押さえておきたい「お祝いの言葉とその使い方」!
出産や結婚など、おめでたいシーンで贈るお祝いのメッセージ。「おめでとう」という気持ちが伝わることはもちろんですが、シチュエーションや相手との関係によっては、マナーも気になりますよね。今回はケース別に最適なお祝いの言葉の文例と、注意すべきマナーについて詳しく解説します。
参考にしたい「各種お祝いのメッセージで使う言葉」とは?
お祝いの言葉は、形式ばったり、変に奇をてらうより、定番でもシンプルで、率直な気持ちを表すフレーズがベターです。だらだらと長文で伝えるより、端的にお祝いの気持ちを表現しましょう。
親しい間柄なら、そこに少し個人的なメッセージを加えても良いでしょう。お祝いするシチュエーションに関わらず、ポジティブで明るい内容を心掛けましょう。
■「結婚祝い」のメッセージに使う言葉とその使い方
結婚のお祝いの言葉の定番ではありますが「末永くお幸せに」は、親しい友人だけではなく、職場や取引先など改まった関係の相手にもアレンジ次第で使えます。新しい門出を迎える二人の幸せな未来に向けたはなむけになるようなメッセージが望ましいでしょう。
・末永くお幸せに!
・お二人の末永いご健康とご多幸をお祈りしています。
・笑顔溢れる素敵なご家庭をお二人で築いていってください。
■「出産祝い」のメッセージに書くべき言葉とその文例とは
出産祝いの場合は、ある程度落ち着いた時期に、お祝いの品と一緒にメッセージを贈ると良いでしょう。親しい間柄なら、お祝いの言葉はもちろん、大変な出産を終えたママや赤ちゃんへの配慮も示したいものです。
・お子さまの健やかなご成長と、ご家族の健康を心よりお祈り申し上げます。
・母子ともに無事と聞いて本当に安心しました。
・子育ては大変なかもしれないけど、応援してます!落ち着いたら遊びに行くね!
■「長寿の祝い」のメッセージふさわしい言葉とその使い方とは
長寿のお祝いは、年齢に応じて「還暦」「古希」「喜寿」など、お祝いのタイミングがありますので、それに合わせて行うのが一般的です。お祝いの言葉は「いつまでもお元気で」というメッセージがこもったものが良いですね。
・いつまでも元気で長生きしてください。
・これからもお体を大切にどうぞご活躍ください。
・いつまでも健やかでいらっしゃいますようお祈り申し上げます。
■「新築・開店・開業祝い」のメッセージで贈る言葉とその使い方
新築・開店・開業などのお祝いの言葉は、そこに至るまでの努力をねぎらう気持ちと、これから先も頑張ってほしいというエールを込めて贈ると良いでしょう。前向きな言葉をチョイスするようにしましょう。
・念願のマイホームはいかがですか?今度遊びに行かせてくださいね。
・今日の日を迎え、感慨もひとしおのこととお喜び申し上げます。
今後のご繁栄と皆様方のご健勝を心よりお祈り申し上げます。
・千客万来・商売繁昌を心からお祈り申し上げます。
■「退院・全快祝い」のメッセージで使う言葉とその文例とは
退院・全快のお祝いには、回復をともに喜びつつも、今後をいたわるメッセージを贈りたいもの。お祝いの言葉は、明るく前向きなものをチョイスしたいですが、復帰を急かしてプレッシャーになるようでは逆効果。相手の状況への配慮が重要です。
・ご家族の皆様もさぞ安堵なされたことでしょう。
・全快されたら、皆で祝杯をあげましょう!
・ご病気は予後が大切とのこと、くれぐれもご無理をなさいませんように。
■「入学・就職祝い」のメッセージで使いたい言葉とその使い方とは
入学・就職のお祝いの言葉は、厳しい試験や就職活動を乗り越えたねぎらいと、今後への期待やエールをこめて贈りたいもの。親しい間柄なら、シンプルかつフランクに、あなたのお祝いの気持ちを伝えればよいかと思います。
・充実した学校生活を祈っています。
・私も応援しています。頑張ってね!
・新生活のスタートですね。今後の活躍を大いに期待しています。
・健康に留意して、充実した毎日を送ってください。
■「文例」が豊富に紹介されているサイトはココ!
お祝いの言葉を贈る際に、参考になるのが文例を紹介しているサイト。なかなか良いフレーズが浮かばない時や、マナーが気になるという場合にも便利です。ここでは特に文例が多いサイトをピックアップしてご紹介します。
手紙の書き方大辞典
お祝い状の文例をまとめたサイト。シチュエーションごとの文例や、お祝いのマナーについてもチェックできます。どちらかと言うと比較的改まった文書を書く時の参考になります。
ProPortal文例集
お祝いの言葉に限らず、プライベートからビジネス用まで、様々な文書の文例を掲載しているサイト。そのまま文書をコピペして使ってもOKです。
お礼状、案内状、手紙の書き方と例文
シチュエーションごとに手紙や文書の書き方、マナーについて解説したサイト。お祝いの言葉についても、豊富に文例が掲載されています。ビジネスからプライベートまで幅広く対応しています。
注意したい「使ってはいけない忌み言葉」とは?
