結婚は人生最大のイベント♪
めでたく結婚が決まったおふたり、またはそのご友人たちへ、心からおめでとうございます。それまで別の人生を歩んできた者同士が恋に落ち、同じ時間を過ごすなかで「生涯を共に暮らす」ことをお互いに決意するというのは、考えてみるととても大きな決断です。”結婚”は、それくらい人生最大とも言えるイベントなのです。
ただ、当人同士が結婚を決めたとしても、実際に入籍し結婚生活を始めるまでには様々な段取りが必要です。今回は、結婚を決めたばかりのおふたりや、そのふたりをお祝いしたいご友人たちに役立つ結婚基礎知識やマナーをご紹介します。
結婚とは?
カップルたちのなかには、”結婚”を最終目標やゴールのように捉えてしまうひともいます。しかし、実際には結婚は、新たな人生のスタートでしかありません。まずは結婚をすることにどんな意味があるのかを改めて考えてみましょう。
■愛する二人が夫婦となり生活を共にすること!
結婚すると、基本的には夫婦ふたりの生活が始まります。それまで実家で暮らしていたり、一人暮らしをしていたり、別々の生活を過ごしていたふたりが”家族”としてのスタートをきるのです。お互いの習慣や好みの違いを感じながら、少しずつ擦り合わせたりして、夫婦としての絆・つながりを強めていきます。
■楽しいこと悲しいことを一番身近に共有できる関係♪
結婚生活を始めると、帰ってくる家に“夫・妻がいる”ことに大きな安心感を感じるひとも多いようです。その日にあった出来事、嬉しかったこと、悲しかったことなど、話を聞いてくれたり感情を共有してくれる存在はとても大きなもの。長い結婚生活のなかで、夫婦ふたりで困難に直面することもあるでしょう。そんな紆余曲折を一緒に乗り越えることで、だんだん”家族”のかたちが出来上がっていくのです。
結婚のメリットって?
ところで、結婚をすることで何かメリットはあるのでしょうか。”戸籍上の夫婦になること”だというのはわかりますが、結婚しなくてもずっと交際を続けることだって可能です。それでも「結婚」という段階を踏むことには、意味があるのです。
■家族のぬくもりを直に感じることができる
結婚する最大のメリットとも言えるのは、家族という“簡単には壊れない、強い繋がり”ができることです。家族のぬくもりを感じながら、「おはよう」「おやすみ」の何気ないあいさつを毎日繰り返せることだって、かけがえのない幸せです。
■「義母」「義父」と家族が増える♪
結婚は、恋人と夫婦・家族になるというだけではありません。恋人を育ててくれた両親やその家族の仲間入りをするということでもあります。結婚後は、いずれ出産や育児などのイベントも迎えるかもしれません。大変な時に頼れるご両親がいるのは、とても心強いですよ。
■自分自身に「家庭」ができて使命感が生まれる!
よく男性側の意見として“結婚して家庭をもつ覚悟、家族を養う自信がある・ない”が話題となることがありますが、確かに結婚には同時に”責任”がある程度生じます。しかし、夫として妻として「家庭」を守りたいというその使命感こそがふたりの距離感をより縮めてくれるのです。
結婚が決まった後の段取りをサクッと紹介♪
では、いざ結婚が決まったふたりは、そこからどんな段取りを踏めばいいのでしょうか。婚姻届を提出すれば結婚できるのは確かですが、その前に順序を追って物事を進めていくのが大切です。心から祝福してもらえるよう、家族やお世話になっている方たちへの配慮を忘れずに。
■お互いの両親に挨拶を!
結婚が決まったら、まずはお互いのご両親へ挨拶に出向きます。一般的には女性側の両親に先に結婚の了承を得ることが多いようですが、遠方であるなど各々の状況に応じて臨機応変に。ふたりに結婚の意志があることをまずしっかり伝え、具体的な入籍日など、質問されたらはっきりと答えらえるように準備しておきましょう。
■両家の顔合わせ食事会♪
両家両親から結婚の了承を得られたら、当事者のふたりが主催者となって、互いの両親も交えた顔合わせ食事会を企画しましょう。結婚は当事者同士だけでなく、家と家がつながる大きなイベント。結婚相手やそのご家族がどんな人柄なのかを垣間見る貴重な機会でもあります。みんなが集まるチャンスなので、食事を楽しみながら結婚式のことなど今後の予定を話し合うのもおすすめですよ。
■結納を行う!
本人たちや両家両親の希望を聞きながら、結納を執り行うケースもあります。最近では、顔合わせ食事会のみの場合や簡略化した結納を行う場合など様々ですが、伝統的な儀式を執り行うことで「いよいよ結婚するんだ」と実感できます。婚約指輪や記念品の用意もこの結納に間に合うように準備しておきましょう。
■挙式のスタイルを決める!
