そのプレゼント、実は相手を激怒させるかも!!!
プレゼント選びにおいては、実用性を重視する方も多いはず。しかし、場面や人物によってNGなプレゼントも存在します。プレゼントの定番として知られる、花についても同様です。
NGとされるものの多くは、縁起の悪い言葉や意味が含まれているもの、失礼な印象を与えてしまうものがほとんど。見た目や使い勝手といった表面的なことだけでなく、贈り物が持つ意味にも気を配ることが大切です。
シーン別NGなプレゼント5選
■お祝いシーンでNGなプレゼント3選
お祝いのプレゼントにハンカチはNG
実用的かつ手ごろな価格帯であることから、プレゼントとしても人気の高いハンカチ。漢字で手巾(てぎれ)と表現されるため、縁を切るという意味で捉えられることもあります。
涙を拭う際に使用することから、別れのイメージを持つ方も少なくありません。そのため、結婚祝いなど、お祝い事におけるプレゼントとしてはNG。しかし、白無地のものではなく、柄や色のあるハンカチであれば問題ないとされています。
機能性はもちろん、デザインやカラーも豊富に展開されているハンカチ。シーンや相手に合わせた柔軟な選択ができる点が魅力的です。
結婚祝いのプレゼントに割れ物はNG
実用性の高さから、様々なシーンに対応できるプレゼントとして人気が高い食器。
ガラス製などの割れ物は、関係性が壊れるイメージを連想させることから、結婚祝いのプレゼントにはNGとされてきました。陶磁器や鏡についても同様です。
しかし、近年では、新生活のスタートや子孫繁栄といったプラスのイメージで捉えられることも多くなっています。
ペアになったコーヒーカップやワイングラスなど、夫婦やカップル向けのギフト商品も多種多彩。結婚祝いのプレゼントとして、重宝されている側面も持っています。
新築祝いや引っ越し祝いに火をイメージさせるものはNG
新築祝いや引っ越し祝いのシーンにおいて、火に関連するプレゼントはNG 。
ライターや灰皿はもちろん、贈り物として人気のあるアロマキャンドルも避けるべきとされています。ホットプレートやトースター、ヒーターなどの実用的なものも同様です。
また、赤い色は火を連想させるためNGとされています。ワインや花など、赤が選択肢として含まれる場合は要注意。赤い贈り物を避けるだけでなく、包装紙やラッピングの色にも気を配らなければなりません。
相手の希望や好みにもよりますが、火をイメージさせるものは一般的にNGと考えることが基本です。
■お見舞いシーンでNGなプレゼント2選
お見舞いのプレゼントに鉢植えはNG
四季折々の草花を楽しむことができ、プレゼントとしても人気が高い鉢植えギフト。しかし、お見舞いのシーンにおいては、NGなプレゼントとされています。
鉢植えは、草花が土に根を張っている状態。根付くという言葉が、寝付くことを連想させ、縁起が悪いものとされています。
病院に根付くことは、病気や入院が長引くといったイメージとして捉えられかねません。お見舞いに花を贈る際は、鉢植えがNGという点を押さえておくことが大切です。
近年は、生花持ち込みNGの病院もあります。そのため、生花を加工したプリザーブドフラワーなども、お見舞い用のプレゼントとして人気があります。
お見舞いのプレゼントにNGな花
お見舞いのシーンでは、花の種類にも気を配る必要があります。
シクラメンなど、 死や苦といった発音が含まれる花はNG。花全体が一度に落下する椿は、首が落ちることを連想させるため、縁起の悪いものとされています。日本では仏花というイメージが強い菊も、お見舞いのシーンにはふさわしくありません。
このほか、花が散りやすいもの、色あせるものもNG。ユリなどの強い匂いを発する花のほか、花粉が多いものやお手入れが大変な花も同様です。
寒色系の花や、血を連想させる赤い花を避けることもポイント。お見舞いのシーンでは、オレンジや黄色などの明るい色が好まれる傾向にあります。
人物別NGなプレゼント4選
■目上の人へNGなプレゼント2選
目上の人へのプレゼントに筆記用具やベルトはNG
目上の人へのプレゼント選びでは、贈り物にどのようなメッセージが込められているかを押さえることがポイント。定番のプレゼントも、場合によって相手を不快にさせてしまうケースがあります。
高級志向の万年筆やボールペンは贈り物としても人気がありますが、目上の人に対してはNG。筆記用具は、より仕事や勉強に励みなさい、精進しなさいといったメッセージを伝えることにつながり、相手に失礼な印象を与えてしまいます。
もっと気を引き締めなさいという意味を持つベルトもNG。相手の捉え方にもよりますが、目上の人へのプレゼントとしてはふさわしくありません。
目上の人へのプレゼントに履物はNG
生活必需品であり、デザインや素材、カラーも豊富であることから、プレゼントとしても高い人気を誇る靴下。
履物には踏みつけるといった意味があり、 会社の上司など、目上の人に対してはNGなプレゼントとされています。靴やスリッパを贈る場合も同様です。
靴下は、下という漢字が相手を見下す、下に見ているというメッセージとして受け取られ、失礼や非常識といった印象を与えてしまう可能性もあります。
出産祝いをはじめとして、様々なシーンで活躍する靴下。NGなケースを除けば、プレゼントとして喜んでもらえること間違いなしです。
■海外の人へNGなプレゼント2選
中国人へ置時計や掛け時計のプレゼントはNG
海外の方へプレゼントを贈る際も、押さえておきたいポイントがあります。中国人へのプレゼントは、中国語の発音と、そこから連想される意味に注意しなければなりません。
お祝いギフトとして重宝される時計を、中国の方に対して贈ることはNG。掛時計や置時計を贈る行為は、縁を断つという意思表示になってしまうほか、中国語の発音上、縁起が悪いものとされています。ただし、腕時計は発音が異なるため、問題ありません。
また、傘や扇子なども、別れを連想させる発音が含まれるためNG。中国語の発音と縁起の良し悪しには、深い関わりがあることを理解する必要があります。
花のプレゼントにもNGあり
様々なシーンで重宝される花のプレゼント。海外の方へ贈る場合にも、気をつけなければならないポイントがあります。
ドイツの方にチューリップを贈ることはNG。ドイツでは、チューリップは絶交という意味を持っています。
また、花の種類だけでなく、本数にも注意しなければなりません。ロシアでは、偶数本の花はNG。葬儀などに用いられることから、縁起が悪いものとされています。
日本で贈り物の定番とされているものが、海外ではNGというケースも押さえておかなければなりません。海外の方へプレゼントを贈る際は、国ごとの慣習にも目を向けることが求められます。