カタクリの花言葉
カタクリの基本情報
英名 | adder's tounge, dog tooth violet, fawn lily, trout lily |
---|---|
学名 | Erythronium L. |
別名 | カタクリ |
科 | エリトロニウム(カタクリ)属 |
属 | ユリ科 |
季節 | 4~5月 |
花色 | 赤、桃、白、黄、クリーム |
カタクリの特徴は?
人が住む街では華やかに春の訪れを告げるサクラが話題となりますが、山里ではひっそりと花をつけるカタクリが山を訪れた人に春を告げます。
林や山の斜面などに静かに顔を出し、薄紫色の可憐な花をうつむき加減で咲かせる様子は、花言葉の「初恋」のようにまるで恥じらっているようです。切ない恋心を表すような姿にこの言葉はぴったりです。
カタクリは山や林などを好み、群生して静かに咲きます。草丈も非常に小さく、草むらにまぎれて踏みつけられてしまう事もあります。
最近では乱獲され天然のカタクリが減少してきています。花を守るため一部で立ち入りが禁止されている登山道などもあるほどです。人工的に栽培されカタクリを増やす保護活動もされています。
カタクリの名前の由来って??
カタクリの学名である「Erythronium(エリトロニウム)」はギリシャ語で赤という意味のerythrosに由来しています。
現在日本に生息しているカタクリは白に近い薄紫色やピンク色ですが、原産であるヨーロッパの種類の花色が赤かったためと言われています。
また「カタクリ」という名前の由来は諸説あり、傾いた籠状の花という意味の「カタカゴ」からきた説や、クリの子葉に似ているという説、元々は古代コバイモの名前であったものをカタクリが奪ってしまった説などがあります。
カタクリの魅力
カタクリの花を例え見たことがなくても、片栗粉という食材は知っている人がほとんどかと思います。片栗粉はその名の通りカタクリから作られました。カタクリの球根にはでんぷんがたくさん詰まっており、そこから作られたのが片栗粉です。
天ぷらやとろみづけなどで使われる大変身近な食材です。
ユリ科のカタクリは、ユリと同じ様に花を反り返らせて下を向く特徴的な咲き方をします。山里でひっそりと咲く様子から耐え忍んでいるように見えるため「寂しさに耐える」という花言葉もついています。にぎやかではなく静かな山の斜面などに咲くことから、山で出会った人が静かに耐え忍ぶ姿を見たのかもしれません。
しかしカタクリは可憐で可愛らしいことから「スプリングエフェメラル(春の妖精)」とも呼ばれています。これは1年のうち2か月しか姿を見せず、6月までには葉も枯れてしまい見えなくなってしまう事からです。まさに春だけに現れる妖精のような存在です。
今ではその数がどんどん減り、珍しい花になってしまいました。カタクリは生長がゆっくりのため群生させるのは時間がかかるとされています。妖精の姿をまた来年も見られるよう、保護活動が必要な花のひとつと言われます。
カタクリに関連する商品
カタクリを贈ろう
カタクリの静かに優しく咲く姿は実は日本人の好みなのかもしれません。
山野草に興味が無くても、花束にするような色の派手な花とは違って、小さく可愛らしいその姿はこちらからじっと見てしまうものです。そんなカタクリですが、球根植物で自宅でも咲かせることができます。
清楚で可憐な妖精の姿をぜひあなたの大切なひとへプレゼントしてみませんか。この可愛らしさをぜひ手元で楽しんでみてください。