昨今では生花の持込を禁止する病院が6割にもなると言われています。花や鉢植えの土に含まれる微量な細菌に術後や免疫力の低下した患者さんに感染することを防ぐためと、患者さんの家族や病院スタッフの負担を軽減することも理由のひとつです。
しかし花には人の心を癒しリラックス効果を高めますし、今でも病院内にはお花屋さんを営むところも少なくはありません。まずは生花の持込が可能かどうかお見舞い先の病院に確認を取ってみましょう。
■2. お見舞いは「時期と時間帯」に注意
お見舞いに伺うタイミングは、病院の場合入院や手術を終えて1週間前後が一般的。また入院中は、午前中は検査などが行われることが多く、意外とバタバタしがちです。時間は昼食を終えて落ち着いた2時から3時くらいが良いでしょう。基本はそれぞれの病院に準じた時間帯を守り、事前に相手に連絡を入れた上で見舞うようにしましょう。
また長い滞在は相手も疲れますので、少なくとも20分前後で切り上げるよう配慮しましょう。
■3. 大人数での面会は控える
お見舞いにうかがう際には、できれば一人で行くようにしましょう。相部屋の場合特に、数人で行くと同室の方にも迷惑がかかる場合もあります。
数人でいく場合は、親しい間柄で相手の体調がゆるせば病院ロビーで顔を合わせるなど、事前に本人や家族に連絡を取っておくのも良いでしょう。
■4. 基本的に子供連れでの面会は控える
患者さんがどうしても子どもに会いたいなど、特別な理由がない限り基本的には子連れでのお見舞いは避けましょう。
小さなお子さんは基本的に幼稚園や学校での集団生活で風邪のウィルスや感染症を持ち込む可能性が高く、お見舞い相手だけでなく周りの免疫力の低下した患者さんにも影響を及ぼすことも考えられます。また相手を疲れさせてしまう原因にもなるので、特別な場合は看護婦さんに事前に相談するなどの配慮が必要でしょう。
■5. 会話の内容に気をつけよう
入院中は体調だけでなく、気分さえ下降気味になるものです。お見舞いの際の会話には充分気をつけることが大人のマナー。
仕事の詳細な話や不安になる内容は相手を焦らせ、病気の詳細を尋ねるのも内容によっては嫌がる方もいます。また相手の見た目に対して痩せたね、顔色が悪いねなどを口にするのもタブーです。
「お加減はいかがですか?」「この機会にしっかり体を休めてくださいね。」など、できるだけ安心感を与え、優しくいたわりのある言葉をかけるようにしましょう。
気持ちをお花で贈りましょう
お見舞いのお花のマナーや注意点をあげてみましたが、お花を贈るのはなにもお見舞いだけではありません。短期入院などであれば、お花はむしろ「退院祝い」として贈る方が良いときもあります。上手にタイミングとマナーを守ってあなたの気持ちを贈ってみてくださいね。