おめでたい傘寿のお祝い♪
昔に比べて平均寿命が大きく伸びたいま、還暦祝いに比べると、80歳でお祝いする傘寿はまさに現代の長寿祝いとも言えるでしょう。80年という長い年月を生きてこられたことに敬意を込めて、贈り物などをして喜ばせてあげてくださいね。
傘寿とは?
傘寿のお祝いをする年齢はよく知られていますね。しかし、いつお祝いを行えばいいのでしょうか?また、なぜ傘寿というのでしょうか。ここでは、傘寿のお祝いをする際の時期や由来、贈り物の色についても調べてみましたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
■数え年で80歳を迎えるお祝い
傘寿とは、「さんじゅ」と読み、数え年で80歳を祝う行事です。数え年というのは、生まれた年を1歳として、お正月を迎えるたびにひとつ年をとっていくという考え方で、いまではあまり使われていません。
いつも皆さんが使っている、誕生日を迎えるたびに歳を重ねる数え方は「満年齢」といいます。なので、本来は満年齢で79歳になった年に傘寿のお祝いをするのですが、近年では数え年にこだわらず、満80歳の誕生日に行うことが増えているようです。あまり気にせず、傘寿を迎える方の希望される日にお祝いをしてあげましょう。
■傘寿の由来は「傘」の略字が関係していた!
80歳のお祝いをなぜ「傘寿」というのか、不思議に思ったことはありませんか?傘という漢字に、まったく80という数字とのつながりが感じられませんよね。実は、傘の略字が、縦に「八十」と書くことがその由来とされているそうです。
略字というのは、ほぼそのままの意味ではありますが、漢字を省略し簡単にしたもので、普段あまり目にすることはありません。
また、90歳を祝う行事に「卒寿」というものがありますが、こちらの由来も卒の略字が縦に「九十」と書くことだそうですよ。
■傘寿のカラーは紫
還暦のお祝いに赤い色の贈り物をするように、紫色が傘寿のお祝いの色とされています。また、贈り物としてはちゃんちゃんこや座布団が定番のようです。しかし、黄色や橙色という説もありますし、本人の好きな色や似合う色のプレゼントをあげてもいいですね。
■傘寿の後はちょっぴりマイナーな「盤寿」のお祝い♪
あまり知られていませんが、傘寿のあとには数え年で81歳を祝う「盤寿」というものがあります。これは一般的には半寿と言われているのですが、将棋界において、盤のマス目が9×9であることから、盤寿と呼ばれていたものが世間にも浸透したようです。傘寿の翌年ということもあり、省かれる場合が少なくないようです。
傘寿のお祝い金のあれこれ♪
傘寿のお祝いにどんな品物を贈れば喜んでもらえるのか、悩みどころですよね。そんな時に、好きなものを買ってもらおうとご祝儀を包むことがありますが、その場合いくら包めばいいのでしょうか?平均額を調べてみましたので、ひとつの目安にしてみてくださいね。
■お祝い金の平均相場は1~3万円!
金額は、お祝いを渡す側の年齢や本人との関係によって金額に幅があります。本人の子供であれば、およそ2、3万円。本人の孫であれば、1万円から3万円。親族なら5千円から1万円ほどのようです。
■水引は紅白で金銀の蝶結び♪
ご祝儀を渡してお祝いする場合、ご祝儀袋に水引と呼ばれる紙でできた飾りがつけられていますよね。これには主に2種類あり、目的によって使われる水引が変わってきます。
結婚式などの一度きりを願う場合には「結び切り」、また出産などの何度でも繰り返してもよいことには「蝶結び」のものを選びます。色は慶事ならば金銀や紅白、弔事ならば黒白や銀白です。傘寿のお祝いでは、「長寿祝い」のひとつとして何度繰り返してもおめでたいことから、蝶結びのものを選びましょう。
■「祝傘寿」や「傘寿御祝」の表書きが一般的
ご祝儀袋を選んだら、次に表書きを書きましょう。一般的には、長寿祝いの名称の前に「祝」をつけることが多く、傘寿のお祝いであれば「祝傘寿」となります。ほかにも、後ろに「御祝」をつけて「傘寿御祝」でも構いませんし、単に「御祝」のみでも大丈夫です。下段には贈る側の名前をフルネームで書いておきましょう。
傘寿のお祝いで気を付けたいこと!
