。
■「何かすることがある?」の英語フレーズとその文例
先ほどの「必要なものはある?」と似たような表現になりますが、「Can I help something to do(for you)?」という表現はいかがでしょうか。
何かすること=私があなたに手伝えること(あなたのためにできること)、という捉え方ですので、CanをCouldに変えるなどで伝わるニュアンスが変わります。
会社の同僚や取引先などのお見舞いに使える英語のフレーズとは?
ビジネスにおけるお見舞いは、やや改まった表現が好まれます。
自分だけの感覚ではなく、部署(チーム)など「複数の人の総意」というニュアンスで伝えることが必要な場合もあります。
ケース別に見てみましょう!
■ 「早い回復を願っています」の英語フレーズとその使い方
このフレーズは「〇〇と聞きました。」というフレーズとセットで使われることが多いです。
ちょっと長いですが、「I'm very sorry to hear that you have been ill. I wish you a full recovery.」で「御病気と聞き、心を痛めております。ご回復をお祈りしております。」という表現になります。
I'm very~の部分をWe'reに、I wish~の部分をAll of usにすれば「私たち」という意味になりますので部署などでお見舞いをする場合にも使えますね。
「I sincerely hope that you will be making a quick recovery.(心よりご回復をお祈り申し上げます。)」という表現もあります。
■「何かすることが有りましたら申し付け下さい」の英語フレーズとその文例とは
「必要なものある?」の項目でご紹介した内容とよく似ていますが、「If there is anything I can do for you, please let me know.」で「何かできることがありましたらお申し付けくださいませ」という意味になります。
取引先の方などから何か頼まれる可能性は低いので、ここではsomethingではなくanythingで伝えましょう。
■「全員、寂しく思っています」の英語フレーズとその使い方とは
寂しい、という意味のmissを用いて、「We miss not having you at work.」と伝えましょう。
We missで私たちは寂しく思っています、not having youであなたを持てない、すなわちあなたに会えないという意味になります。そしてat workが「仕事で」となりますので、「仕事であなたに会えないので私たちは寂しく感じていますよ」という表現になります。
■「全員が心配しています」の英語フレーズとその使い方
心配している、というworry about~を使って「Everyone’s worried about you.」と伝えてみましょう。
みんなが、あなたの事について心配に思っています。という意味で、目上の方にも使える表現ですね。「I hope you get better soon.(早く良くなりますように)」という表現も付け加えると更に良いかもしれません。
■「お大事に!」の英語フレーズとその文例
頭にPleaseを付けることで丁寧なニュアンスが出るので、「Please take care of yourself.」で「ご自愛ください」や「お体を大切に」という日本語に相当します。
「I hope you will take good care of yourself.(十分にご静養ください)」という表現も良いですね。
賢く使いたい「お見舞いの英語」に関するサイトの数々!
検索をするとさまざまな表現を紹介しているサイトに出会うことができます。日本語の微妙なニュアンスを伝えたいときなどに「これでいいの?」と思うことがあるのと同様に、英語の表現にも日本語と同じように1表現で幾つもの意味を持つものがあります。
その「微妙な」ところが大きな誤解を生んでしまうことも多いので、気にされる方もいらっしゃると思います。そんな時は細かい表現の違いを説明してくれるサイトを調べてみると良いですよ。
■お見舞いに関する「英単語」が豊富なサイトはココ!
文例を含め、ちょっとしたニュアンスの違いを比べながら確認できるのがこちらの「英トピ」。単語というよりも、覚えておきたい表現としての文章をたくさん見ることができます。
今回のお見舞いに関しても、「体調を気遣う」「病気や薬の状況を尋ねる」など項目が分かれているので、より目的に近い表現を探せるでしょう。
■お見舞いに関する「英語フレーズ」が豊富なサイトはココ!
オススメは「英語.例文.jp」です。こちらにはプライベート・ビジネスだけでなく様々なシーンに応じた例文がたくさん紹介されています。
表現にそれぞれ意味や例文が付いているので、どんな場合に使えばよいのか、その例文に対して何て答えればよいのかも掲載されています。
失敗を恐れず、間違えたら言い直せばいい
ご紹介したほかにも様々な表現がありますので、気に入った表現があったらぜひ使ってみてくださいね。
相手が英語を母国語とする人の場合、細かい表現のまちがいは寛容してもらえる事が多く、明らかにおかしい場合は相手が言い直してくれたり、教えてくれたりもします。
日本人だって、日本語を母国語として話さない人の文法や表現が間違っていたら、直してあげますよね。それと同じです。
どうしても心配なら、何度か言い直しているうちに真意は伝わるものですよ!ですからまずは「気持を伝え」ましょう!