結婚が決まったら真っ先に考えたくなるのが結婚式や挙式のこと。およそ挙式1年前前後からブライダルフェアに行ったり、結婚情報誌を読むなどして情報収集する花嫁さんが多いようです。最近は結婚式のスタイルも様々なので、どんな式にしたいのか楽しみながらイメージを膨らませましょう。
■いざ結婚式場探し♪
一見は百聞にしかず!具体的な挙式希望日などがある程度決まったら、さっそく式場探しを始めましょう!おすすめは各式場が開催しているブライダルフェアへ参加すること。実際にゲストの食事を試食できたり、模擬挙式に参列できるなど、当日のイメージがぐんと膨らみます。デート気分でいろんな会場を見学しながら比較してみてくださいね。
結婚式の形はいろいろ♪ 話題の3大スタイル!
結婚式というと「家族や友人・同僚を招いて盛大に」というイメージがありますが、最近ではその形式は数あるスタイルの1つ。実際にどんなスタイルが最近のカップルに人気なのか、大きく3つに分けてご紹介します。
■定番スタイルが人気!「ベーシック婚」
前述したような、家族や友人、職場の上司・同僚を招いて結婚披露宴を執り行う「ベーシック婚」はやはり今も人気。最近では”ゲストに感謝を伝える”場と捉えるカップルが多く、料理や演出でゲストに楽しんでもらうことが重視されているようです。
■身内を中心にした「アットホーム婚」
「大勢の人前に出るのが苦手」などの理由から、身内やごく親しい間柄のみで「アットホーム婚」を行うスタイルも主流になってきています。少人数で和やかな挙式にしたい場合はこのスタイルがおすすめです。旅行を兼ねて沖縄や海外などのリゾート地で行うのも良いですね。
■式のお金を貯金に回す!年々増加の「ナシ婚」
ここ数年、実際に結婚式を挙げるカップルの数は減ってきているそうです。結婚式にかかる費用はけして安いものではありません。そのお金を貯金や新婚旅行、新生活資金など別のことに充てたいという理由から、結婚式をしない「ナシ婚」を選択するケースが多くなったのです。結婚式をする・しないの選択はもちろん自由ですが、本人たちや両家両親が納得できるよう話し合うことが大切です。
結婚祝いの6つのマナー♪ 友人目線で紹介!
次は少し視点を変えて「結婚を決めたふたりをお祝いしたい!」というご友人に役立つ、結婚祝いの基礎知識をご紹介します。新生活を始めるふたりに心から喜んでもらえるよう、守るべきマナーは必ず確認しておいてくださいね。
■お祝い金の平均相場は1万円前後
結婚式を挙げる予定がないカップルや、自分が結婚式に出席できない場合はお祝い金を包みましょう。友人関係ならお祝い金は1万円前後が平均です。ご祝儀袋に包み、できれば本人へ直接渡すのがベストですが、遠方などの場合は現金書留で郵送します。
■贈り物の品は遅くとも挙式1週間前までには送ろう!
お祝い金を贈るのではなく、結婚祝い品を贈る場合は遅くても挙式1週間前までには本人に届くように手配しましょう。結婚式前後はとても忙しいうえ、式が終わると内祝いの準備などもしなければいけません。本人たちに手間をかけないよう配慮するのがマナーです。
■結婚式当日のプレゼントはNG!
結婚式に参列する場合、当日にお祝いのプレゼントを持参するのは避けた方が良いです。特にかさばるものや大きいもの、割れ物などは自宅に持ち帰るのがとても大変。荷物にならないよう、自宅に直接届くようにしておきましょう。
■お祝い金や、品物をセットで贈る場合は「数」に注意!
結婚を祝うときに注意したいのが、「数」のこと。お祝い金やプレゼントを用意する際、偶数(特に4と6)は避けるのがマナーとされています。偶数は”2つに分かれる数字=ふたりが別れる”ことを暗示してしまうからです。ただし、”2=ペア”と捉えることも多く、ペアのグッズなどを贈るのは特に問題ありません。ほかにも、9は「苦」を表すとして慶事では好まれません。
■包丁やハサミ、食器の贈り物は要注意!
「数」以外にも、”縁を切る”というイメージがあるため、包丁やハサミを贈るのもマナー違反です。同様に食器類も”割れてしまう”ことからあまり好まれないケースもあるようですが、最近では”幸せな人生を切り拓く”という意味合いからポジティブな捉え方をされることもあるようです。本人たちの希望を聞きながら、メッセージを添えるなどの配慮をして贈ると良いですね。
■のしは10本の水引で結んでいる結び切りを♪
結婚のお祝い品を贈るときには、熨斗(のし)をかけて渡しましょう。慶事のなかでも結婚は、繰り返さず1度きりのお祝いという願いを込めて、紅白10本の水引で結んでいる結び切りにします。自信がない場合は店員さんに結婚祝いであることを伝えれば、ちゃんと対応してもらえますよ。
結婚祝いに「おめでとう」の想いをこめて!
結婚するふたりにとっては、これから始まる結婚式準備や新生活に胸が躍る日々ですね。ふたりに関わるすべてのひとに祝福してもらえるように、しっかり段取りをしながら準備を楽しみましょう。
そんな幸せ溢れるふたりに心からの「おめでとう!」を伝えるべく、ご友人のみなさんはマナーをおさえつつ心のこもったお祝いを贈ってあげてくださいね。きっととびきりの笑顔で喜んでくれますよ。