傘寿のお祝いで物を贈る場合、避けたほうがよいとされるものを紹介します。近年では気にする人は少ないかもしれませんが、一般的なマナーとして知っておいて損はないですよ♪
■「櫛」や「お茶」の贈り物は避けて!
好んで集めているかもしれませんが、「櫛(くし)」や「お茶」はあまりおすすめできません。理由としては、櫛は「苦」「死」を連想させると言われ、また、お茶は葬式などの弔事によく使われることがあるためです。これらのものはできるだけ避けておくのが無難でしょう。しかし、本人がむしろ希望しているならば話は別ですね。
■「履物」の贈り物は要注意!
傘寿のお祝いの際に注意すべきプレゼントを紹介していますが、長寿祝いでは、「履物」も避けたほうがよいとされています。履物とは足で踏むものなので、敬意を表すべき相手に贈るには失礼ではないかとの見方ができるからです。人によっては気にする場合があるので気を付けましょう。
■お祝いの日取りはご本人の体調を1番に考えて♪
80歳といえばじゅうぶん高齢ですので、無理は禁物。傘寿のお祝いをとり行う人たちが自分本位で進めるのではなく、本人の体調を考慮し、しっかりと相談しながら日取りを決めることが、お祝いを良い思い出にするための大事なポイントですよ。
■ご本人の好みのものをプレゼントしよう!
長寿祝い全般に言えることですが、老いを感じさせるものはあまり喜ばれないでしょう。人気があるプレゼントは、実用性のあるものや、本人の趣味・嗜好に合わせたものなどです。
また、傘寿にちなんで傘を贈る人も多いようです。最近では、雨にぬれたら模様が浮き上がってくるものやデザインの凝ったものなど、様々な傘が売られていますので、変わったものをプレゼントすれば面白がってくれるかもしれませんね。
オススメのお祝い方を紹介!
ここでは、傘寿のお祝いを素晴らしい思い出にするためのオススメのお祝い方を紹介します。本人にとって80年に一度しかない大事な行事、必ず成功させましょう♪
■家族そろってのお祝いが1番♪
日本では、一人暮らしや夫婦のみで生活しているお年寄りが増えつつあります。そんな中で、家族が一堂に会する長寿祝いは絆を深める大切な行事。就職や結婚であまり会えなくなった子供や孫、傘寿のお祝いともなればひ孫もいることでしょう。 どんなプレゼントよりも、家族がそろってお祝いすることが、本人にとっての一番の贈り物ではないでしょうか。
■ご本人の大好物を皆で食べる食事会
まわりにいるご高齢の人を見てみると、食べることが何よりも楽しみという人がたくさんいらっしゃいませんか?長年の経験もあるでしょうが、料理上手な人も多く見受けられます。そして、家族と囲んで食べる料理はまた格別。傘寿のお祝いではぜひ、にぎやかな食事会を開いてあげましょう♪
■記念写真で楽しい瞬間を形に残そう!
長寿祝いはさまざまありますが、それぞれ大事な人生の節目。特に傘寿のお祝いともなれば、80歳を迎えることができて感慨深いことでしょう。家族の集合写真を撮って、今しかない瞬間を形に残しておきましょう。きっと、ご本人にも良い記念になりますよ♪
■家族旅行で思い出のプレゼント
傘寿のお祝いもかねて、家族で旅行に行くのも良い思い出作りになりますね。ただ、遠出は体力を消耗しますので、できるだけ近場を探すのが吉。また、電車よりも、車のほうが本人の負担も少なくてすむでしょう。交通手段だけでなく行先も本人と相談してから決定するようにしましょう。
傘寿のお祝いで感謝の想いを伝えよう!
還暦をはじめとし、数々ある賀寿のお祝いは、お年寄りを敬い感謝の心を伝える素晴らしい伝統です。お祝いされる本人も、大勢の家族や親せきに会うことができるので、きっと楽しみにされていることでしょう。ますますの長寿と健康を願って、素敵なお祝いをしてあげましょう。