病気やケガのお見舞いをする場合、「病院へお見舞いに行く」ことが多いでしょう。場所柄、多額の現金を持っていくのには不向きです。
しかし、本人が動き回れる場合や院内にATMがある場合など、管理が可能であればお見舞金は(入院費用の一部に充てるなど)とても助かるはずです。
訪問する場合は入院や手術から1週間以上経ってからが良いでしょう。
■お見舞金の相場とは
病気やケガの治療にもお金がかかるし、災害からの復旧にもお金がかかります。ですがお見舞は「本人を激励し元気づける」ことが目的ですから、お見舞金は多額を包むものではないとされています。
入院見舞いであれば3,000円~10,000円程度、災害見舞であれば5,000円程度が相場の目安です。親族や親友など近しい関係の方であれば少し多めに包んでも良いでしょう。
■包むお金は新札?それとも古い札?
新札(ピン札)でお金を用意すると、「事前に用意していた」と感じる方が少なからずいるようです。病気や災害の後というのは気落ちしているものなので、マイナスにとらえやすい心境になっています。
新札を入れる場合は死を連想する「四つ折り」は避け、2つ折りか3つ折りの折り目を付けて入れましょう。
古い札(旧札)は、極端にシワシワになっていたり破けたりしていなければそのまま使っても問題ありません。
■お見舞金で避けたい数字とは
お見舞の時に避けたい数字は3つあります。
1つは「4」。これは「死」を連想するためです。
1つは「9」。これは「苦」を連想するためです。
では、残りの1つは?
「6」なのです。これは「無」を連想するためと言われています。いずれの数字も縁起が良くない数字としても知られているので、気を付けましょう。
注意したい「入院見舞いのマナー」とは?
入院している患者さんにとって、「普段なら日常のこと」なのに「病院では非日常」であることが多くあります。
面会・お見舞いに行く方はそのことを忘れてはなりません。どんなことが嫌がられるのか、またどんなことが喜ばれるのか、確認しておきましょう。
■入院見舞いにおすすめの時間帯とは
病気の度合などにもよりますが、入院見舞いは午後の訪問が良いでしょう。
朝早くは回診や点滴・検査などの医療行為が行われている確率が高いです。また、夕食は17:30前後に出されることが多いので、17時以降もあまりオススメできません。
14時~16時くらいを目安に訪問し、面会は15~30分程度にしましょう。
急に訪問せず、事前に確認を取ったうえで行きましょうね!
■見舞金を渡すタイミングとは
帰り際に「そうそう、忘れてた」と渡すのは失礼です。お見舞金はなるべく会ってすぐに渡しましょう。品物を持って行った場合も同様です。
お見舞を渡し終えたら、状況・健康状態を尋ねるなど、ゆったりと会話ができればスマートですね。人と会うことが負担になることも十分考えられます。長居をしないように気を付けましょう。
■見舞金を包む「袋」を渡す時の差し出す方向とは
お祝いと同じように、渡すときは相手側に自分の名前の側(袋の下側)が相手に向くようにしましょう。
袱紗に包むほど改まる必要はないですが、なるべくならハンカチなどで包んで持ち歩きましょう。渡すときも接手で触れないようにして両手で渡すのが本来の渡し方です。
袋を直接持って渡す場合も両手を添え、丁寧に渡しましょう。
もしもの時のためにシュミレーションはしておこう
お見舞金は「心配していますよ、気にかけていますよ」という気持ちを表す手段の1つです。金額で心配度が測れるわけではありませんが、常識的な金額から外れた額を包むなどマナーから外れると後々まで言われてしまうものです。
身内や知人などにお見舞金を出すような状況にならないことが一番ですが、もし出すことになったら、というシュミレーションだけはしておいて損はしないですよ!