ホワイトデーの始まりはいつ?
2月のバレンタインデーは有名で、チョコをあげるという習慣はすっかりおなじみになっていますね。ホワイトデーはバレンタインデーの後にありますが、バレンタインデーと同じくらいの盛り上がりを見せます。
このホワイトデーですが、いつからがホワイトデーなのかがわからなかったりなど、バレンタインデーと比べると認知度が少し低め、という習慣でもあります。
今回は、ホワイトデーの日にちや歴史などを紐解いていきます。ホワイトデーの最近の流行も紹介するので、ホワイトデーについて詳しく知りたいという方は、要チェックです。
そもそもホワイトデーって何?
ホワイトデーの話になると、バレンタインデーのお返しやいつから準備し始めれば良いのかが気になりますが、その前にホワイトデーの歴史や日にちを見てみましょう。
ホワイトデーの意外な事実を、発見できるかもしれません。
■ホワイトデーの日にちは?
ホワイトデーは、3月14日。土日祝日も関係なく、毎年3月14日がホワイトデーです。
ホワイトデーが近づくと、お店のお菓子売り場は大賑(おおにぎ)わい。ホワイトデーは、バレンタインデーと並ぶくらいの白熱(はくねつ)ぶりです
■歴史に見るホワイトデーの由来
ホワイトデーは、バレンタインと関係があります。バレンタイン司教の殉教(じゅんきょう)から1ヶ月後に、ある男女が永遠の愛を誓い合ったことが、ホワイトデーのきっかけです。
バレンタインデーの、後日談(ごじつだん)なのですね。
■ホワイトデーの別名は?
ホワイトデーは海外では何と呼ばれているのでしょうか?
ヨーロッパでは、「フラワーデー」「クッキーデー」「マシュマロデー」などと呼ばれています。「ホワイトデー」は欧米っぽい呼び名のような感じもしますが、これは日本での呼び方なんです。
ホワイトデーの始まりにまつわる説を検証!
ホワイトデーの始まりをご存知でしょうか?「ホワイトデー」は英語っぽくて、いかにもアメリカやヨーロッパから日本に伝わってきたという感じがしますね。
でもホワイトデーの始まりはアメリカでもヨーロッパでもありません。ここではホワイトデーの発祥の地はどこなのか、ホワイトデーがなぜ始まったのかを見てみましょう。
■実は日本?ホワイトデーの始まった国
ホワイトデーは、バレンタインのお返しの日です。ホワイトデーは日本での呼び名、という紹介で「ん?」と思われた方もいるでしょう。
なんとホワイトデーは、日本特有の文化です。例えば、海外に行って「ホワイトデーが近いですね」と言っても現地の人は「ホワイトデーって何?」という感じになってしまいます。
■3説あり!ホワイトデーの始まり
ホワイトデーは諸説(しょせつ)ありますが、ここでは有力な3つの説を紹介します。
ちなみにホワイトデーの「ホワイト」は、「純潔(じゅんけつ)」を意味しています。若い人の純愛をイメージさせますね。
元祖はマシュマロ?「石村萬盛堂」説
石村萬盛堂(いしむらまんせいどう)は昔ながらのお菓子屋です。石村萬盛堂の社長が、バレンタインデーのお返しにマシュマロを渡したらどうか、という内容の文章が雑誌に掲載されているのを見て、行動に移(うつ)します。
チョコをくるんだマシュマロを販売し「マシュマロデー」を誕生させましたが、3月14日というのは石村萬盛堂の閑散期(かんさんき)。売り上げが落ち込む時期にマシュマロデーを設定したのは、百貨店のアドバイスがありました。
その後は、ほかの業界もこのキャンペーンに参入し、マシュマロデーを「ホワイトデー」に名称変更するまでになりました。
キャンディーを贈る日!「全飴協」説
全国飴菓子工業協同組合、「全飴協」がキャンディを贈る日としてホワイトデーを作ったという説も有力。1980年からは、イベントやキャンペーンにも力を入れ、その後の市場規模はどんどん拡大。
今となっては、700億円(2014年)を上回るほどになっています。
「お返し」の元祖?メルシーバレンタイン説
メルシーは、フランス語で「ありがとう」の意味、メルシーバレンタインは、バレンタインのお返しということですね。
この「お返しの日」を作ろうと菓子業界も動き出しました。なかでも不二家は「リターン・バレンタイン」と名称をつけ、お菓子でお返しをするという宣伝に力を入れます。
