シオンの花言葉
シオンの基本情報
英名 | Tartarian aster |
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学名 | Aster tataricus |
別名 | シオン(紫苑) |
科 | キク科 |
属 | シオン属 |
季節 | 9~10月 |
花色 | 紫 |
シオンの特徴は?
シオンは、漢字で「紫苑」と書き、野菊の一種の多年草です。華奢な茎を持ち、上品な花を咲かせるにも関わらず、その草丈は2m近くまで力強く成長します。
薄い楕円形の葉は、短い毛が生えていて、ザラザラしているのが特徴です。根元の葉は大きく、のびやかに成長する茎をしっかり支えています。すらりと伸びた茎の先に密集して咲く花は、落ち着いた淡い紫色で、野の花としてなんとも風情を感じさせます。
その主張しすぎない見た目は、昔から多くの人に親しまれ、『今昔物語』や『源氏物語』、『枕草子』などの小説に登場したり、数多くの歌で詠われたりしてきました。また、中秋の名月に供える風習もあります。
平安時代に中国から伝えられたシオンは、その根をせきやたんに効く漢方薬として利用されてきましたが、その後は観賞用として人々を楽しませています。現在は絶滅が危惧される植物のひとつで、とても貴重なものとなっています。
シオンはいつの誕生花?
9/20生まれの有名人
安室奈美恵
小田和正
シオンの名前の由来って??
「紫苑」という漢字は、花の色である「紫」と、花がたくさん密集して咲く様子から、茂みという意味をもつ「苑」が使われています。
花言葉「追憶」「君を忘れない」「遠方にある人を思う」は、『今昔物語』の母を亡くした兄弟の話が由来です。
仕事が忙しく、母の墓参りをしなくなった兄に対し、弟は毎日シオンを墓の前に供えたといいます。それを見ていた鬼が、弟に予知能力を授け、弟は幸せに暮らしたという物語です。そこに登場した鬼にちなんで、「オニノシコグサ」という別名が生まれたといわれています。
シオンの花が放射状に咲くことから、ギリシャ語で「星」という意味の「aster」を取り、属名が「アスター」になりました。また、種名には、「中央アジアのダッタン産」という意味の「tataricus」が付けられています。
シオンの魅力
古くから多くの人に親しまれてきたシオンは、はかなげに咲くものの、どこか堂々とした印象を人々に与えます。
開花期は9~10月と短いものの、秋の訪れとともに魅力的に咲き誇ることでしょう。意外にも茎がしっかりしていて倒れにくく、害虫や病気の心配はほとんどありません。そのため、環境さえ整えることができれば、手間もかからず育てやすい植物です。
飾らないその見た目は、控えめで上品な印象を与えつつ、美しく庭を彩ってくれます。
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シオンを贈ろう
優しい雰囲気を持つシオンは、どの世代の人にプレゼントしても喜ばれるでしょう。花言葉「君を忘れない」「遠方にある人を思う」より、遠くにいてなかなか会えない恋人への贈り物に最適です。普段の想いをシオンに乗せて、大切な人へプレゼントしてみてはいかがでしょうか。