知っていますか「快気祝は退院後のどのタイミングで贈ったらよいのか」を?
けがをしたときや病気になったとき、入院をすることもあります。入院している間にお見舞いに来てくれた方には、感謝の気持ちを伝えたいですね。
お見舞いに来てくれた方には、退院したらその報告をするのが礼儀です。これを快気祝いと呼びますが、快気祝いにも守るべきマナーがあります。
マナーといっても時期はどうなのか、のしはどのようにすればよいか、金額は?どのような商品を贈ればいいのか?疑問がたくさんですね。
そんな疑問に対して、今回は「時期」に着目して解説をしていきます。快気祝いをいつ贈ればよいか、これで大丈夫ですね。
押さえておきたい「贈る時期をはじめとする快気祝いのマナー」とは?
元気になったことの報告と感謝の気持ちを込めて贈る快気祝い。気になるのは、いつ贈れば良いのかですね。
時期だけでなくのしはどのように書けば良いのか、快気祝いはどのような品物が良いのかも悩みどころ。快気祝いの金額にも相場があります。
ここでは、快気祝いのマナーについて見てみましょう。
■退院してから何日ぐらいで「快気祝い」を贈るの?
退院後に贈る快気祝い。退院してどのくらいのタイミングで快気祝いをすれば良いのかが気になりますね。
ベストなタイミングを挙げるとすれば、1週間から2週間の間ぐらいが快気祝いに適しているといえます。でもこれは、あくまでも快気祝い全般を考えた時のだいたいの平均時期です。
というのも、退院した時の状況によって快気祝いが早くできそうだったり、逆に結構時間が必要な場合もあります。
退院して元気な場合、例えば軽いケガでの入院だったとすれば快気祝いをするのに1週間も2週間も待つ必要はありませんよね。その時は、早めに快気祝いを行っても大丈夫です。
逆に退院しても体調がすぐれない日が続いたり、全快まではまだまだ時間がかかりそうな時もあります。快気祝いをしなければという思いで体調を崩してしまっては、元も子もありません。その時は1ヶ月までだったら問題ありません。
あまりに快気祝いが遅くなると、心配した知人が病院にお見舞いに来てしまった、ということもあるので、快気祝いはとりあえずの報告という感じにもなります。
■快気祝いに使う「のし紙の種類と表書き」とは?
のしはどのようなものを用意すれば良いのでしょうか。水引きや表書きも気になりますね。
水引きですが、紅白の結び切りを使用します。入院は繰り返したくないものです。そのため、結び切りを使うということは、病気やケガが繰り返し起きないようにという意味があります。
紅白の結び切りは、一度きりのお祝いに使われることが多いのですが、繰り返さないという意味では同じです。
お礼の品が2つ以上ある場合でも、のしは1つでOKです。のしを2つ付けたりすると「病気が重なる」ということを連想してしまうため、こちらはNG。
表書きは「快気祝」が多く用いられます。名前は退院した方の苗字、またはフルネームで書き入れましょう。
■快気祝いにおすすめの品物とは?
快気祝いに限らず最近、はやっているのが「カタログギフト」。5,000円分のカタログギフトを贈れば、相手が5,000円分相当の商品をカタログギフトから選ぶというスタイルで、無難な贈り物として人気を集めています。
もちろん快気祝いの品物はカタログギフトだけではありません。カタログギフト以外だと、食品や洗剤、タオルなどがおすすめ。
この品物には共通点があります。それは、「使ったら(食べたら)無くなる」ということ。タオルはきれいにするという意味もありますね。
これは、病気やケガがきれいになくなることから連想されます。逆に、快気祝いで避けた方が良いものは、後に残る物です。
金券も失礼になる場合が。品物選びは、消耗品を中心に検討してみましょう。
■快気祝いの金額の目安とは?
相場としては、お見舞いでいただいた物の半分程度かそれよりも少ない程度の金額になります。
お見舞いでいただいた品の値段を調べたり、誰からいただいたのかを記録しておくと便利ではありますが、そこまで気を遣う必要がないという見方も。
相場はあくまでもだいたいの金額なので、相場にこだわりすぎる必要もありません。ただ、高価な贈り物は相手が気を遣ってしまうので避けましょう。
「のし紙の表書き」で変わる病院見舞いのお返しの意味とは?
快気祝いのマナーについては、大丈夫ですね。「快気祝いを贈る時期もわかった。品物も準備したから大丈夫。」と思っていても、最後の段階で止まってしまうこともあります。
そう、のしに何と書けば良いかが疑問ですね。「快気祝い」だけではいろいろな事情に対応できないのでは?と思ったあなた。勘(かん)が鋭いです。
実は快気祝いでの、のしの表書きには何通りか書き方があり、表書きのそれぞれに意味や使いたい場面が違うもの。
快気祝いで使うのしの表書きについていくつか解説しますので、状況にあった表書きを選んでください。
■「快気祝」と書く場合の意味とは
退院してすっかり元気なった、つまり全快した時は「快気祝」を使いましょう。「快気祝」には退院して元気になりました、という意味が込められています。
快気祝いの表書きでは、「快気祝」にするか「快気内祝」にするか悩む方が多いです。次に「快気内祝」について見てみましょう。
■「快気内祝」と書く時はどんな時
「快気内祝」と書くときは、全快とまではいえないものの退院はできた、という時に使いましょう。快気内祝いとは、そもそも身内だけで行う退院のささやかなお祝いのことを指し、この場合は表書きを「快気内祝」とすることが一般的。
「快気祝」と書けるほどまだ体調が良くない、という時は「快気内祝」を用いると良いですよ。
■「全快祝」と書く場合の意味とは
「全快祝」は意味合いとしては「快気祝」に近いものがあります。読んで字のごとく全快と書くのですから、「完全に治ったんだな」と相手に伝えることができます。
しかし、使用頻度(ひんど)としては「快気祝」ほど使われているわけではなく、「全快祝」と書く方は少ないようです。
意味としては「快気祝」も「全快祝」も大差はないので、贈る側の好みでわかれるところでもあります。
■「御見舞御礼」と書く時はどんな時
退院はしたけれどまだまだ治療が必要な場合や、お見舞いに来ていただいたけれども本人が亡くなられてしまった場合はどのように書けば良いのでしょうか。そのような時は、「御見舞御礼」と書きましょう。
これは、退院を1つの区切りとして考えている場合に適しています。全快している場合には適さないので、その時は「快気祝」などを用います。
本人が亡くなられた場合に「御見舞御礼」と書く場合は、のしではなく無地の短冊を使います。
■「退院内祝」と書く場合はどんな時
退院はできたけれど、まだ治療が続く場合は「退院内祝」を用いましょう。意味合いとしては「御見舞御礼」や「快気内祝」とあまり変わりないため、使われる頻度としてはそれほど多くはありません。
ただ、「御見舞御礼」は亡くなった場合にも使われるので、「退院内祝」を使いたいという方もいらっしゃいます。
退院できた喜びをわかち合いたい!
快気祝いは、退院の報告です。退院ができたということは喜ばしいこと。でも、退院後の状況によって表書きや、快気祝いの時期も変わってきますね。
お見舞に来てくれた方に感謝の気持ちを伝えるという点は共通する事なので、マナーを守った快気祝いで感謝の気持ちを伝えましょう。