お祝いに欠かせない祝い酒♪
うれしいとき、おめでたいときに欠かせないのが祝い酒。家族や気の合う仲間との会話は、お酒が入ることでさらに楽しいムードをアップします。
このときに飲まれるお酒の主役は日本酒です。ビールやワインでも良いかもしれませんが、日本酒の方が宴の雰囲気にマッチングします。
祝い酒は古くから日本の伝統を重んじたお酒。そこではやはり、日本ならではのお酒が好まれるのですね。
祝い酒とは?
祝い酒といっても、お祝い事に飲むお酒はすべて祝い酒でしょうか?祝い酒かどうかはそのお酒をどのようなときに飲むかが関係してきます。
祝い酒の基礎知識について見ていきましょう。
■めでたい席で飲まれるお酒!
祝い酒といえばやはり日本酒ですね。お祝いの席で日本酒というのは相性バッチリです。
でも、祝い酒でビールやワインを飲んではいけないということではありません。例えば温泉旅館での家族旅行を想像すると、ビールでも日本酒でも良い感じがします。
祝い酒のルーツを知れば、「温泉旅館ではビール」派の方も日本酒が飲みたくなること請負(うけおい)です。
■祝い酒の由来は「神様に献上したお酒」
神事に欠かせなかったのがお酒ですが、そのときのお酒はどのようなものだったのでしょうか?
日本では古くからお酒造りが盛んですが、お酒の種類はもちろん日本酒。日本らしいお祝いごとには日本らしいお酒が飲みたいですね。
■日本酒の起源は奈良時代という説も!
日本酒の起源は諸説ありますが、奈良時代にはかなり広まっていたという見方が強いです。お酒は儀式には欠かせないものですね。
お祝いには日本酒という風習はここから始まったといえます。
あなたは知っている?代表的な祝い酒はこちら!
祝い酒といってもお祝いは人によって様々。誕生日もお祝いごとですし、還暦を迎えた両親のお祝いにも祝い酒が登場します。
その中でも、日本人の心の支えになっている祝い酒があります。昔から伝わる伝統行事で飲む祝い酒も多いですね。そんな日本の伝統行事で飲まれる祝い酒について見ていきましょう。
■神社や神棚にお供えした「御神酒」
御神酒(おみき)は神様にお供えをしたお酒。お正月にいただくことが多いです。その他にも結婚式や七五三でも御神酒をいただくことがあります。
神様にお供えをすることで、霊力が宿っているとされています。その力を取り込むことで安全や健康を祈願するという、ありがたいお酒です。
■家内安全と健康長寿を願う「お屠蘇」
お屠蘇とかいて「おとそ」と読みます。正月に飲む縁起が良いお酒ですが、正月に飲むなら「御神酒」と同じでは?と思われる方も。同じ正月に飲むお酒でも、その中身は全くといってよいほど違います。
お屠蘇は屠蘇散(とそさん)という薬草を組み合わせたものを日本酒に浸して作ります。また、お屠蘇は屠蘇器(とそき)で飲みます。盃は3種類とされ、元日の朝に年少者から年長者の順番でいただきます。
1年間の邪気を払うとされていますが、屠蘇散は胃を良くする効果も。
■年末年始やお祭りに飲む「甘酒」
甘酒も縁起の良いお酒。奈良時代から飲まれきました。また、日本でも地域によってその作り方が異なります。
最近では熱中症対策として、夏にも良く飲まれるようになりました。甘酒には水分や塩分、糖分が入っており汗で体から抜けるミネラルを補う効果も。
「飲む点滴」の所以(ゆえん)はそこからきています。
■ひな祭りに飲む「白酒」
白酒(しろざけ)は、ひな祭りで出されるお酒。甘酒にも似ていますが、こちらは甘酒と比べるとアルコールがかなり効いている(9%)お酒で、分類ではリキュールになります。
ひな祭りで白酒を飲むという風習は江戸時代がスタート。豊島屋酒店の白酒は江戸では有名でしたが、そのお酒は夢でお雛様が教えてくれたとされています。
お祝いの席に最適♪めでたい銘柄の祝い酒10選を紹介♪
「来週、お祝いごとがある。日程も決めた、招待もした、でも何かが足りない・・・」そう、肝心(かんじん)の日本酒をまだ決めていなかった!なんてことも。
