喪中の人にお歳暮って贈っていいの！？マナーと贈るべき商品20選

親しい方、お世話になった方から喪中のハガキが届いて、ふと「あれ、喪中の時って、お歳暮を贈って良いんだっけ…？」と不安になってしまった方、案外多いですよね。

でも大丈夫。実は相手が喪中でもお歳暮は贈って良いんです。何故お歳暮を贈っても大丈夫なのかというと、お歳暮は年賀状のように「お祝い」の意味を持たないからです。

お歳暮はあくまでその年の感謝を相手に伝えるもの。喪中であっても、その方にお世話になったのであれば、お歳暮を贈るのが礼儀です。

喪中の方にお歳暮を贈る時期は、通常のお歳暮の時期と同じです。つまり、12月13日〜20日までの間に届くようにするのが一般的。最近はやや早めに贈る傾向があるので、12月上旬に届くように手配しても問題ありません。

ただし、喪中の方に関しては、ちょっとだけ配慮が必要です。12月13日〜20日の期間内がまだ四十九日にあたるようなら、避けたほうが良いでしょう。これを避けると、年末までにお歳暮を贈ることができない…という場合は、年明けに「寒中見舞い」として贈るのがおすすめです。

通常なら、お歳暮を贈る際は紅白の水引をかけますが、贈る相手が喪中の場合はこれはNGです。表書きは白無地の奉書紙か無地の短冊を使いましょう。これに「お歳暮」と記して贈ります。

紅白の水引は慶事の際に使われるものですので、喪中の方に贈ると失礼にあたります。注意したいですね。

では、ここから喪中の方への贈りたいお歳暮ベスト20をご紹介していきます。ほぼ通常のお歳暮と同様のラインナップではありますが、「御霊前にお供えください」などのメッセージをしたためるだけで、相手の心に響く贈り物になります。是非、あなたなりの心遣いを添えて贈ってみてください。

喪中の方はご親族を亡くされ、辛い悲しみの中にいるかもしれません。誰かを失った悲しみを癒すには長い時間が必要です。

でも実は、「チョコレート」には人を幸せにする脳内物質の分泌を促す成分があるんです。喪中の方に贈れば、少しでも悲しみが和らぐかもしれませんね。甘くとろけるチョコレートであなたの優しい気持ちをそっと伝えてあげてください。

人は家族を失った時、どうしようもない喪失感に見舞われるものです。特に雑事があるわけではなくても、心が疲れてしまいます。

そんな時、アナタが「コーヒーギフト」を贈れば、疲れた心をホッと癒してあげることができるかもしれません。相手が友人なら、「落ち着いたら、またお茶しようね」などのメッセージを添えてあげるとさらに良いですね。

喪中とは言え、お子様がいらっしゃるご家庭には、お菓子が必要です。「焼き菓子セット」なら届いた瞬間にお子様たちからの歓声があがっちゃいますよ。

焼き菓子は日持ちもするので、年末年始の来客時にも使えて大変喜ばれます。御霊前にお供えするのにもぴったりの商品です。

喪中であっても、毎日の生活は続きます。生活必需品なら、贈っても負担になることはないでしょう。特に洗剤など毎日つかうものを贈れば、消費期限なども気にすることもなく、相手のペースに合わせて使い切ることができるはずです。「お困りのことがあれば、いつでもご連絡ください」など、一言添えれば相手に気持ちが伝わりますよ。

近親者を亡くした方にとって、冬は辛いもの。寒さが厳しくなるごとに、失った方を思い出して寂しくなってしまうのです。

そんな寂しさを少しでも和らげてあげたいと思うなら、あったかい「鍋セット」を贈りましょう。滋養たっぷりの鍋を食べれば、心も体も元気を取り戻せるはずです。

昔は「梅干しには痛み止めの効果がある」なんて言われて、頭痛の時にはこめかみにつぶした梅干しを貼ったりもしたんだとか。

今ではこのような民間療法は行われなくなったものの、梅干しの香りには痛みを和らげる効果があることが科学的に実証されています。喪中で落ち込んでいる方の心の痛みにも効いてくれると嬉しいですね。

親族を失うと、喪失感から心と体の健康を害してしまうことも多いもの。お歳暮を贈りたい方が、落ち込んでいる様子なら、「ジュース」の詰め合わせを贈ってみてはいかがでしょうか。

ビタミンたっぷりのジュースなら手軽に栄養も補給できますし、飲みやすさも抜群。糖分をとれば、心の傷も徐々に修復されるはずです。

新年を迎えるにあたって、清々しい気持ちを味わって欲しいなら、「タオル」を贈るのも良いでしょう。まっさらなタオルに触れれば、喪中で落ち込んでいた気持ちも少しは晴れるかもしれません。