お祝いの言葉を贈る場合に注意したいのが「忌み言葉」。縁起が悪いので避けるべきとされている言葉です。「死(4)」「苦しむ(9)」「病む」などネガティブな言葉は共通してNGですが、状況によって異なることがありますので、ひとつずつ見ていきましょう。
■結婚祝いで「使ってはいけない忌み言葉」とは
結婚祝いで忌み言葉とされているのは、主に別離をイメージさせるものです。「分かれる(別れる)」「離れる」「壊れる」「割れる」「切れる」「終わる」等々。例えば「新たなスタートを切る」など、ついうっかり使ってしまいそうなフレーズに注意しましょう。
その他、「繰り返し」を表す「重ね言葉」もNGとされています。例えば「重ね重ね」や「度々」などは、好ましくありません。また、再婚カップルの場合はポジティブな意味合いであっても「再出発」「今度こそ」などの言葉は使わないようにしましょう。
■出産祝いで「避けたい忌み言葉」とは
出産で縁起が悪いとされる言葉は早産や流産、発育不全などを連想させる言葉です。「流れる」「消える」「早い」「落ちる」などの言葉は、避けましょう。
■長寿の祝いで「使ってはいけない忌み言葉」の数々
長寿祝いにおける忌み言葉は病気や死を連想させる言葉です。「弱る」「苦しむ」「途切れる」「痛む」「老いる」「寝付く」などの言葉は、お祝いの場にふさわしくないのは明らかですね。
■新築・開店・開業祝いで「避けたい忌み言葉」とは
新築・開店・開業祝いでは、災害や事業の不振などを連想させる言葉はNG。従って「倒れる」「失う」「閉まる」「傾く」「つぶれる」「壊れる」「火」などの言葉は避けましょう。
■退院・全快祝いで「使ってはいけない忌み言葉」の数々
退院・全快祝いでは、病気や死を連想させる言葉が忌み言葉です。「病む」「寝る」「悪い」「弱る」「折れる」などは避けましょう。また、「度々」「再び」「重なる」など、繰り返しを連想させる言葉もNGです。
■入学・就職祝いで「避けたい忌み言葉」とは
入学・就職祝いでは、失敗や挫折を連想させる言葉は避けましょう。「落ちる」「変わる」「破れる」「負ける」「崩れる」などは使わない方がよいでしょう。
押さえておきたい「結婚祝いのメッセージカードに言葉を書く時のマナー」とは?
様々なお祝いの中でも、人生のピークのイベントと言えるのが結婚でしょう。実は結婚のお祝いにまつわるマナーやルールは、かなり多いということをご存知ですか?相手によっては、あまり形式ばる必要はないかと思いますが、最低限のマナーは押さえておきたいですよね。
ここではお祝いの言葉をメッセージカードで贈る場合の注意点について解説します。
■使うインクの「色」
お祝いの言葉を書く場合、使うインクの色は黒か濃いブルーにしましょう。ボールペンやサインペンでも良いですが、万年筆や筆を使うとぐっとフォーマルになります。普段、あまり使わないという人も多いかもしれませんが、できれば使いこなせるようになっておきたいですよね。淡い色は弔事用なのでNGです。
■カードのどこに書くの?
二つ折りのメッセージカードを使う場合、お祝いの言葉は、カードの内側の片方だけに記入します。縦型のカードなら右側の面、横型のカードなら下側の面です。基本的に扉の裏側には何も書きません。スペースがなくなった場合は、カードの後ろ側に書いても構いません。
■句読点は使って良いの?
句読点は終わりや区切りを表すため、結婚のお祝いの言葉を書く際には使わない方が良いとされています。普段はなかなか意識することのない習慣なので、つい見落としてしまいがちなポイントです。もちろん、そこまで気にしないという人も最近は多いかと思いますが、徹底しておけば間違いはありません。
■封筒への入れ方にも注意!
メッセージカードを封筒に入れる際、何気なく入れていませんか?実は入れ方にもルールがあります。封筒の表面(宛名面)とカードの表面を合わせて入れるのが基本。カードと封筒が縦型か横型かで封入ルールが変わるので、組み合わせ別にご紹介します。
なお、郵送ではなく、手渡しする場合は、封を開けた際にカードの正面がすぐ見えるように封入します。
横型封筒×横型カード
封筒の上下とカードの上下を揃えて入れればOKなので、至ってシンプルです。
縦型封筒×縦型カード
封筒を表面から見て、封をする側が左側にくるようにします。その状態で、封筒とカードの上下を揃えて入れればOKです。
縦型封筒×横型カード
封筒は表面から見て封をする側を左側にします。カードは文書が始まる左側を上とします。この状態で封筒とカードの上下を合わせて封入しましょう。
お祝いはマナーも要チェック!気持ちが伝わるメッセージを贈ろう
誰しも様々なタイミングでお祝いの言葉を伝える場面に遭遇するはずです。ちょっとした心遣いとマナーで、あなたの素直なお祝いの気持ちが、一層相手に伝わりますよ。ぜひ参考にしてください!