出産内祝いには人気のものを♪
出産内祝いにはいろいろなマナーがあります。しかしながら、結婚に比べると案外事前準備や下調べをしていなくて、出産後にお祝いを頂いてからバタバタしてしまうことも...。特にママは自由に外出もできませんし、寝不足で昼間も眠くて眠くて仕方ない時期ですので、できたらご出産前にある程度考えておくとスムーズにいきますよ♪
そして、せっかく贈るのであれば喜んでいただけるものがいいですよね。ここでは、どのようなアイテムが喜ばれるのか、また避けた方が無難なものなど、内祝い選びの参考になる事柄をまとめました。マナーに関わることもありますので、ぜひ、お二人でしっかりご確認くださいね。
「出産内祝い」とは?
最初に、出産内祝いとはそもそもどのようなものであるのかをご説明します。昔と現代で意味合いが違ってきているようです。
■親しい人たちで赤ちゃん誕生の「喜びを分かち合う」こと
この世に生を授かることはとても喜ばしいことです。約10ヶ月間ママのお腹の中で育ち、ママも周りの人も赤ちゃんが無事生まれてくることを第一に考えてきました。
そしてついに赤ちゃんの誕生!これを親しい人で祝福し、喜びを分かち合うのは素敵なことです!中でも、会社の上司や祖父母のおつきあい関係など、赤ちゃんに直接接する機会がなさそうな方々もお祝いをくださり、そして内祝いを贈るのです♡
■本来は「喜びのお裾分け」という意味
本来、出産内祝いは「喜びのお裾分け」という意味合いで、お祝いを頂いたか頂いていないかに関わらず、赤ちゃんの家族から親しい関係に贈られていました。「赤ちゃんが生まれましたよー」という大きな喜びを、品物に託してお裾分けし、お知らせしたのです。
■現代では「いただいた出産祝いのお返し」の意味合いが強い
しかし時代の変化ともに現代では意味合いが変わってきており、出産内祝いは頂いた出産祝いに対するお返しなっています。もちろん、喜びのお裾分けの意味合いも含まれますが、「お祝いいただいてありがとうございました」というスタンスで内祝いを贈るのが一般的です。
逆に、昔のように先に内祝いをお送りしてしまうと、お祝いの催促のように解釈されたり、他の人と送付先を勘違いしているかと思ってしまうかもしれません。こういったことで気まずくなるのは避けたいので、今はお祝いを頂いた方に内祝いを贈るのが良いでしょう。
出産内祝いのあれこれをリサーチ♪
では、実際にはどのような出産内祝いを贈ったら良いのか、ご説明します。ここはマナー関わることですので、しっかりおさえてくださいね。
■出産内祝いの相場はいただいたお祝いの半額程度
まず悩むのはやはり金額の相場ですね。出産内祝いでは、お祝いでいただいた金額のおよそ半分程度が目安とされています。送料や消費税もかかりますので、例えば5,000円いただいたならば2,000円の品、10,000円いただいたならば3,500〜5,000円といったところでしょうか。
ただ、親族の方など相場を超えて高額なお祝いをくださる方も中にはいます。新生活への援助のお気持ちが入っているかと思いますので、その場合は半額もお返ししてしまうと贈る側の負担にもなってしまいます。金額や関係によってケースバイケースではありますが、他の方々への内祝いよりもちょっと豪華にしたり、または別の品を少し添えるなどでも良いでしょう。
品物でお祝いを頂戴した場合には、大体の価格を調べる必要があります。
■内祝いを贈る時期は「お宮参り」を目安に
お祝いは、無事の出産を知った直後からパラパラと届き始めることでしょう。配送か、またはパパや祖父母経由など、直接会って受け取るケースは少ないと思いますので、取り急ぎ身体の調子が良い時にお礼の電話を一言入れておきましょう。
そして内祝いを贈る時期は、出産約1ヶ月後のお宮参りが目安とされています。しかしながら、生後1ヶ月の赤ちゃんはほぼ初めてに近い外出ですし、真夏や真冬は特にママと赤ちゃんの負担にもなるので、最近はもう少し遅く実施することもあるようです。
ですので、お宮参りを済ませたかどうかに関わらず、1ヶ月〜2ヶ月くらいを目安に内祝いを贈るのが良いでしょう。
■「のし」は紅白で蝶結びの水引を!