でも、ご安心ください。お祝いごとにおすすめしたい日本酒を10本、ご用意いたしました。それでは1つ1つ見ていきましょう。
■成功や幸福を願って門出に飲みたい「天の戸」
天の戸 純米大吟醸45 1,800ml
3,089円(2017/2/8時点)
気軽に大吟醸を飲んでほしい、そんな思いから誕生したお酒がこちら。秋田県醸造試験所で開発された酒米を使用し秋田酵母で醸(かも)したお酒で、スキっとした辛口になっています。
冷やして飲むのがおすすめ。刺身や天ぷらとも相性バッチリです。
■名前からして運気がアップしそうな「開運」
贈って喜ばれる開運のミニ菰樽 1,800ml
4,860円(2017/2/8時点)
こちらはミニ樽(みにだる)ですが、縁起が良い「開運」のミニ樽は贈り物にピッタリ。ガラス製の容器にお酒を詰めたため鏡開きはできませんが、飲み終えた後も神棚に飾ることができます。
■喜びごとが末永く続くという願いがこめられた「喜久泉」
青森県 西田酒造店 喜久泉 大吟醸 720ml
3,190円(2017/2/8時点)
喜久泉(きくいずみ)は、西田酒造店の第一銘柄。西田酒造店といえば「田酒」が有名ですが、喜久泉も田酒と同じく手造りで香り良いお酒です。
濃厚ながらキレのある味が特徴。
■楽し気な名前がお祝いの席にぴったりの「喜久酔」
青島酒造 喜久酔(きくよい) 特別本醸造 1,800ml
2,160円(2017/2/8時点)
喜久酔(きくよい)は、青島酒造のお酒。産地は静岡県ですが、クール便を使用しないというこだわりぶり。
火入(ひいれ)酒でもあります。
■松の木は長寿のシンボル!長寿祝いに最適な「松の寿」
栃木・松井酒造店【松の寿】純米吟醸 五百万石 しぼりたて 1,800ml
3,240円(2017/2/8時点)
洗練された味が特徴の純米吟醸酒。さわやかな酸味で、メロンの香りが広がります。渋みもほど良い具合に効いていて、味を引き締めてくれます。
■福の方から近付いてきてくれそうな「来福」
茨城県 来福酒造 来福【らいふく】純米吟醸生原酒 愛山 1,800ml
3,850円(2017/2/8時点)
茨城県で初めて花酵母を使ったのが来福酒造。その気持ちは「名だたる酒蔵と競い合いたい」というところからきています。
幻の酒米といわれている愛山を使用していますが、それでも安い価格が自慢。その秘密は、契約栽培をしているから。
酸味は少なめで、甘みが効いている味をご堪能(たんのう)ください。
■お祝いに満ち溢れた人生を送りたい方には「満寿泉」
満寿泉 純米吟醸 1,800ml
2,998円(2017/2/8時点)
冷やでもぬる燗(かん)でも楽しめる日本酒。焼き鳥との相性が良いフルーティな味が特徴です。
■心が満ち足りた時に飲みたい「豊盃」
豊盃 つるし酒 大吟醸 720ml
9,890円(2017/2/9時点)
豊盃のなかでも最高峰といわれるのがこちらの「つるし酒」。
山田錦をふんだんに使用した大吟醸酒で、格別な豊盃を飲みたい方はぜひ「つるし酒」を。
■美しく立派な男子にという意味の「美丈夫」
美丈夫 舞 純米大吟醸 しずく媛 1,800ml
4,360円(2017/2/8時点)
食中酒にピッタリなお酒。じわじわとくる甘みと柑橘(かんきつ)を思わせる酸味が特徴で、旨味も効いています。
■広がる喜びを噛みしめたい時には「廣喜」
特別純米 廣喜 丹頂正宗 超辛口720ml 廣田酒造店
1,260円(2017/2/8時点)
廣田酒造店は岩手県の酒蔵。明治から続いている酒造店で、南部杜氏発祥の里として有名な紫波町にあります。
廣喜は辛口で、はっきりしたキレの良い味が特徴のお酒です。
美味しい祝い酒がお祝いをさらに盛り上げる!
祝い酒と一口にいってもその世界は実に奥深いものです。でも、そんなに肩肘(かたひじ)を張らなくても、お祝いのときに飲むお酒はすべて祝い酒といっても過言ではありません。
喜びを分かち合いたいあの人と飲むお酒は、格別な味に。そんなときは「いつもの日本酒」ではなく「今日だけの特別な日本酒」を飲みたいですね!