喜寿のお祝いに心温まるプレゼントを♪
長寿祝いとは、別名賀寿(がじゅ)とも呼ばれ、古来より伝わる日本の伝統です。長生きしたことを祝福し、そして自分もその長寿にあやかれるようにとお祝いをします。今回紹介する喜寿もその一つ。この記事を参考に、ぜひ本人が喜ぶような心温まるプレゼントをしてくださいね。
喜寿とは?
数ある長寿祝いの中でも、名前といい、祝う年齢といい、とりわけおめでたい印象の強い喜寿。ではなぜ喜寿というのか、その由来などをくわしく調べてみました。
ただなんとなく祝うのと、意味を知ったうえで祝うのとでは、本人に対する気持ちが違ってくると思いますし、しっかりと喜寿について理解し、尊敬の念をもってお祝いしましょう♪
■数え年で77歳を迎えること!
喜寿の場合は、数え年77歳がお祝いする年齢となります。基本的に、長寿祝いは数え年でお祝いをすることが本来のマナーではあるのですが、近年では数え年を知っている人が少なくなったこともあり、満年齢の誕生日にお祝いすることがほとんどです。
簡単に言えば数え年とは、生まれた年を1歳として、正月を迎えるたびにひとつ年を重ねるという考え方で、誕生日は関係がありません。普段はほとんど使いませんが、神社などでよく見かける「厄年早見表」の年齢は、いまだに数え年で表記されています。
■七十七に見える!喜寿の由来は「喜」の草書体だった♪
それでは、なぜ77歳でのお祝いを喜寿と呼ぶのでしょうか?この由来については、漢字に詳しい方ならピンとくるかもしれません。実は、「喜」という字の草書体(早く文字を書くために、省略した字)が七十七と読めることから、喜寿と名付けられたとされています。
また、60歳で祝う還暦や、70歳の古稀は中国から伝わったとされていますが、喜寿に関しては日本で発祥したようです。
■喜寿のシンボルカラーは紫色
還暦のシンボルカラーが赤色というのは、赤いちゃんちゃんこを贈ることから一般に広く知られていますが、それぞれの長寿祝いにもお祝いの色が決まっており、喜寿では紫色がよく使われています。紫色のちゃんちゃんこを着ることが定番ですが、ちゃんちゃんこの代わりにベストを着ることもあるようです。
■77歳を祝う喜寿は縁起の良いお祝い!
喜寿は「喜ぶ」という字に加えて、お祝いをする年齢も「77歳」のラッキーセブンと非常に縁起の良い長寿祝いです。日本人は縁起の良いものをとても好んで大事にするので、喜寿祝いはちょっといいものを贈ったりするという人が多いようですよ。
たくさんある長寿のお祝いをサクッと紹介!
■まだまだ現役♪ 60歳の「還暦」
いまでこそ日本は平均寿命80歳の長寿大国ですが、実は1950年ごろまで、平均寿命は50歳~60歳でした。そのため昔は非常に長寿でおめでたいと盛大に祝われたのですが、寿命が大幅に伸びた現代では、60歳はまだまだ若くて元気に働いている方が多いですね。
由来としては、中国発祥なのですが、十干十二支(じっかんじゅうにし)と呼ばれる暦が60年で一回りすることから「還暦」と呼ばれるようになりました。また、赤いちゃんちゃんこを贈る風習があります。
■本格的な長寿のお祝い!70歳の「古希」
還暦祝いの10年後に祝われる「古稀」。70歳なので、仕事も現役を引退した方がほとんどということもあり、このあたりから長寿祝いとして現実味を帯びてくるころではないでしょうか。孫も生まれ、よりいっそう家族そろってのお祝いがにぎやかになることでしょう。
なかなか難しい漢字ですが、古稀の由来は、中国の唐時代の詩人・杜甫が「人生七十古来稀なり」と詠んだことだそうです。
■ラッキーセブンが縁起良し♪ 77歳の「喜寿」
70歳の古稀の次に迎えるのが、今回紹介している「喜寿」です。77歳という、いわゆるラッキーセブンの年齢と賀寿に「喜」という字がつくので、非常に縁起が良いとされています。
■傘の略字が八十に見える!80歳の「傘寿」
77歳の次は、3年後になります。数え年80歳で祝う傘寿(さんじゅ)という長寿祝いがあり、最近では、2016年に巨人の終身名誉監督である長嶋茂雄さんが傘寿を迎えたと話題になっていましたね。由来としては、傘の略字が縦書きで八十に見えるからだそうです。
■末広がりで道が開ける!88歳の「米寿」
傘寿の次は、88歳で祝う米寿(べいじゅ)です。ここから、男女ともに日本の平均寿命を超えるので、まさに「長寿祝い」と言えるでしょう。また、8という数字が末広がりといって、未来が明るいという意味で縁起が良い数字とされています。
米寿の由来としては、米の漢字をバラバラに分解すると八十八に見えるからだそうです。また、贈るちゃんちゃんこの色は金色・黄色となり、喜寿とは色が変わってくるようです。また、その名前にちなんでお米を贈る風習もあったそうです。
■特におめでたいとされる「喜寿」と「米寿」
長寿祝いは、このようにいくつかありますが、中でも、喜寿と米寿は特に縁起が良いと言われています。喜寿は77という数字が、米寿は88という数字がそれぞれラッキーセブンと末広がりなので良い印象を与えるからでしょうね。
お祝いが意外とたくさんあるので、毎回何をプレゼントしようかと悩むことも多いでしょうが、喜寿と米寿は少しふんぱつしてみるのもいいですね♪
喜寿のお祝いを盛り上げるための5つのポイント!