のし紙は紅白の「蝶結び」の水引を選びます。「蝶結び」は、何度でもほどいて結ぶことができるので、何度あっても良いお祝い事に使われます。
ちなみに、結婚など何度もあってはいけないお祝い事には、「結び切り」という上に向かってチョンと切られた水引ののしを使用します。
■表書きは「内祝」や「出産内祝」が一般的
のし紙の表書き(水引の上)は「内祝」もしくは「出産内祝」と書くのが一般的です。ショップで品物を購入する場合には、あらかじめ印刷されたものが用意されていますが、自分で書く場合には黒い毛筆で中央に書きます。
筆ペンでも構いませんが、サインペンやボールペンはNGです。
■水引の下に「こどもの名前」を記入
水引の下の部分には生まれたばかりの子供の名前を記入します。姓はなしで名前だけで構いませんが、最近はすぐには読めない洒落た読み方が多いですので、平仮名でかなを振っておくといいですね。
■内祝いにメッセージや子どもの写真を添えよう
内祝いを贈る際に、お礼や近況を簡単に記したメッセージカードのようなものがあるとオリジナリティがあって印象深いです。赤ちゃんの写真を小さく添えるのもいいでしょう。
しかし、身内以外の方々は写真を何枚ももらっても処分に困ってしまいますので、控えめにするのがおすすめです。
また、封をした手紙やカード類は「信書」とみなされ、小包や宅配便などでは品物と同送ができないと郵便法で決められていますので、あらかじめショップにご確認くださいね。
人気の出産内祝いのポイントとは?
では、実際に出産内祝いはどのようなものが人気なのかをご紹介します。あわせて、自分がもらうなら何が嬉しいか...も考えてみたら、決めやすいですよ♪
■家族みんなで楽しめる「お菓子」
やはりお菓子は家族で楽しめるので喜ばれます。赤ちゃんにちなんで可愛らしい色合いやデザインのものが好まれる傾向にありますが、自分が「ここのお菓子は美味しい!」とおすすめの商品を選んで差し上げたらいいと思います。
■思わず気分も上がる「おしゃれな物」
自分ではなかなか買わないもの、自分では知り得なかったものはもらうととっても嬉しいですし、新しい発見をしたような気分になるので記憶に残りやすいです。
自分で買うものよりもちょっとおしゃれな調理器具、文房具、食器などなど、開けた時に「わー♡」と声をあげたくなるような素敵なものを選べば喜ばれることでしょう。
■自分で好きな物を選べる「カタログギフト」
カタログギフトは引き出物と同じくとても人気があります。誰の出産内祝いでもらったか..という記憶は残念ながら残りにくいですが、金額別に素敵なカタログがいろいろ出ていますので、贈る方も楽チンですよ♪
■いくつあっても困らないタオルなどの「日用品」
最終的にはここに行き着く...というギフトの定番といえばタオル!しかしどこの家でもタオルは使いますし、ある程度で消耗しますのですぐに使わなくてもいつか出番がきます。もしあまり趣味に合わなかったとしても、身に付けるものとは違ってさほど気にならないですし、ちょっといいタオルを使うとふかふかでちょっぴりリッチな気分にもなるものです。
タオルは内祝いでも人気アイテムなので、種類もたくさん出揃っています。職場の上司や大人だけで暮らしている親戚の家庭などにはブランド品の上質なものを、また友達関係には可愛いデザインのものを...贈り分けもしやすいですね。
注意した方が良い出産内祝いとは?
残念ながら、相手が喜ぶかも...と思って選んでも実は失礼にあたったり、それほど喜ばれなかったり..というものがあります。出産内祝い以外のお返しでも当てはまる内容ですので、せっかくの気持ちが台無しにならないように、ちょっと覚えておいてくださいね。
■消費期限が短い「食品」
美味しいものは贈りやすいしもらっても嬉しいですよね。しかし、一両日しか持たない生鮮品や生菓子などはタイミングが悪いと食べ損ねてしまいます。また、赤ちゃんに会いに遊びに来てくださった時に要冷蔵品などを差し上げると、帰りにどこかへ寄ることもできず、相手を困らせてしまいます。
また、職場や習い事のグループなどで連名でいただいたお祝いに対し、まとめてお返しする際にも、預かった代表者が数日の消費期限のために配り歩いたり...ということも避けたいですね。
■ いただいたお祝いよりも高価なもの
これは、あまりないと思いますが、お祝いをくださった方のお気持ちを無駄にしてしまいますのでNGです!もし、出産に際し特別お世話になった人だった場合には、内祝いを高価にするのではなく別途お礼をします。
また、いただいた金額を超えないにしても、相場よりもあまり高いお返しをするのもよくありません。
■目上の方への「現金」や「商品券」
目上の方への贈り物は特に好みがわからず困ってしまうかもしれませんが、現金や商品券は失礼にあたります。自分の好きなものを選んでほしい場合には、カタログギフトならば構わないでしょう。
人気の出産内祝いで感謝の気持ちを贈りましょう!
出産直後はママはなかなか思うように時間が使えない日々が続きます。できたら出産前にある程度どこで何を注文するかなどを考えておくと良いでしょう。自宅から手配できるネット通販も大変便利で名入れができるものなどいろいろありますので、探して見てくださいね。