マシュマロの製造を行っている「エイワ」との協力もあり、3月14日にマシュマロを売るキャンペーンも開始しました。
■ホワイト以外も?海外のホワイトデー事情
日本発の「ホワイトデー」ですが、海外では似たような習慣はあるのでしょうか?海外のホワイトデー事情を見てみましょう。
欧米では
欧米では、バレンタインデーのお返しという習慣はありません。
「バレンタインデーだけだったら、男性は何もできないの?」となってしまいそうですが、バレンタインデーは男女関係なく、「愛の告白の日」というロマンティックな日でもあります。
イタリアの「ミモザの日」
イタリアの3月8日は「ミモザの日」。この日は、男性が女性にプレゼントを贈ります。ホワイトデーに似た感じですが、この日は女性なら年齢関係なくミモザの花をもらえます。
ミモザは、黄色がまぶしい春の訪れを知らせてくれる花。ヨーロッパでは黄色は春の象徴でもあります。
中国の「白色情人節」
中国ではホワイトデーを「白色情人節」と呼んでいます。「白色」とホワイトデーと関係がありそうな呼び名ですが、これは日本の影響を受けたから。
日本と違うのは、バレンタインデー・ホワイトデーともに男性が女性にプレゼントをするという点です。
ちなみに台湾でもホワイトデーの習慣が、若い世代で広まりつつあります。
韓国の4月14日は「ブラックデー」
韓国にはホワイトデーが存在します。キャンディーを贈る男性が多いのですが、本命には別の贈り物が。花やぬいぐるみを贈られたら、それは本命を意味しています。
4月14日にはなんと、「ブラックデー」があります。これは、2月14日と3月14日の両方で何ももらえなかった人が集まるイベント。黒い服を着て黒いもの(コーヒーなど)を飲んだり食べたりする日です。
最近のホワイトデー トレンドをチェック
ホワイトデーの始まりは日本、ということに意外に思った方も多いのでは?ホワイトデーは日本の発展と一緒で、その時代での「はやり」にも変化があります。
最近のホワイトデー事情はどうなっているのでしょうか?ホワイトデーのトレンドをチェックして、相手に喜ばれるホワイトデーにしたいですね。
■3倍返し?実は同額以上でOK
日本経済が右肩上がりだったバブル期。その頃は「3倍返し」という言葉もあったほどです。
ですが、それは昔の話。今は同額以上で問題なく、だいたい1.5倍から2倍くらいまでが目安になります。
■お返しは「お菓子」が人気!
ホワイトデーは、本命・義理を問わず、なんといってもお菓子が人気。ホワイトデーならマシュマロやキャンディー、というイメージを持っている方もいらっしゃいますが、マカロンやチョコなどでもOK。
ただ、お菓子には隠された意味も。キャンディーは「付き合ってください」、マカロンは「あなたは特別」などなど。
マシュマロは「あなたが嫌いです」だったり、クッキーは「良いお友達で」など、意味を考えたら贈っていいものかどうか悩んでしまいそうなものまであります。
適当に意味がつけられたわけでなく、例えばクッキーの場合は「サクッと軽い関係で」というイメージからきているとか。
こだわりたいならば、意味を知ってから贈るものを決めるという方法も。
■サプライズも!本命彼女へのお返しは?
アクセサリーが人気ですが、好みがわかれるところ。「どんなものが良いんだろう」とお悩みの方は、一緒に買いに行くという方法もありです!
本命の彼女へのお返しは、どのようなものを贈るかということも大事ですが、どんなシーンで渡すかもチェックポイント。例えば、レストランでのディナーの後にプレゼントを渡すなど、ちょっとした工夫でプレゼント以上にうれしくなっちゃうかも。
ディナーのデザートのときにプレゼントが届いたら・・・これはお店の人と相談する必要もありますが、素敵なホワイトデーになりそうですね。
ホワイトデーを楽しもう♪
ホワイトデーは、バレンタインデーとは少し違い、日本発祥(はっしょう)でトレンドも変化しながら今に至っていることがわかりましたね。
バレンタインデーと同じく、本命でも義理でも気持ちを込めるということが大切。この日を楽しみにしている方も多く、その期待にもぜひ応(こた)えたいですね