ラッキーセブンが揃って縁起の良い喜寿。ぜひとも本人を喜ばせてあげたいですよね。ここでは、お祝いを盛り上げるためのポイントをまとめました。参考にしてみてくださいね。
■お祝いの「のし」は蝶結び、表書きは「祝喜寿」が◎
品物を贈る以外に、お金を包む場合がありますが、ではご祝儀袋はどのようなものを選べばよいのでしょうか?結婚式など、一度きりのお祝いではのしは「結び切り」と呼ばれるものを選びます。しかし、出産祝いなど、何度繰り返しても良いものでは「蝶結び」になります。
長寿祝いは後者にあたるので、蝶結びにしましょう。また、表書きは「祝喜寿」など、祝のあとにその時の長寿祝いの名前をつけることが一般的です。ほかにも、「長寿御祝」などにしてもよいでしょう。
■シンボルカラーの紫色を取り入れた品をチョイス♪
あまりこだわる必要はありませんが、紫色の品物を選べば、きちんと喜寿について調べているんだな、と嬉しく思ってもらえるかもしれません。
紫色は、昔は位(くらい)の高い人の象徴であり、高貴な色とされてきました。かの有名な聖徳太子が定めた冠位十二階という制度においても、最高位の色だったのです。また、女性が身に着けると魅力的に見せてくれるとも言われています。
高齢の方は好む人が多いですが、プレゼントを選ぶ前に、念のために紫色が嫌いではないか確認しておいたほうが無難ですね。
■お祝いの平均予算は1~3万円!
それでは、喜寿のお祝いの予算はいくらぐらいなのでしょうか?おおまかですが、1万円から3万円ほどが相場のようです。ただし、本人の子供など、関係性が近い人ほど高く、孫や親せきなど関係性が遠くなると少し低い金額になるなど、本人との繋がりや贈る側の年齢などで大きく変わってきます。あくまで一つの目安として考えてくださいね。
■実用性の高いプレゼントが喜ばれる秘訣!
77歳ともなると、現役を引退してのんびりとしている人がほとんどでしょうし、あまり物を欲しがるという事はないかもしれません。しかし、日々どんどん技術が進歩しているので、何かしらの最新のものをあげると、喜んでくれることも十分あり得るでしょう。紫色にはこだわらず、実用性のあるものもプレゼントとしてオススメです。
他にも、定番ではありますが、財布や時計、靴やネクタイなども贈られたらきっと嬉しいと思いますよ♪少し変わったものならば、美顔器やお誕生日新聞なども人気があるようです。
■旅行や会食などの思い出のプレゼントも人気あり♪
喜寿を迎える人は、子育てがひと段落して、子供たちも自立している人がほとんどだと思います。たまに子供や孫の顔を見ることが、何よりも楽しみなことでしょう。
そこでおすすめしたいお祝いは、みんな集まっての旅行や会食。喜寿のあとにも、まだまだ長寿祝いはありますが、だんだんと高齢になるので、無理はきかなくなってくるでしょう。77歳であれば、比較的元気な人が多い年齢。一生の思い出作りをしてはいかがでしょうか?
喜寿とは人生に一度しかない格別な日♪
人生は一度きり、喜寿もたった一度きりです。しかも、こんなにもおめでたい名前の長寿祝いは他にはありません。名前の通り、忘れられないほど喜んでもらえるお祝いをしてあげましょう♪