色は白やブルーなど、清々しい色のものを選ぶのがオススメ。あまり華やかな色合いのものは、喪中の方の精神的な負担となる可能性があるので避けましょう。ごく淡い色合いなら良いかもしれません。

最近では「年越しそば」では飽き足らず、「年明けうどん」なんていうものまで登場している模様。年末年始に麺類は必須だと言えそうです。乾麺なら、師走の忙しい時期にも、お正月明けにも気軽に食べられるから、とっても重宝しますよ。日持ちするのが嬉しいですね。

お酒が好き、特にワインが好きな方へのお歳暮なら、ワインを贈るのが良いでしょう。喪中だから、と酒類を控える必要はありません。亡くなった方もお酒好きだったなら、「御霊前にお供えください」と一筆添えれると良いでしょう。故人を偲び、追悼の意味をこめた特別なワインを贈りましょう。

お歳暮の定番といえば「新巻鮭」です。なんとなくおめでたい感じがする商品ではありますが、新巻鮭は年神様への進物という意味合いがありますので、贈っても支障はありません。むしろ、ご家族の方には美味しい鮭の切り身を食べていただき、辛く悲しい喪の期間を乗り越えて欲しいですね。

家族を失った深い悲しみの底から心の健康を回復させるのは難しいことですが、少しずつでも元気を取り戻して欲しいなら、美味しいお肉を贈って喜ばせてあげましょう。

特に牛肉には、健康に良い成分がいっぱいで滋養を蓄えるのにもぴったり。お歳暮ならすき焼き用のお肉も良いですね。たくさん食べて元気を出してください、というメッセージを込めて贈ってみてください。

喪中とは言え、年末年始の忙しさというのは誰にでも等しく訪れるもの。そんな折、ついつい食べるのを忘れたり、動き回りすぎたりして体調を悪くすることも多いですよね。

ビタミン豊富な「果物」をお歳暮として贈っておけば、大切な方の体調の維持に効果を発揮してくれるかもしれません。フレッシュな甘さは疲れやストレスも軽減してくれるはずです。

亡くなってからまだ日が浅いご家族へお歳暮を贈る場合、「お線香」もオススメです。「お線香」は消耗品ですので、たくさんあっても困ることはありません。追悼の意味をこめて、良い香りの「お線香」を贈れば、ご家族の気持ちを少し和らげることができるかもしれません。遠方に住んでいて、なかなか弔問に行けない場合などにもぴったりのギフトです。

昔から、「数の子」はお歳暮の定番商品でした。年神さまへの供物として、ちょうど良い商品だからです。海産物ですが、塩漬けのためある程度日持ちもしますし、華やかさもあるので、年末年始を迎えるのにぴったり。コリコリとした歯ごたえが好きだという人も多いですよね。喪中で食欲が落ちてしまった時にも、数の子があればご飯がすすむかもしれません。

ゼリーというと、お中元の定番商品のような気がしますが、お歳暮に贈るのもオススメです。最近は暖房も暖かいので、部屋の中にいると冷たいデザートが食べたくなりますよね。近親者を亡くし、食欲がなくなった時にもゼリーがあれば、ツルンとした口当たりでさっぱり食べられるかもしれません。高齢の方にも好まれる贈答品です。

特に決められているという訳ではありませんが、喪中の際にあまりに豪華な贈り物をするのは贈る側としても気が引けるもの。「これは贈っても良いのかしら…」なんて悩むくらいなら、誰もが喜ぶ無難な贈り物をしておくのも良いでしょう。調味料セットのような日用品なら、特に問題なく贈ることができるのでオススメです。

喪中といえども、海産物が大好きな人には「カニ」を贈ってあげましょう。この季節にしか食べられないものを逃してしまうのは悲しいですからね。身がぎっしり詰まった「カニ」を食べれば、喪中で沈んでいた心も少しは晴れるかもしれません。年神さまへの進物としても最適ですよ。

年末年始はなにかと人の出入りが多いもの。お酒を飲む機会が増えるのも必然です。それを見越すなら「ビールの詰め合わせ」を贈っておくのも良いでしょう。長期保存できる商品なので、相手のペースで消費できますし、御霊前にお供えしていただくのにも最適です。

お歳暮のド定番商品ではありますが、相手が喪中だからこそ、通年通りのものを贈るのがおすすめです。気をつかいすぎて別のものを贈ると、かえって相手の気持ちを落ち込ませることにもなります。「いつもどおり」が一番の心遣いです。ハムなら日持ちもしますから、相手の都合にあわせて食すことができますよ。

喪中の方へのお歳暮は郵送でも構いませんが、時間がとれるなら弔問して渡したいですね。お線香をあげつつ、「御霊前へ」と言って贈り物を渡せばあなたの真心がより強く伝わります。遠方に住んでいたり、忙しいなどで弔問できない場合は、その旨一筆したためてお歳暮と一緒に贈りましょう。